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29三学

教学ノート

大白法 平成29年2月16日付

三学とは、仏道を修行する者が必ず学ばなくてはならない、戒学・定学・慧学の三つの修行のことを言います。
戒定慧の三学は、釈尊の数多くの教えに説かれています。また、あらゆる教えは、この三学に集約されます。
戒学は、防非止悪(非を防ぎ悪を止む)を旨として、身口意の三業による悪い行いを止め、善い行いを実践するように努めることを言います。
定学は禅定のことで、心を静めて雑念を払い心が乱れないようにすることを言います。
慧学は智慧のことで、定学により迷いを払って煩悩を断ち、真理を体得することを言います。
この三つは、戒律を守ること(戒学)によって禅定に入り(定学)、禅定により真理を照らす智慧を成す(慧学)ので、相互の関係にあります。
よって、仏道を修行する者は、この三学すべてを具えて、初めて成仏することができるのです。
日蓮大聖人様は『四信五品抄』に、
「末法の時代に初めて悟りを求める者は、必ず円教の三学すべてを実践する必要があるのでしょうか。お答え申し上げると、これは非常に大事なことである。仏様は、末法においては戒と定の二学を止めて、ひたすら慧の一つに限って実践すべきであると仰せである。しかし、智慧を得ることは困難であるから、信心を智慧の代わリにするのである(趣意)」(御書1112㌻)
と仰せられています。
つまり、私たちの修行は、三学のうちの慧学に限られるのですが、智慧を得ることは非常に困難であります。よって私たちは、御本尊様への信心をもって成仏のための修行とし、御本尊様より智慧を賜るのです。これを“以信代慧”と言います。
また大聖人様は、
「信の一字を詮と為す。不信は一闡提謗法の因」(同1112)
と信心を根本とする修行こそが末法における修行とされ、反対に正法を信じない不信は、成仏できない原因になると御教示されています。
『本因妙抄』に、
「信心強盛にして唯余念無く南無妙法蓮華経と唱へ奉れば凡身即ち仏身なり」(同1679)
と仰せのように、私たちは戒定慧の三学が具わる御本尊様に対し、強盛にして確固たる信心をもって御題目を唱え、弘めることにより、即身成仏の大功穂を得られるのです。

★三学と三大秘法
大聖人様は『御義口伝』に、
「戒定慧の三学、寿量品の事の三大秘法是なり」(御書1773㌻)
と、三学を三大秘法に配当されています。戒は本門の戒壇、定は本門の本尊、慧は本門の題目に当たります。大聖人様が顕わされた三大秘法こそ三学の根幹であり、私たちは三大秘法を固く信受して成仏が叶うのです。

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