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娑婆(しゃば)世界を忌(い)み嫌う教え 念仏宗

諸宗教破折
3/24/2020

キリスト教徒であった内村鑑三(うちむらかんぞう)は「日蓮上人を論ず」という論文で、日蓮大聖人を「誠実である」と称賛する一方、
「彼の大欠乏は、寛裕の美徳なかりしことなり。
『諸宗無得道、堕地獄』は、彼の説法中、最も聞きにくき恒言(こうげん)なり。彼は『折伏』と称して、他宗攻撃をもっぱらとせり。(中略)日蓮の確信は敬すべし。彼の『折伏』、非誇(ひぼう)はなろうべからず」
(『近代日蓮論』)
と破折の御振る舞いを批判している。これは仏教を知らない者の妄言(もうげん)にすぎず、法華経『譬喩品(ひゆほんん)』に、

「ある長者が、火の燃えさかる家にいる子供たちを助け出すために、それぞれの子供が欲しがっていた羊車(ようしゃ)、鹿車(ろく)、牛(ご)車を
与えようと約束して誘い出した。子供たちは喜んで我先(われさき)にと家を飛び出したが、そこにはそれぞれが望んでいた車はなく、大白牛(だいびゃくご)車という最高の車があった (趣意)」(法華経 一四三)

と「三車火宅(さんしゃかたく)の警(たと)え」が説かれるように、仏である大聖人から見たら我々は、煩悩の業火に焼かれようとしている子供と同じ。危機に瀕(ひん)(している子を前に、どこに何も言わず見ている親がいるだろう。

法華最第一
大聖人の “折伏,は、根拠のない偽善ではない。
「依法不依人(えほうふえにん)」の金言そのまま、経典に裏打ちされた仏の本心に他ならない。
『無量義経』に、
「四十余年には未だ真実を顕(あらわ)さず」(同 二三㌻)

法華経『方便品』に、
「正直に方便を捨てて但(ただ)無上道を說く」(同 一二四㌻)

と示されるように、法華経こそ仏の本心で、それ以前に説かれた大日経(真言宗) や阿弥陀経 (浄土宗)は法華経を説くための準備に過ぎない。

不軽菩薩(ふぎょうぼさつ)の礼拝行(らいはいぎょう)
法華経『不軽品』には不軽菩薩があらゆる人々に対して、

「我深く汝等(なんだち)を敬う。敢(あ)えて軽慢(きょうまん)せず」
(同 五〇〇㌻)

と告げて礼拝行を実践したことが説かれている。すべての人に仏性(ぶっしょう)(仏になる可能性) ” を認め、その仏性を礼拝したために、
「このようなみすぼらしい僧侶に礼拝される筋合いはない」と人々の恨みを買い、杖(つえ)や木で打たれ、瓦(かわら)や石を投げられたという。

”蓮華”は仏性の開花
妙法蓮華経の “蓮華”とは、汚泥(おでい)の中から白い清(きよ)らかな蓮華の花が咲くことの譬喩でもある。
三毒強盛の凡夫の命に尊い仏の命が具わっているとは簡単には信じられないが、正しい御本尊にひとたび 「南無妙法蓮華経」と唱えれば、汚泥から蓮華の花が咲くように、ふだんは冥伏(みょうぶく)している仏の命が顕現する。これが信心の功徳である。
そして、末法においては”直ちに過ちを改めて、蓮華を咲かせましょう”と勧めるのが折伏で、かの不軽菩薩の礼拝行は、折伏を行ずる我々の範だ。

念仏の教えは仏の本意か?
では、 浄土宗- 浄土士真宗の教えはどうだろう。

「この裟婆世界(しやばせかい)は悩みや苦しみの多い世界で、とても幸せな境界を得ることは難しい。だから今生(こんじよう)はあきらめて、死んだ後
に『極楽(ごくらく)』という理想郷に生まれ変わりましょう。そのために今は『南無阿弥陀仏』と唱えましょう」

というのが念仏の教えだ。
しかし法華経『方便品』には、

「諸仏世尊は、唯(ただ)一大事の因縁を以(もっ)ての故に世に出現したもう」(法華経一〇一㌻)

と、”一切衆生を成仏させる”という大きな目的のために仏は世に出現したと明かされている。したがって、この裟婆世界を忌(い)み嫌って、 今の人生を厭(いと)う念仏の教えが仏の本心であるはずがない。
今を生きれば、環境問題や国際紛争など困難な問題の影響を被(こうむ)らざるを得ない。個人においても仕事や人間関係などに悩み苦しむことも多い。だからこそ、日蓮正宗の正しい信仰が求められている時なのだ。
折伏を行じ、諸宗の邪義を粉砕して御命題達成に幕進しようではないか。

(大白法 第一〇二五号 令和に言三月十六日)

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