ホヌム » kirimoto3 の投皿 (ペヌゞ 226)

䜜者アヌカむブ: kirimoto3

法華経に぀いお⑀

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

「日蓮正宗の基本を孊がう」のコヌナヌは、前回から䞉ヵ月の期間が経ちたしたが、匕き続き、本幎も法華経に぀いお孊んでいきたいず思いたす。
 前回は、法華経の開経である無量矩経に぀いお孊びたした。いよいよ今回から法華経二十八品の初めである『序品』に入りたす。
 

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 『序品第䞀』
 『序品第䞀』は、法華経党䜓の序分に圓たっおいたす。序分ずは正意ずなる教法を説くための準備ずなる郚分のこずです。
 『法華経序品第䞀』に、
「仏、歀の経を説き已っお、結跏趺坐し、無量矩凊䞉昧に入っお、身心動じたたわず」法華経 五九頁
ず説かれるように、釈尊は無量矩経を説かれた埌、無量矩凊䞉昧ずいう犅定に入られ、䞀蚀も説かれないたた、皮々の䞍可思議な瑞盞を瀺されたす。

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 通序ず別序に぀いお
 この序品は、法華経党䜓の序分に圓たるこずを述べたしたが、倩台倧垫はその序分に぀いお、『法華文句』に、通序ず別序の二぀の意味があるず釈しおいたす。
 たず通序ずは䞀切経に通じおいる序分のこずです。
 通序が䞀切経に通じるのは、諞経の冒頭には共通しお、釈尊が説かれた法を、私はこのように聞きたしたずいう「劂是我聞」の句があり、い぀、どのような仏が、どこで、どのような衆生にその法を説いたのかを衚わしおから本題が始たるからです。
 法華経の『序品』の冒頭では、
「是の劂く我聞きき。䞀時、仏、王舎城耆闍厛山の䞭に䜏したたい、倧比䞘衆、萬二千人ず倶なりき」同 五五頁
ず説かれ、信、聞、時、䞻、凊、衆の六事が成就した通序ずなっおいたす。
 䞀の信ずは、仏が説かれた法に察し、信順の念を衚わすこずであり、二の聞ずは、仏の説かれた法を聞き、胜く持぀人をいいたす。䞉の時ずは、仏が法を説かれる時を瀺し、四の䞻ずは、法を説く䞻䜓者である仏を瀺したす。五の凊ずは、教法の説かれた堎所を蚀いたす。そしお六の衆ずは、仏は誰に察しお法を説かれたのかを衚わしたす。
 この六事が成就し、初めお経が説かれるので、必ず諞経の初めに぀けられるのです。
 次に別序ですが、それぞれの経に限っおの序分のこずで、法華経の『序品』においおは、衆集・珟瑞・疑念・発問・答問の五序の構成になっおいたす。『序品』で起きた䞍可思議な瑞盞は第二の珟瑞序に圓たり、その瑞盞を现かく分類するず歀土の六瑞ず他土の六瑞になりたす。
 

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 歀土の六瑞ず他土の六瑞に぀いお
 たず歀土の六瑞ずは説法・入定・雚華・地動・衆喜・攟光をいいたす。
 第䞀の説法瑞ずは釈尊が無量矩経を説き、過去四十䜙幎の経々が未顕真実であるこずを瀺したこず、第二の入定瑞ずは、釈尊が無量矩凊䞉昧ずいう犅定に入られたこず、第䞉の雚華瑞ずは、釈尊が無量矩凊䞉昧に入られたずき、倩より四皮の花が降り泚いだこず、第四の地動瑞ずは広く仏の䞖界が六皮に震動したこず、第五の衆喜瑞ずは、これらの瑞盞を芋た䌚座に連なる倧衆が、無量の喜びを心に生じ、䞀心に仏を拝仰したこず、そしお第六の攟光瑞ずは釈尊の眉間にある癜毫盞から光が攟たれ、東方の䞀䞇八千の囜土を照らし出したこずです。その光は、䞋は阿錻地獄から䞊は阿迊尌吒倩に至り、東方䞇八千の囜土に䜏する衆生の様子がありありず照らし出されたした。
 それが、他土の六瑞です。
 第䞀に六趣地獄、逓鬌、畜生、修矅、人間、倩の六道に迷う衆生が芋え、第二に諞仏を芋るこずができ、第䞉には、諞仏の説法が聞こえ、第四に仏道を行じる者たちの埗道するのが芋え、第五に菩薩たちが皮々の因瞁や、皮々の理解に䌎った信仰、そしお皮々の盞貌によっお修行するのが芋え、第六には、諞仏の入滅する盞が芋えたした。
 これらの䞍可思議な瑞盞は、䌚座に連なる倧衆に䞍思議な思いを生じさせたした。䜕のために仏はこのような瑞盞を瀺されたのかずいう疑念です。しかし仏は䞉昧に入っおしたいお聞きするこずができたせん。そこで、倧衆の思いを感じ取った匥勒菩薩は䞀座を代衚しお文殊垫利菩薩に質問したす。それは文殊垫利菩薩が、過去䞖においお蚈り知れないほどの諞仏に芪しく仕え、䟛逊をしたこずがあったので、文殊垫利菩薩であれば、このような瑞盞を芋たこずがあるに違いないず思ったからです。
 文殊垫利菩薩は、匥勒菩薩の質問に察し、この瑞盞は釈尊がこれから倧切な法をお説きになられる前觊れであるず答えたした。なぜなら、過去䞖で皮々の仏に仕えおいたずき、このような䞍思議な珟象を珟出した埌には、必ず倧切な教えを説いたからである、ず述べたした。そしお日月灯明仏が出珟されたずきの話を出したした。
 それは、過去無量無蟺䞍可思議阿僧祇劫ずいう数えられないような昔の時代に日月灯明ずいう仏が出珟し、様々な衆生の求めに応じ、正しい法を説かれたこず、そしお最初の日月灯明仏が入滅するず、次々に同じ名の仏が出珟しお二䞇にも及(およ)び、最埌の日月灯明仏が説法を終え、䞉昧に入ったずきに、今ず党く同じ䞍可思議な珟象が起きたこずを述べたした。そしおその埌、仏が䞉昧を出られお法華経を説いたこずを話し、釈尊も必ず法華経を説くであろうこずを述べたした。
 すなわち『序品』においお、既に仏の因寿久遠実成の由来が密瀺されおいるのです。
 

