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唱題の功徳をもって

光明
 
 七百六十年前の今日、宗祖日蓮大聖人は、「白楽天が楽府にも越へ、の未来記にもをとらず」と仰せの『立正安国論』を、時の最高権力者・北条時頼に奏された。
今月は、大聖人が『立正安国論』をもって正義を顕揚された月であり、本年「御命題達成の年」の後半戦の出発となる重要な月である。 されば今、総本山でも、全国末寺でも、さらに各家庭でも、異体同心して真剣に唱題行が行われている。
 総本山六十七世日顕上人は、唱題の功徳と意義について、『三大秘法義』の「余念のない唱題」の項に、
「自然に余念なく題目を唱える行が進むところに、大きな根本の定の功徳が現当二世に広がる」(三大秘法義 六三四ページ)
と仰せである。
 現時、制約が多いコロナ禍にあっても、余念なき唱題で進むべき道は必ずや開かれる。
 「御義口伝」には、
『今日激が贈る処の南無妙法蓮華経は未法一万年の衆生まで成仏せしむるなり(御書1732ページ)
と、唱題の大功徳を御教示である。
 御法主日如上人猊下は、
「南無妙法蓮経と唱題することの功徳は、まことにもって計り知れない、ずばらしい功徳がある(中略)だから、日夜朝暮に怠らず南無妙法連華経と唱えていくことが大事なのであります。(中略》なにしろお題目を唱えるのです。そこから必ず解決の糸口が見つかっていきます」(大白法1012号)
と仰せである。
今世界頻発する災難を真に解決するには、僧俗一同が「なにしろお題目を唱えることである。そして、その功徳を積んで折伏に動くことである。」
 いよいよ御聖誕八百年が間近となった。折伏誓願目標の達成を願い、大慶事に向かって力強く前進しよう。   (観)

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