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「本門の本尊」の定義を不鮮明にしたツケ

創価学会
4/9/2020「本門戒壇の大御本尊」から会員を引き離そうと画策(かくさく)
これにより「身延の本尊も拝(おが)んでよい」との声まで

創価学会の改正条項について原田の説明を挙げている。
そこで、三大秘法抄の説明の中、特に、本門の本尊について

「末法の衆生のために日蓮大聖人御自身が御図顕された十界の文字曼荼羅と、それを書写した本尊は、全て根本の法である南無妙法蓮華経を具現されたものであり、等しく『本門の本尊』であります」

と説明している。しかし、これは大間違いである。
すなわち、日寛上人は、『依義判文抄』に、
「一大秘法とは即ち本門の本尊なり。 此の本尊所住の処を名づけて本門の戒壇と為(な) し、此の本尊を信じて妙法を唱うるを名づけて本門の題目と為すなり。故に分かちて三大秘法と為すなり。(中略) 亦(また)三大秘法を合すれば則ち但一大秘法の本門の本尊と成るなり。 故に本門戒壇の本尊を亦は三大秘法総在の本尊と名づくるなり」
(六巻抄八二頁)

と、「本門の本尊」の中心実体を三大秘法総在の「本門戒壇の本尊」であると明かされている。 要するに、弘安二年の本門戒壇の大御本尊以外の本尊は、三大秘法の総てを含む意義を持たないので「全て等しく本門の本尊」とは言えないのである。
こういうことを言うから、末端の学会員等は

「身延にある大聖人の御本尊も拝んでも良いのだ」

などと臆面(おくめん)もなく言い出すのだ。

次に
「ある特定の場所に特定の戒壇があり、そこに安置する御本尊が根本の御本尊で、その他の御本尊はそれにつながらなければ力用(りきゆう)が発揮されないという、あたかも ,電源と端子”の関係であるかのような本尊観は、かえって世界広布を阻害(そがい) する」
などという。 これはまさに、大聖人の御遺命に違背する暴論である。
大聖人は『身延相承書』において

「国主此の法を立てらるれば、富士山に本門寺の戒壇を建立せらるべきなり」(御書一六七五頁)

と仰せられ、広宣流布の暁(あかつき)に富士山下に一切衆生の信仰の中心地たるべき本門戒壇を建立せよと御遺命あそばされているではないか。 そして、その
本門戒壇に安置すべき御本尊を、弘安二年十月十二日に御図顕あそばされ、その脇書にはっきりと

「本門戒壇」
(富要集八巻一七七頁)

と示し置かれている。
すなわち 「特定の場所」に「特定の戒壇」を建て、
「そこに安置する御本尊を大聖人御自らが決定され、唯授一人の血脈のもとに御相伝なされているのである。 原田はこの事実を何と心得るのか。
そして、この本門戒壇の大御本尊こそ、三大秘法総在の本尊であり、一閣浮提総体の本尊なのである。 すなわち、分身散体の義による数多(あまた)の本尊が帰一するべき根本中心の本尊であり、この本尊を離れては、他の本尊はその存在意義を失ってしまうのである。
ゆえに、 学会の 『折伏教典』にも

「電灯にたとえて考えてみると、ヒューズがとんで電流が流れてこない電灯は、電球が切れていないからといって、いくらつけても明るい光りを発しないようなもので、電球は本物であっても、電流が流れてこなければ光が出ないのである。御本尊が大聖人のご真筆であっても、大御本尊に直結しなければなんの功徳もないのである。したがって富士大石寺の大御本尊を拝まないものはすべて謗法である」(各論・第三章五)

と言っていたのであり、池田大作も同様に
「もとより、日蓮正宗総本山を離れて、創価学会は、永久にありえないのであります。信仰の根本は、本門戒壇の大御本尊であり、 創価学会は、それを民衆に知らしめる折伏の団体であるからであります。私自身、この信仰の根本を一度たりともはずしたことは断じてないことを、大御本尊に誓って申し上げるものであります」
(『聖教新聞』昭和五十五年四月二日付)

「大聖人の出世の本懐である一闇浮提総与の大御本尊が信心の根本であることは、これからも少しも変わらない (『聖教新聞』平成五年九月十九日付)」

と、大御本尊に誓っているのである。
以上のように、原田がどんな言葉を弄(ろう)しても、本門戒壇の大御本尊とつながらない御本尊には功徳などなく、これを拝む者は大謗法となるのである。

(慧妙 令和二年四月一日)

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