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61六  根

教学ノート

大白法 令和2年6月16日付

 六根の「根」とは、草木の根っこが栄養を取り込んで幹や枝を生長させる能力を持つのと同様に、私たちの身心が周囲のものを取り入れたり感じ取る器官や能力のことです。
 眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根の6つが具わっていて、眼根は視覚器官とその能力(見る)、耳根は聴覚器官とその能力(聞く)、鼻根は嗅覚器官とその能力(嗅ぐ)、舌根は味覚器官とその能力(味わう)、身根は触覚器官とその能力(触れる)、意根は前の五根で得た内容を統合判断する思惟能力(考える)や知覚のことをいいます。
 私たちは、六根を通してすべての事物・対象の色や形、声や音、香りや味などを感じ、「好き嫌い」「善い悪い」などと認識し、その認識に基づいて判断し、行動を起こします。よって六根は、考え方や行動を左右する、大事な器官・能力なのです。
 しかし、私たち末法の人々は貪(むさぼり)・瞋(いかリ)・癡(おろか)などの煩悩が非常に強く、この煩悩こよって六根が覆われ濁っているため、物事を正しく認識できません。どんなに「私はきちんと正しい考えをもって判断し、行動している」と思っていても、六根が濁っている限り、その誤った認識によった判断や行動も間違ったものとなり、苦しみの原因を作ることになるのです。
 ではどうすればよいのでしょうか。
 法華経『法師功徳品第十九』には、
「この法華経を信じて修行する人は、眼耳鼻舌身意に功徳を得ることによって六根をかざり、清浄となる(趣意)」(法華経474㌢)
と、六根清浄の功徳が説かれています。
 また、日蓮大聖人様は『御義口伝』に、
「功徳とは六根清浄の果報である。私日蓮と弟子檀那たちは南無妙法蓮華経と唱えれば六根清浄となる。(中略)功徳とは即身成仏であり、また六根清浄である。法華経に説かれる通りに修行するところに六根清浄が具わると心得なさい(趣意)」(御書1775㌻)
と仰せです。
 末法の私たちは、大聖人様の顕わされた御本尊様を受持し、御題目を唱えて正しい信仰に励むことによって即身成仏の大仏果を得て、煩悩に覆われていた六根が清浄となる功徳を賜ることができるのです。

★ポイント
現在、新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延し、人々は必要以上に不安に苛まれています。
 既に御題目を唱える私たちは、蔓延する病に対して正しい認識を持って不安を克服して、正しく判断し、行動できるようになる唯一の方法を知っています。
 一人ひとりが、正しい信仰によって六根清浄の果報を得ることによって、平和で安穏な世の中が訪れることを確信し、一人でも多くの人に弘めていきましょう。

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