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疫病調伏の術 宗教一般

諸宗教破折2
未だ世界中で猛威を振るい続ける新型コロナウイルス感染症。
現代の高度な医療技術をもってしてもその感染拡大を押さえ込むのは困難、日本をはじめ世界中で今もなお新たに感染する人は増え続け、その中で多くの尊い命が失われている。
いつ終息するか判らない「見えない恐怖」との闘いが続き、多くの人々が不安と恐怖に苛(さいな)まれた日々を送っているのである。

見えない恐怖と繰り返す歴史
こうした疫病は、世界の歴史を見ても、たびたび発生している。
およそ百年前、日蓮大聖人御聖誕七百年を目前にした大正七 (一九一八)年頃から「スペイン風邪」が世界中で大流行した。日本国内だけでも二千五百万人が感染し、三十八万人が命を落としたと言われている。さらに歴史を遡(さかのぼ)れば、大聖人御在世当時も疫病などの災難が続いていたことが『吾妻鏡(あずまのかがみ)』等に記されている。康元元 (一二五六)年八月に鎌倉大風。洪水·疫病の流行、翌正嘉元年八月一日に鎌倉大地震、同二十三日に再び鎌倉大地震が起こり、この時は社寺が一宇も残さず倒壊。さらに同年十一月に鎌倉大地震、正嘉二年八月に大風雨、また正元元 (一二五七)年の春に大飢麓や大疫病にも見舞われ、それは翌文応元年に至っても未だ止むことを知らずといった惨状だった。

疫病終息への折り
こうした惨状に、当時の幕府の打つ手と言えば祈祷(きとう)ぐらい。
 そこで既成の寺社に種々の祈祷をを命じたが、一分の効験もないどころか、かえって飢饉・疫病を増長させる結果となった。
翻(ひるが)って現代においては、感染症の治療薬やワクチンの開発が進められ、人々に徹底した感染予防の措置を講じて感染拡大を防ぐよう呼びがけている。
が、それでも予断を許さない状況は続く。こうした中、奈良の東大寺では、信仰の垣根を超えて共に毎日正午に祈ろうなどと、祀(まつ)る神仏や教義が違う寺社、宗派に呼び掛けている。
また「幸福の科学」では「ザッサンダー(コロナウイルス撃退曲)なるものを作曲して売り出している。
他にもネット上では「疫病が流行した際には私の姿を描いた絵を人々に見せよ」と語ったと伝えられる「妖怪・アマピエ」が注目され、便乗した寺社がそれをキャラクター風に描いた御朱印を制作したりと、あれやこれやと疫病終息の祈りを捧げているようだ。
現在のような不安な状況にあると、人はその原因を知らずして闇雲(やみくも)に祈ってしまう。
だからこそ、常日頃から折伏を行じている我々は、人々がそのような風潮に惑(まど)わされないよう、大聖人の教えに基づく真の原因を伝えていくのだ。

真の原因を知る
現代の医療技術などによって疫病の発生や感染拡大のメカニズムは解明されつつあるが、仏法の眼をもってすれば、真の原因はさらに深いところに存することが見て取れる。
大聖人は当時、種々の災難や不幸を目(ま)の当たりにされ、そこで経証に照らしてその原因を究明なされた。
その中で大聖人は、

「世皆(みな)正に背(そむ)き人 悉(ことごと)く悪に帰す。故に善神国を捨て✓相(あい)去り、聖人所を辞して還らず。是(ここ)を以て魔来たり鬼(き)来たり、災(さい)起こり難(なん)起こる」(御書二三四㌻)

と、人心を乱す邪教の跋扈(ばっこ)、謗法の蔓延(まんえん)こそが諸悪の元凶で、ために諸天善神を天上に去らせ、悪鬼魔神に便(たよ)りを与えて様々な災難が引き起こされているとの結論に至った。
その解決策として『如説修行抄』に、

「万民一同に南無妙法蓮華経と唱へ奉らば、吹く風枝をならさず、雨士くれをくだかず、代はぎのうの世となりて、今生には不祥の災難をひて長生の術を得、人法共に不老不死の理(ことわり) 顕はれん」(同 六七一㌻)

と、邪宗邪義を捨て妙法の一乗を受け持(たも)つならば”、種々の災難は推滅(さいめつ)し、安穏なる仏国土が顕われる旨を御教示あそばされた。
正法背信の現罰によって日本乃至世界各国に様々な災難が惹起(じゃっき)し、多くの人々が苦しんでいる。 今こそ、明年の大佳節に向けて折伏弘教に立ち上がろう。

(大白法第一0三五号 令和二年八月十六日)

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