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 即身成仏の瑞盞
 先ほど説明した歀土の六瑞䞭、第六の攟光瑞においお、釈尊の眉間癜毫盞から攟たれた光が東方䞇八千の䞖界を照らし、䞋は阿錻地獄に至り、䞊は阿迊尌吒倩に至ったこずを述べたしたが、倧聖人様はこの瑞盞に぀いお『埡矩口䌝』に、
「十界皆成の文なり。提婆が成仏歀の文にお分明なり。䞭略歀の至の字は癜毫の行く事なり。癜毫の光明は南無劙法蓮華経なり。䞊至阿迊尌吒倩は空諊、䞋至阿錻は仮諊、癜毫の光は䞭道なり。之に䟝っお十界同時成仏なり」埡曞 䞀䞃二䞉㌻
ず仰(おお)せです。この癜毫の光明の正䜓は南無劙法蓮華経であり、この癜毫の光明が䞋は阿錻地獄たで至るこずから十界互具が成就し、十界すべおが成仏したのです。そこから、特に『提婆達倚品第十二』に説かれる、阿錻地獄に堕した提婆達倚の成仏が、実はこの『序品』の瑞盞においお即身成仏の盞ずしお密瀺されおいるず蚀われるのです。
 さらに末法における倧聖人様の文底の立堎よりこの瑞盞を拝するならば『埡矩口䌝』に、
「今日蓮等の類聖霊を蚪ふ時、法華経を読誊し、南無劙法蓮華経ず唱ぞ奉る時、題目の光無間に至っお即身成仏せしむ」同 䞀䞃二四㌻
ず仰せのように、私たちが先祖代々の諞粟霊や有瞁の粟霊ぞの远善回向のために、塔婆を建立し、倧埡本尊様を受持し至信に埡題目を唱えるずき、諞粟霊は、埡本尊の光明に照らし出されお即身成仏の功埳に济するこずがこの文によっお明らかなのです。
 末法の闇倜を照らし出す倧聖人様の仏法の根源、䞉倧秘法総圚の戒壇の倧埡本尊様の絶倧なる功埳を信じ、埡題目を唱え、化他行に邁進したしょう。そしお正しい回向の圚り方を実践するためにも寺院ぞ参詣し、積功环埳の信心に励んでたいりたしょう。

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法華経に぀いお④

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

 法華経は日本有瞁のお経兞
 日蓮倧聖人は、『曜谷入道殿蚱埡曞』に、
「肇公の翻経の蚘に云はく『倧垫須梚耶蘇摩、巊の手に法華経を持ち、右の手に鳩摩矅什の頂を摩でお授䞎しお云はく、仏日西に入っお遺耀将に東に及ばんずす。歀の経兞、東北に瞁有り。汝慎んで䌝匘せよ』云云。予、歀の蚘文を拝芋しお䞡県滝の劂く、䞀身悊びを遍くす䞭略倩竺に斌お東北に瞁有りずは、豈日本囜に非ずや」埡曞 䞃八九頁
ず仰せられおいたす。「肇公の翻経の蚘」ずは、法華経を挢蚳した鳩摩矅什の匟子である僧・肇による『法華翻経埌蚘』ず呌ばれる文章です。これによれば鳩摩矅什䞉蔵が、垫の須梚耶蘇摩から法華経を授䞎されたずき、法華経が東北・䞑寅の方角に瞁がある経兞であり、東北ぞの流垃を呜じられたのです。
 倧聖人様は、この埌蚘の文を拝芋し、正しく法華経こそ日本の䞀切衆生を救う経兞であるず、確信を深められたのです。
 

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倧聖人様が埡所持された法華経
 そしお、倧聖人様は、法華経を釈尊の本懐のお経兞であるず䜍眮づけられたした。
 特に、「䞀代五時図』では、お経兞を五時にしたがっお配列し、釈尊䞀代における法華経の䜍眮を匟子ぞ教授されたした。
 さらに埡自身所持の法華経には、その行間や芋返し衚衚玙の裏偎、玙背玙の裏に、経兞や蚻釈曞の文を现かに曞き蟌たれたした。これが『蚻法華経』であり、埡遺蚀により墓所の寺に保管しお銙華圓番の際に拝芋するように定め眮かれたものです珟圚は静岡県䞉島垂の日蓮宗・劙法華寺に珟存。その埡真蹟には、総数二千癟䞃文の匕甚が蚘されおおり、法華経を重んじられお、倚くの兞籍から芁文を集められたこずが拝されたす。
 この『蚻法華経』に぀いお、重芁な埡法門が第二祖日興䞊人ぞ口䌝されおおり、『就蚻法華経口䌝埡矩口䌝』ずしお埡曞に収録されおいたす。こうした重芁法門の䌝授の姿からは、
「歀の経は盞䌝に有らざれば知り難し」同 九二頁
ずの仰せが、いかに倧切であるかを拝するこずができたす。

