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68塔婆

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教学ノート

塔婆とは、サンスクリット語(古代インドで用いられた言葉)の「ストゥーパ」を音訳したものです。卒塔婆とも呼ばれます。
 もともとは、仏様や王様のお骨などを理葬した、お墓の上に土や石をまんじゅう型に盛ったものを指していました。後に、仏様のお骨や経典を納めた仏塔を、さらに、五重塔や石で作った供養塔のことも、塔婆と呼ぶようになりました。
 そこから、現在のように、故人(亡くなった方)を供養するための木の板を、塔婆と呼ぶようになりました。
 板のお塔婆には、角や丸の形に刻みが入っていて、下から方形(四角)・円形・三角形・半円形・如意宝珠をかたどっています。この五つの形は、それぞれ地水火風空を意味します。地水火風空の五つをまとめて五大と呼びますが、これは、宇宙法界のすべてを構成する五つの要素です。方形は地、円形は水、三角形は火、半円形は風、如意宝珠は空を表わします。
 この五大について、御書には、
「地水火風空は、そのまま妙法蓮華経の五字である(趣意)」(御書1418)
と説かれています。
また、塔婆には法華経『法師第十」の、
「此中已有。如来全身(此の中には、己に如来の全身有す(法華経 3277)
 この経文が記されます。これは、塔婆が仏様の体を表わすという意味です。つまり、妙法蓮華経の仏様の体に、戒名や故人の名前を書いて、成仏の姿を表わしたのが塔姿です。
 このような意義から、塔姿に妙法蓮華経の御題目と戒名お認めし、御本尊様のもとで読経・唱題して、追善供養 (故人の冥福を祈り追って善行を修すること)申し上げます。
 日蓮大聖人様は御書に、
「塔婆の功徳により故人となった父母も、天の太陽や月がその光で照らすように、浄土への道を照らされていることだろう。また、孝養の人であるあなたや妻、子供も、寿命を百二十年に延ばし、後世に父母と共に霊山浄土に赴くであろう(趣意)」(御書1434ページ)
と仰せです。正しい塔婆供養の功徳によって故人が成仏することはもちろん、建立した人やその妻子にも、現世に寿命を長らえる大きな功徳がもたらされるのです。
 このように日蓮正宗による定しい塔婆供養は、故人も塔婆を願い出た人にも大きな功徳をもたらすのです。
1) ポイント
本宗には「常盆・常彼岸」という言葉があります。これは夏のお盆や、春・秋のお彼岸の時だけでなく、朝夕の勤行をはじめとする毎日の生活において、常にお盆、お彼岸のように報恩の心、追善供養の気持ちを持ちなさいという教えです。

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