先日、ある信徒が新来者折伏した際の話である。
その信徒が、「日蓮正宗の総本山は大石寺です」と告げると、相手の人は瞬時に顔を歪め、強い拒否感を示した。
その理由を尋ねると、どうやら「冨士大石寺」を詐称する顕正会と勘違いしていたそうだ。
顕正会員は日常的に、駅前等でおびただしい量の新聞やチラシをバラまいているので、世間では同じように誤解している人も少なくないのではないか。
これは日蓮正宗の正しい信仰の理解を妨げるもので
る。さらに広宣流布のさわりとなり、大謗法である。
本宗が誤解され、本当に迷惑なので即刻「やめろ」と言いたい。
前会長・浅井昭衛は、
「やがて顕正会の正しい力が強くなってきたとき、必ずや日蓮正宗の中に、日目上人の再誕といわれるような聖僧がお出になるに違いない。 (中略)その間、私は『冨士大石寺顕正会』と名乗っ御奉公していきたい」
(顕正新聞 令和七年九月五日付)
と嘯き、顕正会がいつかは本宗に戻れるかのように会員に指導していたようだが、顕正会の実態をみれば、絶対に叶わぬ夢である。
本尊偽造の大謗法
まず第一に、顕正会の本尊偽造問題である。
顕正会の本尊は、もともと解散処分の際に宗門に許可なく入手した「常住御本尊七幅」「日寛上人の形木本尊数百幅であった。
それが、後に宗門には存在しない「大幅日布上人の形木本尊」「導師曼荼羅の形木本尊」などが出現したのである。特に「日布上人の形木本尊は、現在でも新規会館へのアンチなど、ますます増殖している。
この本尊偽造問題に対して、昭衛も現会長・城衛も弁明できずに逃げるばかり。また、本宗僧俗との対論で攻められている現実があるのに、『顕正新聞』では、会長や幹部の発言、会員の体験談などにも怖いくらいに一切出てこない。
この態度を見れば、顕正会も創価学会と同じく、 本尊偽造に手を染めているか、否かは火を見るよりも明らかだ。
本宗の御本尊は、御歴代上人が戒壇の大御本尊の御内証を御書写あそばされたものである。これを勝手に偽造することは、大御本尊をも冒涜していることに他ならない。
血脈相承否定の大謗法
次に、血脈相承否定の大謗法である。
かつて昭衛は、
「阿部管長憎しのあまり、そして池田大作を偉く見せるために、ついに下種仏法の命脈たる金口の相承までも、学会は否定してしまったのであります。(中略)これを仏法破壊といわずして、何がいったい大謗法でありましょうか」(同平成四年六月五日付)
と、日蓮上人から日顕上人への血脈を否定する創価学会に対して「仏法破壊の大謗法」と批難していた。
ところが、その後変節し、
「細井日達は急死を遂げた。大事な『御相承』もなし得なかった」(同平成二十六年一月五日付)
血脈相承を否定するに至った。この自語相違ぶりには開いた口が塞がらない。
「血脈の次第 日蓮日興」(御書 一六七五)
以来の本宗の根幹をなす血脈相承を否定することは、昭衛の言葉を借りるまでもなく、仏法破壊の大謗法であることは明白である。
宗門には永久に戻れない
この他にも「勤行形式の改変」「観念文の変更」「塔婆・戒名不要」などにも手を染める顕正会の実態は、およそ本州の信仰とはかけ離れた”邪教・浅井教”と化している様が見てとれる。
昭衛は、
「やがて宗門が御在世の信心に立ち還るとき、顕正会員こそこの捨身の御奉公によって、晴れて御本尊の授与を賜わる資格を得るのである」(日蓮大聖人の仏法 七〇ページ)
などと欺いていたが、会員諸氏は、「顕正会の破門が許され、宗門に戻る」ことなど永久にないことを自覚すべきである。
(大白法令和7年12月1日号より転載)