平和で幸せな国土を建設するためには、一刻も早く謗法の念慮を絶ち、「実和の一善」に帰することであると御諌められているのであります。
その「実乗の一善」とは、御本仏日蓮大聖人様が出世の御本懐として御建立あそばされた三大秘法総在の本門戒壇の大御本尊であり、この御本尊を立つるところに、初めて国を安んずることができるのであります。これが『立正安国論』の正意であります。
すなわち「実乗の一善」たる法華本門の大御本尊に帰依すれば、その不可思議、広大無辺なる功徳によって、その人の所住の処が仏国土となるのであります。まさしく娑婆即寂光と現ずることができるのであります。
(平成十九年七月号38ペ-ジ)