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謗法について

信心のしおり

謗法について

皆さん、お元気ですか。

今年も、残すところひと月半となりました。

皆さんは、お寺に参詣するとよく御住職より「謗法厳誡」または「謗法は許されません」というお話を聞くと思います。

でも、「謗法って何?」とか「謗法は悪いことだということは知っているけれど詳しいことは判らない」というお友達がいるようです。

今回は、謗法についてお話をします。

謗法とは

謗法とは、法を謗ることをいいます。

大聖人様は、

「謗法とは、南無妙法蓮華経に背くことです(趣意)」(御書二八六ページ)

と仰せです。謗法とは大聖人様の教えに対して、悪口を言ったり、逆らって信じなかったり、随わないことをいうのです。

私たちを取り巻く環境には、謗法が充満しています。皆さんは、その実感がりますか。

例えば、皆さんの家の周りに、日蓮正宗以外の寺院、神社などがありますね。これらは、大聖人様の教を信仰しているわけでありません。したがって、正しい教えに背くことになりますから謗法です。また、そのような宗教施設で行われる行事(祭りなど)も謗法なのです。

謗法は不幸の原因

大聖人様は、『立正安国論』に、

「世の中の人々が南無妙法蓮華経の教えに背き、誤った宗教や思想を信じているため、善い神がこの国を捨て去り、逆に悪い鬼や神が充満しています。このため様々に不幸な出来事が起きるのです。ですから、誤った法を捨てて、正しい南無妙法蓮華経の教をこの国に立ててください。そうすることによって災いが消えてなくなり、国が安泰になります(趣意)」

と仰せです。連日、心が痛くなる事件などがたくさん報道されていますが、これらの原因は、すべて謗法にあります。ですから、より多くの人々に大聖人様の仏法を弘めていくことが大切なのです。

謗法を自ら犯さない

大聖人様は、

「南無妙法蓮華経の教を信じていても、謗法があれば必ず不幸になります(趣意)」(御書一〇四〇ページ)

と仰せられています。

私たちは、正しい仏法を信仰していますが、謗法だあらけの社会ですから、謗法に近づいてしまうことがあります。また、自分自身でしっかりと誡めていかなければ謗法を犯してしまうこともあるのです。途中で信心を止めてしまうことも謗法です。

中でも、日蓮正宗以外の宗教を同時に信仰することは言語道断、力を貸すことも許されることではありません。

また、大聖人様は『松野殿御返事』(御書一〇四五?)において、私たちが信心修行をするに当たって誡めるべき謗法を十四にわたって示されました。これを、十四誹謗といいます。

一、驕慢(横柄な態度で正しい仏法を軽くみて莫迦にすること)

二、懈怠(信心修行を怠けること)

三、計我(自分勝手な考えで正法を推し量り、より深く求めないこと)

四、浅識(自分の浅はかな知識や考え、経験をもって仏法を安直に判断したり評価したりして、それ以上の深いものを求めようとしないこと)

五、著欲(欲望に執われて正法を求めないこと)

六、不解(正法を理解しようとしないこと)

七、不信(正法を信じないこと)

八、顰蹙(正法に対して顔をしかめ、非難すること)

九、疑惑(正法を疑うこと)

十、誹謗(正法を謗ること)

十一、軽善(正法を信仰する人を見下して莫迦にすること)

十二、憎善(正法を信仰する人を憎むこと)

十三、嫉善(正法を信仰する人を嫉むこと)

十四、恨善(正法を信仰する人を恨むこと)

皆さん、これら十四の謗法を見て、心当たりはありませんか。

「朝寝坊してしまって勤行をさぼってしまった」「御講での御住職の法話を真剣に聞かなかった」このようなことも、謗法を犯したことになるのです。

さらに、「信心している仲間同士で喧嘩をしてしまった」ということはありませんか。一般に「喧嘩するほど仲がよい」とも言われますが、感情的になってお友達と喧嘩をすることは、褒められることではありません。大聖人様は、

「信心するもの同士がお互いに謗ってはいけません(趣意)」

と仰せです。これは、学校生活でも言えることです。同じ目標を持つ仲間同士が喧嘩することはつまらないものです。

これらの謗法を自ら犯してしまう原因は、大聖人様の仏法を信じないことにあります。

自分で信じていると思っていても、言葉や行動に謗法が元となっているのです。

◇ ◇ ◇ ◇

皆さん、日蓮正宗において謗法を厳しく誡められていることが判りましたか。

御法主上人猊下は、

「世の中の不幸と苦悩と混乱の原因は、すべて謗法にあります。したがって、世の中に充満する謗法を断つために折伏を行じることが大切です。自分自身の幸せと世の中の幸せは深い関係にあります。共に成仏していくことが本当の幸せです(趣意)」

と御指南されています。

さあ、皆さん。日々の勤行・唱題を真剣に行い、御本尊様に謗法を誡めていくことをお誓いし、進んで折伏を行じていきましょう。

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