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        ◇
  さお、いよいよ法華経の品々の抂略に぀いお、孊んでいきたしょう。ただし、経兞に蚘された流れを孊ぶこずに重点をおきたすので、熟脱の仏法に止たる郚分も出おたいりたすが、ご了承いただきたいず思いたす。
 

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 無量矩経の内容
 たず開経の無量矩経ですが、無量矩経は、『埳行品第䞀』『説法品第二』、『十功埳品第䞉』から成っおいたす。䌝教倧垫の蚻釈によれば、『埳行品』が序分、『説法品』が正宗分、『十功埳品』が流通分に配されたす。

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『埳行品第䞀』
 釈尊は、霊鷲山で䞀䞇二千人の倧比䞘ら、八䞇人の菩薩ら、その他倚くの人たちにこの経を説きたした。
 たず『埳行品』では、釈尊自身の説法はなく、菩薩たちによっお仏の埳行を讃歎するこずが述べられおいたす。
 その仏様の埳ずは、
①煩悩の垢から離れお執着するずころがなく、迷いの姿、迷いの心をこずごずく断じおいるこず
②仏の智慧は、凡倫の認識や䟡倀刊断を超絶しおいるこず
③自分自身の慢心を培底しお打ち砎り、たいぞん勝れた盞奜をお持ちになっおいるこず
④深く広く六波矅蜜の行を行じお、自圚の力ず法を埗られおいるこず
などであり、こうした釈尊の埳が讃歎されおいるのです。

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『説法品第二』
 続く『説法品』では、釈尊に察しお菩薩が速やかに仏道を成じるための法門を問われたす。この質問に察しお、釈尊は、
「䞀の法門有り䞭略是の䞀の法門をば名づけお無量矩ず為す」法華経 䞀䞃頁
ず答えられ、「無量矩」ずいう䞀の法門によっお速やかに成道するこずを明かされたした。
 そしお、「無量矩」を修孊する心埗ずしお、
「たさに䞀切の諞法は、過去・珟圚・未来にわたっお、倧ずか小などの盞埅芳念や差別を滅しお、平等な空であり、察立差別するものはないず芳察しなさい趣意」同 䞀八頁
ず説かれたのです。
 しかし、衆生は、「これ」ず「あれ」、あるいは「これは埗をする」「これは損をする」ずいったように、䞖間の事々物々を差別の盞ず芋お、邪な考えを起こし、悪業を造っお六道に茪廻しおいるのです。
 そのために仏は、衆生を救うために倧慈悲心を起こし、性質や欲望などが様々である衆生のために、それぞれにあった法を説かれたこずが明かされたす。
 そしお、説法が無量であれば、その顕わす矩も無量ずなり、これを「無量矩」ず称するのです。この無量矩ずは、いわば法華経已前に説かれた華厳、阿含、方等、般若等を指すのです。しかし、続いお、
「無量矩ずは䞀法より生ず。其の䞀法ずは、即ち無盞なり」同 䞀九頁
ず述べられ、こうした無量矩も「無盞」の䞀法より生じるこずが明かされたのです。この「無盞」ずは、ただ法華経に至っおいないためにこういった衚珟に止たっおおり、その実矩は法華経に至っお明らかになるのです。
 さおこの『説法品』では、
「諞の衆生の性欲䞍同なるこずを知れり。性欲䞍同なれば皮皮に法を説きき。皮皮に法を説くこず、方䟿力を以おす。四十䜙幎には未だ真実を顕さず。是の故に衆生の埗道差別しお、疟く無䞊菩提を成ずるこずを埗ず」同 二䞉頁
ず説かれおおり、ここに「四十䜙幎未顕真実」ずいう有名なお経文が拝されたす。
 釈尊が菩提暹の䞋で悟りを開いおより、この無量矩経に至るたでの四十䜙幎、様々な衆生のために、それぞれに合った様々な法、すなわち法華経已前の倚くのお経兞を説いおこられたのです。しかし、未だ真実の教えを説き顕わしおいないこずを、明らかに告げられたした。この真実の教えこそ、無量矩経の埌に説かれる法華経を指すのです。

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『十功埳品第䞉』
 最埌の『十功埳品』では、法華経の開経ずしお、十皮の䞍思議な功埳を無量矩経が有しおいるこずが明かされたす。その䞀、二を挙げれば、
①発心しおいない者には菩提心を 起こさせるなど、衆生に、修行のための枅浄な心を起こさせる功埳
②この経を聎聞した人は、たずえ䞀偈䞀句でも受持するこずにより、無量の矩に通達するこずができる功埳
などが挙げられおいたす。
 無量矩経は、法華経の盎前の説法に䜍眮したす。そしお「四十䜙幎未顕真実」の文によっお、法華経已前の爟前経を方䟿、埌に説く法華経を真実ず断定しおいるお経なのです。
 しかし䞀方で、無量矩を生じる䞀法に぀いおは、「無盞」無盞䞍盞、䞍盞無盞ずあるものの、その実䜓実矩は明らかではありたせん。そしおいよいよ、法華経の䌚座ぞず入るのです。

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        ◇
 倧聖人様の埡法門では、同じく法華経ずいっおも、爟前経の暩教に察する真実ずしおの法華経、迹門ず本門の異なり、そしお文䞊脱益ず文底䞋皮ずいう重々の盞察がありたす。
 ぀たるずころ、末法に生きる我々は、埡本仏日蓮倧聖人の出䞖の本懐たる本門戒壇の倧埡本尊に深く垰䟝し奉り、血脈付法の埡法䞻䞊人猊䞋の埡指南のたたに信心しおいくこずが肝芁でありたす。

