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32本門の題目

教学ノート

大白法 平成29年5月16日付

本門の題目とは、三大秘法のうちの一つで、本門の本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱えることを言います。
この本門の題目には、「信」と「行」の立て分けがあります。
信とは、本門の本尊を疑いのない心で信じることです。
行とは、その信心をもって実際に御題目を唱えることです。
日蓮大聖人様は、
「信なくして此の経を行ぜんは手なくして宝山に入り、足なくして千里の道を企つるがごとし」(御書 814)
と誡められています。
御本尊様に疑いの心をもって御題目を唱えても、功徳を戴くことはできません。また、信じる心があっても、実際の行である唱題をしなければ、功徳を戴くことはできないのです。
したがって、本門の題目とは、御本尊様を強盛に信じ唱題を実践する、信と行を具えた御題目を言うのです。
また大聖人様は、
「末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり」(同1594㌻)
と仰せられています。
そして大聖人様が、
「日蓮は二十八年の間、ただただ妙法蓮華経の御題目を一切の衆生のロに入れようと励んできたのである(趣意)」(同1539)
と仰せになられ御自ら行じられたように、私たちも、常に信と行を具えた御題目を唱え、その功徳を体験し実感して、御本尊様への確信を深めることが大切です。
そして、その功徳に歓喜した心を基として、大聖人様が教え導かれているままに折伏を行じ、他の人々に妙法の偉大な功徳を説いていくことが、末法における御題目の意義なのです。
御法主日如上人猊下は、
「大御本尊への絶対的確信と、断固たる決意を持って実践遂行する時は、必ずやあらゆる困難を乗り越え、所願を達成することができるのでありまして、その源泉こそが、まさしく唱題であります」(大白法 895号)
と仰せです。

私たちは、本門戒壇の大御本尊様を固く信じて、信行具足の本門の題目を自行化他にわたって唱え、多くの人に教え、弘めていくことによって、大きな功徳、利益を受けることができるのです。

★ポイント
御隠尊日顕上人猊下御指南
「題目は、自らも唱え、他の人々にも勧めることが大きな功徳を積むのである。人々の心は、様々な過去からの罪業と、現在持つ多大な煩悩で歪曲している。(中略)曲がった心は題目の功徳によって、自然にまっすぐになる。それには、法華経に説かれてある不思議な功徳を信ずることであり、経の説くままに素直に信じて唱えることにより、曲がった心もまっすぐになっていくのである」(三大秘法義 618)

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