諸宗教破折
4/1/2017
インターネットで「顕正会」を検索したら、顕正会の公式ホームページがトップに、関連キーワードには「顕正会 危険」
「顕正会 やめた」「顕正会 被害者の会」などが並んでいた。
これだけでも胡散(うさん)臭い団体らしいと思われるが、さらに見ていくと「カルト教団」「『顕正会』の実態」とか「公安にマークされているカルト宗教・顕正会」など、顕正会をカルト教団だと認識する人がいることを示すようなタイトルが、いくつもあった。
顕正会の本尊への疑惑
そんな顕正会の会員を破折したとき、彼らの最も返答に窮するのが、顕正会の会館や拠点に安置する本尊への疑惑であろう。
これまでもたびたび指摘しているが、再度、浅井の本尊に関する発言の変遷を列挙する。
まず、浅井は昭和六十年に、
「妙信講に解散処分が下された時、私は松本能師に将来の広布推進のため、御本尊を大量に御下げ渡し下さるように願い出た。松本尊能師には私の意をよくお聞き下され、自ら護持されていた大幅の常住御本尊七幅と、日寛上人の御形木御本尊数百幅を私に託して下さった」(顕正新聞 昭和六十年三月十五日号)
と述べている。
浅井が顕正会に存在する本尊のルーツを明らかにしたのは、「これからの御本尊は日蓮正宗から正式に下付されたものである」ということをアピールしたいがために他ならない。
「総本山の認可なく、勝手に本尊を作ることは大謗法である」
との認識があったからだ。
ところが、平成十一年になると、
「松本尊能化は、妙縁寺に所属するところの歴代上人の御直筆御本尊七幅、それから日寛上人の御形木御本尊、並びに日布上人の御形木御本尊を多数用意して、私に託して下さったのであります」(同紙 平成十一年四月二十五日号)
と、新たに「日布上人の御形木御本尊」が登場し、さらに平成十五年には、
「顕正会で格護する日布上人・日昇上人の四幅の導師曼荼羅」(同紙 平成十五年二月十五日号)
同十九年には、
「地方会館に安置し奉る大幅の日布上人の御形木御本尊(中略)日布上人御書写の『大日蓮華山大石寺』の脇書がある導師曼荼羅の御形木御本尊まで、六幅授与して下さった」(同紙、平成十九年十月五日号)
と、「死人に口なし」とばかりに故人の名を利用して、当初はなかった本尊の存在を明かしている。
果たしてこれらの本尊は、誰が作ったのか。特に、「大幅の日布上人の御形木御本尊」や「導師曼荼羅の御形木御本尊」は、日蓮正宗には本来存在しないものなのに・・・
会員を騙し続ける顕正会
これらの発言から、浅井ら顕正会では、本尊偽造に手を染めている可能性が高い。次々に建てられる会館への本尊安置や、昨年、個人への本尊下付を進める方針を打ち出した事実からも推測は容易である。
「本尊偽造は大謗法」
との認識を持ちながら、裏では本尊偽造に手を染める浅井ら顕正会の姿は、まさに本尊軽視の大謗法である。
このことも何度も指摘してきた。
今までのように「松本日仁」の名を使ってごまかしながら数を増やそうとし続けるか、開き直って「顕正会には御本尊作成の権限がある」などと主張するか。
いずれにせよ、多くの会員を騙(だま)し続けることになるのは必至である。
経の心にそむく間、悪道を免(まぬが)れ難し
日蓮大聖人が、
「人皆口には此の経を信じ、手には経巻をにぎるといへども、経の心にそむく間、悪道を免れ難し」
(御書 一四五六㌻)
と御教示のように、顕正会員が一生懸命に大聖人を信じ、本尊に手を合わせたとしても、ニセ本尊であるが故に堕地獄を免れることはできないのである。
我々本宗僧俗は、一人でも多くの会員に顕正会の実態を伝えて脱会させ、真正な御本尊のもとにお連れできるように、折伏しようではないか。
(大白法 第九五四 平成二十九年四月一日号)