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䞖界の未来を知る方法

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(さらに…)

法華経に぀いお③

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

 前回たでは、釈尊の説かれた教えの䞭で、法華経が最第䞀の教えであるこずを「五時八教」を䞭心ずしお孊んできたした。
 今回は、法華経の構成に぀いお孊んでいきたいず思いたす。

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 二凊䞉䌚
 仏様が説法を行う堎所のこずを「䌚座」ずいい、特に説所を「凊」、法䌚䌚合を「䌚」ず呌んで、説法の堎所を衚珟したす。
 前々回の圓コヌナヌでは「五時ず法華経」に぀いお孊ぶための補助ずしお、むンド・䞭囜・日本の略幎衚を掲茉したしたが、幎衚䞭には、
「摩竭陀囜の霊鷲山ず虚空䌚の二凊䞉䌚」倧癜法 八六二号
ず、法華経の䌚座にに぀いお説明がありたした。
 そもそも釈尊は䞃十二歳の時、法華経『序品第䞀』に、
「是の劂く我聞きき。䞀時、仏、王舎城耆闍厛山の䞭に䜏したたい、倧比䞘衆、䞇二千人ず倶なりき」法華経 五五頁
ずあるように、摩竭陀囜の銖郜・王舎城の艮北東の方角に聳える耆闍厛山で法華経を説き始めたした。耆闍厛山ずは梵語の音写で「霊鷲山」のこずを蚀い、このこずから䌚座を「霊山䌚」ず称したす。
 しかし説法が『芋宝塔品第十䞀』に至るず、空䞭に倚宝劂来の䞃宝の倧塔が涌珟し、釈尊は神通力によっお䌚座を霊鷲山から虚空に移動させ、塔䞭に倚宝劂来ず䞊座しお「虚空䌚」の説法が開始されたす。
 その埌『嘱环品第二十二』においお、釈尊が塔䞭の座より起ち総付嘱を終えられるず、宝塔は閉ざされお説法の䌚座は再び霊鷲山ぞ戻りたした。
 このように、霊鷲山ず虚空䞭の二カ所においお䞉床の法䌚が行われたこずから、法華経の䌚座を「二凊䞉䌚」ず蚀うのです。
 

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 本迹二門
 法華経は、説所を移しながら八幎にわたっお説かれたした。
 その党䜓は「䞀郚八巻二十八品」からなりたす。開経である無量矩経ず結経の芳普賢菩薩行法経ずを加えお、「法華経十巻」ずも称されたす。
 法華経の構成を孊ぶ䞊で欠かせないものずしお、「本門」ず「迹門」の䜍眮付けがありたす。
 「本」ずは本地本来の境地・本䜓、「迹」ずは本地・本䜓に察する垂迹圱のこずで、それぞれ仏・菩薩の本地ず化身を瀺珟する様を指したす。たた、それに続く「門」ずは、真実の教えに入るずの意味を有しおいたす。
 『方䟿品第二』を含む『序品第䞀』から『安楜行品第十四』たでの前半十四品を「迹門」ず蚀い、釈尊は諞法実盞・二乗䜜仏を瀺しお声聞等の匟子たちの未来成仏の保蚌を明かしたした。
 そしお『埓地涌出品第十五』から『普賢菩薩勧発品第二十八』たでの埌半十四品が「本門」であり、『劂来寿量品第十六』で釈尊の本地本因・本果・本囜土・久遠実成を明らかにしお圚䞖・結瞁の衆生を枈床され、『劂来神力品第二十䞀』においお法華経の肝芁を䞊行菩薩に付嘱しお滅埌末法の匘教を蚗されおいたす。

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 序正流通
 䞀郚の教兞をその内容から、「序文」・「正宗分」・「流通分」の䞉段に立お分けお解釈する方法があり、倚くの経兞に適甚されたす。
 序分ずは、正意ずする教法を説くための準備段階に圓たり、その教法を説くに至った由来や因瞁を述べる序論に該圓する郚分。
 正宗分ずは、仏の本意ずする䞭心・䞭栞をなす教法が説かれおいる本論ずなる郚分。
 そしお流通分ずは、正宗分で説かれた教法によっお衆生を利益するために、教法を広く流垃する方法等が説瀺される郚分のこずを蚀いたす。
 短い経兞ですず、正宗分のみで序分・流通分がないものも存圚したすが、法華経には䞉段の立お分けが明らかであり、䌚座や察告衆、説盞を理解するこずができたす。
 䞀぀目は、『序品第䞀』を序分、『方䟿品第二』より『分別功埳品第十䞃』の前半品たでを正宗分、『分別功埳品第十䞃』の埌半品より『普賢菩薩勧発品第二十八』たでを流通分ずする「䞀経䞉段」ず呌ばれる立お分けで、法華経䞀郚を抂括的に理解するための立お分けです。
 二぀目ずしお「二門六段」ず呌ばれる立お分けがあり、これは法華経の迹門ず本門それぞれに序分・正宗分・流通分を立おたす。
 たず迹門の䞉段は、『序品第䞀』を序分、『方䟿品第二』より『授孊無孊人蚘品第九』たでを正宗分、『法垫品第十』より『安楜行品第十四』たでを流通分に配圓しお教説の功埳・匘通の方法を説瀺したす。
 次に本門の䞉段は、『埓地涌出品第十五』の前半品を序分、『埓地涌出品第十五』の埌半品より『分別功埳品第十䞃』の前半品たでを正宗分、『分別功埳品第十䞃』の埌半品より『普賢菩薩勧発品第二十八』たでを流通分に配圓し、久遠実成の教説の功埳や諞倩善神による行者守護の誓願などを瀺すものです。

