日蓮正宗とは、日蓮大聖人が、建長五年(一二五三)旨を建立されたことにはじまります。
釈尊は法華経のなかで、二千年後の末法とい濁悪に悪業の衆生を救うき法華経の行者が出現することを予言されています。
宗祖日蓮大聖人はその予言どうりに出現され、二度の配流や命におよぶ数々の法難を受けながら、一切衆生を救済するため、南無妙法蓮華経を弘められました。そして、弘安二年(二一七九)十月十二日に、ご一代の教えの究極の法体として、出世の本懐である本門戒壇の大御本尊を顕わされたのです。
日蓮大聖人はご人滅に際し、第二祖日興上人を後継者として定め、日蓮大聖人のご法魂である本門戒壇の大御本尊をはじめ仏法の一切を譲られました。これを「血脈相承」といいます。
総本山大石寺は、この血脈相承を受けられた第二祖日興上人によって、正応三年(1290)十月十二日に開かれました。
これは日蓮大聖人の「本門の戒壇は富士の地に建立すべし」とのご遺命によるものです。