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48合   掌


教学ノート
大白法 平成30年12月16日付

 合掌とは、左右の手のひらと十本の指を揃えて、胸の前で合わせることを言います。
 一般的には、合掌は相手を敬う態度の表れですが、日蓮正宗では御本尊様を礼拝(敬い拝むこと)するときの姿勢を言います。
 法華経には、たくさんの菩薩や声聞などの弟子たちが、師である仏様に対して合掌し、礼拝している姿が説かれています。
 正しい合掌の姿勢は、御本尊様に向かって正座し、背筋を伸ばして両肘を軽く両脇につけて胸の前で手のひらを合わせ、その姿勢を保つことです。視線は「妙」の字を中心に御本尊様全体を拝します。日々の勤行・唱題のときに、正しい合掌ができているかということは、とても大事です。
 なぜなら、日蓮大聖人様は御書の中で、
「合掌とは法華経の異名なり(中略)合とは妙なり、掌とは法なり」(御書 1734㌻)
と、合掌そのものが法華経の意義を身体で示すことであると御示しです。また、
「合とは九界、掌とは仏界」(同㌻)
と、十本の指は十界三千を、その十本の指を合わせることは十界互具を表わし、合掌には、この世の物事や出来事がすべて具わっているとも説かれています。
 ̄胸の前で合掌する姿は、私たちに具わる仏性・一念(心性の白蓮華)に通じます。合掌して身体(色法)、心(心法)で御本尊様に向かい御題目を唱えるところに、事行の一念三千・無作三身の意義が現われて、私たちはその身そのままで成仏の相を顕わすことができるのです。
 私たち日蓮正宗の僧俗は、御法主上人猊下に対しても合掌をもって拝礼いたします。それは、日蓮大聖人様の仏法を御相承なされる、その御内証に対して行っているのです。
 また、御講や勉強会などで御書を拝読する前後も合掌して御題目三唱します。
 合掌の姿は、信心がなければできません。私たちは、最高最尊の御本尊様に合掌できることに感謝し、正しい姿勢ではっきりと大きな声で勤行・唱題しましょう。

★ポイント
 御法主日如上人猊下樣は、
「末法の修行というのは実践なんですね。ですから、毎日、朝夕に勤行をし、御題目を唱えるということが大事なのです。寝床に入ったまま頭の中だけで勤行しているというのは、それは勤行とは言わないんです。やはり、御本尊様の御前にきちっと端坐して手を合わせ、そして心から御題目を唱えていくという、この実践が大事なのです」(大白法 706㌻)
と御指南されています。
 皆さんはこれからも、この御指南の通りしっかりとした姿勢で合掌をして、勤行・唱題に励んでくださいね。

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