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 五重䞉段
 先の法華経における序正流通の䞉段は䞀般に法華経を解釈する䞊で甚いられたすが、日蓮倧聖人は『芳心本尊抄』においお、「五重䞉段」の教刀を瀺されおいたす。
 これは釈尊の䞀代聖教を埓浅至深しお五重に括り、それぞれ序分・正宗分・流通分の䞉段に分けた教刀で、末法の衆生が尊厇すべき本尊を明瀺するために立おられたものであり、その名目を挙げれば、「䞀代䞀経䞉段」・「法華経䞀経䞉段法華経十巻䞉段」・「迹門熟益䞉段」・「本門脱益䞉段」・「文底䞋皮䞉段」の五぀ずなりたす。
 法華経を䞀代諞経の䞭心ずしお瀺されたこずから前の二぀を「䞀埀・総の䞉段」ず蚀い、たた埌の䞉぀は、それぞれ分々の本尊等が瀺され、末法の衆生が尊厇すべき本尊が明かされおいくこずから「再埀・別の䞉段」ず蚀いたす。
 特に法華経䞀経䞉段・迹門熟益䞉段・本門脱益䞉段は、䞀芋するず䞀経䞉段・二門六段の配圓ず類䌌した印象を受けるかもしれたせんが、䞉段に分(わ)か぀目的の盞違を匁(わきた)えるこずが倧切です。
 この五重䞉段によっお、最終的に皮脱の法䜓の異なりを刀じるずころ、末法匘通の芳心の本尊の実矩は、久遠元初自受甚報身劂来の再誕たる日蓮倧聖人様が埡図顕建立あそばされた人法䞀箇・独䞀本門の戒壇の倧埡本尊様に極たるこずを知るべきです。
 埡法䞻日劂䞊人猊䞋は、
「すべおの根本は倧聖人様にあるずいうこずなのです。埡曞を拝読するにしおも、倧聖人様が末法の埡本仏であるずいうこずを頭に入れお、その立堎から法華経や䞀代諞経を読めば、その意がよく解るのです」倧癜法 䞃五五号
ず、仰(おお)せになられおいたす。
 埡本尊様ぞの確信を深め実践行動のための教孊を身に぀けるためにも、垫匟盞察の正しい筋道に則っお信行孊を錬磚しおいきたしょう。

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法華経に぀いお②

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

 前回から、法華経に぀いお、様々な面から孊ぶこずになりたした。
 今回は、前回に匕き続き、釈尊の説かれた八䞇四千ずいう膚倧な教えの䞭でも、法華経こそが最第䞀の教えであるこずを孊んでいきたいず思いたす。

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 八教に぀いお
 釈尊は、䞉十二歳で成道した埌、四十二幎間、埡自身が悟られた難信難解の法である劙法蓮華経に導くために、衆生の機根に応じお様々な教えを説かれたした。
 この䞀代説教぀たり、五時説教の内容を、倩台倧垫は、化法の四教ずしお分類されたした。薬で譬えるならば、薬の内容成分を四぀の皮類に分類するようなものです。
 たた、釈尊が甚いられた説法の圢匏・方法を、化儀の四教ずしお分類されたした。化儀の四教ずは、薬を凊方する方法のようなものです。
 これらの化法の四教ず化儀の四教を合わせお、八教ず蚀いたすが、これに前回説明した、五時を加えるず五時八教になりたす。これらは倩台倧垫が釈尊䞀代の説教を刀りやすく、教盞刀釈したものです。

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 化法の四教
 たず、化法の四教は、蔵教、通教、別教、円教の四぀の教えの内容に分類されおいたす。

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 蔵教
 蔵教ずは䞉蔵教の略称で、䞉蔵ずは経経兞・埋戒埋・論解説のこずです。蔵教は声聞・瞁芚の二乗を正機ずし、菩薩を傍機ずしお説かれた教えです。教えの内容は、䞉界六道に生死流転する苊しみの原因は、煩悩芋思惑ず、そこから生じる業行いによるもので、この煩悩を断ずるためには、空理を悟るべきこずを説いおいたす。蔵教の空理芳は、あらゆるものを抂念的に分析し、䞀切の諞法は、因瞁が尜きれば本来「空」になるず芳る「折空芳」を説いおいたす。この空理芳に基づき、声聞には四諊、瞁芚には十二因瞁、菩薩には六床を修行し、煩悩芋思惑をすべお断尜すれば、䞉界六道の苊界に生を受けるこずがなくなるこずを教えられ、これを蔵教の悟り涅槃ずしおいたす。
 このような蔵教の空理芳は、すべおの実䜓をただ空の䞀蟺のみず芋るずころから「䜆空の理」ず蚀われたす。

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 通教
 次に通教ずは、ここで説かれる空理が前の蔵教にも、埌の別教・円教にも通じる故に通教ず蚀いたす。
 蔵教の析空芳に察し、因瞁によっお生じた諞法の圓䜓はもずもず存圚せず、盎ちに空ず芳る「䜓空芳」圓䜓即空を説いおいたす。利根の菩薩たちは、「圓䜓即空」の法門を聞いお、かえっおその反面である「仮有」の肯定や、「非有非空」ずいう䞭道の劙理「䞍䜆空」の理をも悟り、次の別教や円教の修行に進むこずができたした。

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 別教
 そしお別教ずは、先の蔵通二教や埌の円教ずも異なり、菩薩のために別しお説かれた教えで、空仮䞭の䞉諊の法理を明かしおいたす。しかし、別教で説かれる空仮䞭の䞉諊は、互いに融合するこずなく、それぞれが隔たっおいるこずから「隔歎の䞉諊」ず蚀われたす。ここで説かれる䞭道の理は、空仮の二蟺を離れた䜆なる䞭道であるため、これを「䜆䞭の理」ず蚀いたす。
 たた、修行方法ずしおは、空仮䞭の䞉諊を別々に次第しお、芳法するために「次第の䞉芳」ずも呌ばれたす。

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 円教
 最埌の円教ずは、偏りのない円満な教えを説いおいるので円教ず蚀い、空仮䞭の䞉諊の䞀々に䞉諊を具え、諞法は垞に互具互融の圓䜓であるず明かす「円融の䞉諊」を説く教えのこずです。
 真劂䞭道の理が空仮䞭の䞉諊円融した䞭に明かされるずころから、別教の「䜆䞭」に察しお、「䞍䜆䞭」ず蚀いたす。
 円教の理は、華厳時、方等時、般若時の教えの䞭にも含たれおいたすが、それらは蔵通別の方䟿を雑えた教えであり、法華経だけが玔粋に円教のみを説いた教えです。華厳時、方等時、般若時に説かれた円教を「爟前の円」ず呌ぶのに察し、法華経の円教は玔粋な円融円満の教矩が明かされおいるので、「玔円䞀実」や「玔円独劙」ずも蚀いたす。

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 化儀の四教
 次に、化儀の四教ずは、頓教、挞教、秘密教、䞍定教の四぀に分類されたす。

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 頓教
 頓教の頓ずは「ただちに」の意で、衆生の機根にかかわらず、盎ちに仏の高広な理を説くこず。華厳時では、この説法圢匏が甚いられたした。

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 挞教
 挞教の挞ずは「挞く」ず読み、「物事が埐々に進むこず」の意で、仏が衆生の機根に応じお、䜎い教えから高い教えぞず挞々に説いお、衆生の機根を調え、誘匕するこずを蚀いたす。この説法圢匏は、阿含時・方等時・般若時に甚いられたした。

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 秘密教
 秘密教ずは、正確には秘密䞍定教ず蚀いたす。仏の説法を聎聞する衆生が互いにその存圚を知らず秘密、同じ教えを聎きながらもそれぞれの機根に応じお聎き方が異なり同聎異聞、そしお衆生の埗益が䞀定ではない䞍定化導法です。この説法の方法は華厳経の䞀郚や阿含時・方等時・般若時が圓たりたす。

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 䞍定教
 䞍定教ずは、正確には顕露䞍定教ず蚀いたす。仏の説法を聎聞する衆生が、互いにその存圚を知り顕露ながらも、秘密教ず同じく、同聎異聞であったため、衆生の埗益が䞀定ではない䞍定化導法です。この説法の方法は秘密教ず同じく、華厳経の䞀郚や阿含時・方等時・般若時が圓たりたす。

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 「超八醍醐」の法華経
 以䞊のように仏が様々な手段・方法をもっお説法されたのは、衆生の機根を埐々に調えお、真実最高の教えである法華経に導き、すべおの衆生を䞀仏乗に入らしめるためでした。
 この法華経は、仏の悟られた法そのたたの玔粋な円教であり、先に説明した化法の四教や化儀の四教のような様々な機根の衆生を導くために甚いられた方䟿の教え・化導法を超過しおいるこずから「超八醍醐」ず蚀いたす。
 この醍醐ずは、牛乳から粟補しお最埌に醍醐味ずしお完成する色銙味のすべおに勝れた劙味の食物を蚀い、涅槃経には䞀切の病を消滅する劙薬ず説かれおいたす。぀たり仏を牛に譬え、仏の説法を牛から出る乳に譬えたす。その牛乳を粟補するず酪味になり、それがさらに生酥味、熟酥味ずなり、最埌に醍醐味の劙味・劙薬になるように、仏の教法も華厳から阿含、方等、般若を経お最埌の法華涅槃の経が極説の醍醐味ずなるのです。
 したがっお、法華経『安楜行品第十四』に、
「歀の法華経は、諞仏劂来の秘密の蔵なり。諞経の䞭に斌お、最も其の䞊に圚り」法華経 䞉九九㌻
ず説かれるように、法華経こそ諞経の䞭で最も優れ、最䞊䜍にある教えなのです。
 埡法䞻日劂䞊人猊䞋は、
「法華経が諞経䞭王、諞経のなかで王様のお経であるずいうこずはどこにあるのかずいうず、これは皆さん方も埡存じの『䞉倧秘法抄』のなかに、
『法華経を諞仏出䞖の䞀倧事ず説かせ絊ひお候は、歀の䞉倧秘法を含めたる経にお枡らせ絊ぞばなり。秘すべし秘すべし』同 䞀五九五㌻
ず、甚深の埡教瀺を仰せあそばされおいるのでありたす。すなわち、法華経本門寿量品の文底に䞉倧秘法が秘沈せられおいるが故に、法華経が尊いずいうこずになるのでありたす」倧癜法 八二○号
ず仰せられおいたす。私たちは、幞いにもこの法華経本門『寿量品』に文底秘沈された倧法である䞉倧秘法を受持しおおりたす。この諞経䞭王の劙法を受持しおいる誇りず感謝をもっお、埡呜題達成に向けお、いよいよ折䌏に粟進しおたいりたしょう。

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法華経に぀いお①

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

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法華経に぀いお①
 私たちは、朝倕の勀行の際に法華経を読誊しおいたす。そこで今回からは、この法華経に぀いお孊んでいきたしょう。
 五時ず法華経
  釈尊は、菩提暹の䞋で成道しおより、沙矅林での涅槃入滅に至るたで、五十幎の間に様々な教えを説いおこられたした。
 倧郚の経兞を、その説かれた順に五぀の時期に分類するず次のようになりたす。
①華厳時 二十䞀日間にわたり、華厳経を説かれた。
②阿含時 十二幎間にわたり、四阿含経の小乗経を説かれた。
③方等時 十六幎間にわたり、阿匥陀経や無量寿経、倧日経、維摩経などの倧乗経を説かれた。
④般若時 十四幎間にわたり、摩蚶般若などの般若経を説かれた。
⑀法華・涅槃時 八幎間にわたり法華経開経無量矩経、結経芳普賢菩薩行法経を説き、涅槃の前の䞀日䞀倜に涅槃経を説かれた。
 法華経の開経である無量矩経には、
「諞の衆生の性欲䞍同なるこずを知れり。性欲䞍同なれば皮皮に法を説きき。皮皮に法を説くこず、方䟿力を以おす。四十䜙幎には未だ真実を顕さず」法華経23頁
ず説かれおいたす。すなわち、華厳時から般若時たでの四十二幎間の教えは、衆生の性栌や機根が人ごずに様々であり、その異なった機根にあわせお、皮々の法を説かれたのです。このこずを随他意ず蚀いたす。そしお、釈尊自らが、四十二幎間は未だに真実の教えは説いおいないずおっしゃっおいるのです。
 この埌、真実の教えずしお、法華経が説かれたした。法華経は、人々にあわせお法を説いたのではなく、釈尊自らの意に随い、仏の真実の悟りの境界を説かれたので、随自意の教えず蚀いたす。
 次の涅槃経は、これらの教化に挏れた人々のために説かれた教えで、法華経による䞀切衆生の成仏を秋の収穫に譬えるならば、涅槃経はその埌の萜ち穂拟いに譬えられたす。しかし、涅槃経には法華経以前の内容も重ねお説かれおいるので、法華経より劣ったものになるのです。
 法華経の『法垫品』には、
「我が所説の経兞、無量千䞇億にしお、已に説き、今説き、圓に説かん。而も其の䞭に斌お、歀の法華経、最も為れ難信難解なり」同325頁
ず説かれおいたす。これは、釈尊が説かれた経兞の䞭でも、法華経が最も勝れおいるこずを述べられたものです。
 「已に説き」ずは法華経より前に説かれた四十二幎間の経兞のこずで、「今説き」ずは法華経の開経である無量矩経を指し、「圓に説かん」ずは法華経より埌に説かれる涅槃経のこずです。これらの経兞の䞭で、この法華経こそが最も勝れた経兞なのです。
 劙法蓮華経ずいう経兞
 私たちの読誊しおいる法華経は、正確には劙法蓮華経ず蚀い、䞭囜で鳩摩矅什が翻蚳した経兞です。
 法華経の題号を梵語の音では「Saddharma Pundarika-Sutra」ず蚀い、これを挢字で衚珟したすず「薩達磚分芬陀利䌜蘇倚攬」ずなりたす。この梵語を、鳩摩矅什が「劙法蓮華経」ず挢蚳したしたが、それは、
・「Sad 薩」は、正しい、䞍思議な、優れた等の意味から「劙」
・「dharma 達磚」は、教え、真理の意味から「法」
・「pundarika 分芬陀利䌜」は、因果倶時、枅浄な癜蓮華の意味から「蓮華」
・「Sutra 蘇倚攬」は、仏の説いた経兞の意味から「経」
ず蚳したものです。䞭囜の倩台倧垫は、『法華玄矩』の䞭で名・䜓・宗・甚・教の五぀の面五重玄から解釈しお、深遠な意矩を述べおいたす。
 しかし、これらは釈尊の仏法における意矩であり、倧聖人の仏法においおは、さらに深い意矩が拝されたす。
 たた法華経の挢蚳は、
①法華䞉昧経・正無畏蚳・魏二五六幎
②薩曇分陀利経・竺法護蚳・西晋二六五幎
③正法華経・竺法護蚳・西晋二八六幎
④方等法華経・支道根蚳・東晋䞉䞉五幎
⑀劙法蓮華経・鳩摩矅什蚳・埌秊四〇六幎
⑥添品法華経・闍那厛倚笈倚蚳・隋六〇䞀幎
の六本があったず蚀われおいたす。しかし、珟圚残されおいるのは、劙法蓮華経、正法華経、添品法華経の䞉本のみであり、このこずから六蚳䞉存ず蚀われおいたす。このうち、私たちが読誊しおいるのは、もっずも勝れた蚳ずされる、鳩摩矅什の劙法蓮華経です。
 鳩摩矅什の蚳経
 鳩摩矅什は、亀茲囜の生たれで、䞃歳で出家したした。九歳の時に月氏囜に行っお槃頭達倚に小乗経を孊び、十二歳の時に須利耶蘇摩に倧乗経を孊んで亀茲囜に垰りたした。埌に埌涌を経お、埌秊の姚興によっお長安に移送され、倚くの経兞を挢蚳したした。
 鳩摩矅什の経兞の翻蚳の様子を、『摩蚶般若波矅蜜経』を䟋に芋たしょう。
 鳩摩矅什は、梵本を持っお、挢語を述べ、梵語ず挢語の音の違いを解説しお、文意を説明したした。埌秊の王姚興は、自ら叀い挢蚳の本を芋お、その長所ず欠点を怜蚎しお、経兞の本意に぀いお意芋を求めたした。そしお、五癟人以䞊の僧䟶ず共に、経兞の意味内容を䞹念に怜蚎しお、文章の構造を吟味した䞊で蚳語を決定したした。䞀床、党䜓の挢蚳が完成するず、校正を行っお、関連資料をいくども怜蚎しお改蚂を重ねたのです。このように、鳩摩矅什の挢蚳は、慎重にいくども怜蚎したものであり、特に劙法蓮華経の挢蚳は、内容・文䜓共に優れ、釈尊の真意を正しく䌝える経兞ずしお、広く甚いられたした。
 鳩摩矅什は、生前に、「自分が死んだ時には必ず火葬にしなさい。もし翻蚳した経兞に間違いがなければ、この䞍浄の身は焌けおも舌は焌けないでしょう。もし舌が焌けたならば、私の翻蚳した経兞を捚おなさい」ず蚀い遺したした。鳩摩矅什は、匘始十五(413)幎四月に䞃十歳で亡くなり、遺蚀の通りに火葬されたしたが、その舌は残り、火䞭に生じた青蓮華の䞊で五色の光を攟ったず䌝えられおいたす。
 法華経の信仰
 法華経は、鳩摩矅什によっお挢蚳されおより、倚くの信仰を集めたした。そしお、以降の䞭囜では、経兞の勝劣を刀釈する教盞刀釈の研究が盛んになりたした。
 やがお薬王菩薩の埌身ず蚀われる倩台倧垫が珟われお、法華経が最も勝れた経兞であるこずを明らかにし、さらに法華経の文々句々を講じた『法華文句』、法華経の題号を解釈した『法華玄矩』、䞀念䞉千を明かした『摩蚶止芳』を講説したした。
 日本でも、『法華経矩疏』が著わされるなど、叀くより研鑜され、信仰されおきたした。平安時代には、䌝教倧垫が珟われお『法華秀句』などを著わしお、法華経が他の経兞より勝れおいるこずを明らかにされたのです。
 さお、釈尊が入滅されおより、正法時代、像法時代ず移り倉わり、いよいよ末法ぞず入りたした。末法に埡出珟された日蓮倧聖人様は、法華経『寿量品』の文底に秘し沈められた倧法、南無劙法蓮華経を、末法の衆生のために埡本尊ずしお埡図顕されたした。䞭でも、珟圚奉安堂に埡安眮申し䞊げるずころの、本門戒壇の倧埡本尊様は、仏法の根源、䞀切衆生成仏の根本の埡本尊様です。私たちの家庭に埡安眮する埡本尊様は、この倧埡本尊様を、時の埡法䞻䞊人猊䞋がその埡内蚌の血脈をもっお、曞写し、䞋付された埡本尊様なのです。

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法華経に぀いお党

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劙法蓮華経方䟿品第二
劙法蓮華経劂来寿量品第十六

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①㉞は、『倧癜法』連茉「日蓮正宗の基本を孊がう」から掲茉

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法華経に぀いお① ïŒˆäº”時ず法華経 他
法華経に぀いお② ïŒˆå…«æ•™ã«ã€ã„お 他
法華経に぀いお③ ïŒˆæ³•華経の構成 他
法華経に぀いお④ ïŒˆã€Žç„¡é‡çŸ©çµŒã€ä»–
法華経に぀いお⑀ ïŒˆã€Žåºå“ç¬¬äž€ã€ïŒ‰
法華経に぀いお ⑥『方䟿品第二』
法華経に぀いお ⑊『譬喩品第䞉』
法華経に぀いお ⑧『信解品第四』
法華経に぀いお ⑚『薬草喩品第五』
法華経に぀いお ⑩『授蚘品第六』ず『化城喩品第䞃』の前半
法華経に぀いお ⑪『化城喩品第䞃』の埌半
法華経に぀いお ⑫『五癟匟子受蚘品第八』
法華経に぀いお ⑬『授孊無孊人蚘品第九』
法華経に぀いお ⑭『法垫品第十』
法華経に぀いお ⑮ 『芋宝塔品第十䞀』
法華経に぀いお ⑯『提婆達倚品第十二』
法華経に぀いお ⑰『勧持品第十䞉』
法華経に぀いお ⑱『安楜行品第十四』
法華経に぀いお ⑲『埓地涌出品第十五』の前半
法華経に぀いお ⑳『埓地涌出品第十五』の埌半
法華経に぀いお ㉑『劂来寿量品第十六』
法華経に぀いお ㉒『分別功埳品第十䞃』
法華経に぀いお ㉓『随喜功埳品第十八』
法華経に぀いお ㉔『法垫功埳品第十九』
法華経に぀いお ㉕『垞䞍軜菩薩品第二十』
法華経に぀いお ㉖『劂来神力品第二十䞀』
法華経に぀いお ㉗『嘱环品第二十二』
法華経に぀いお ㉘『薬王菩薩本事品第二十䞉』
法華経に぀いお ㉙『劙音菩薩品第二十四』
法華経に぀いお ㉚『芳䞖音菩薩普門品第二十五』
法華経に぀いお ㉛『陀矅尌品第二十六』
法華経に぀いお ㉜『劙法蓮華経劙荘厳王本事品第二十䞃』
法華経に぀いお ㉝『普賢菩薩勧発品第二十八』
法華経に぀いお ㉞『仏説芳普賢菩薩行法経』
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倜氞遠に厩れるこずのない、絶察的幞犏の境涯ずは䜕かそもそも、倧聖人様の仏法の目的ずはそれなのか

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