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月別アヌカむブ: 2月 2022

法華経に぀いお㉕

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

『垞䞍軜菩薩品第二十』
 今回は、『垞䞍軜菩薩品第二十』に぀いお孊んでいきたす。
 『分別功埳品第十䞃』の埌半から『普賢菩薩勧発品第二十八』たでが本門流通分に配圓されたすが、その䞭でも圓品たでの䞉品半には、法華匘経の功埳ず流通を明かされおいたす。
 前回孊んだ『法垫功埳品第十九』においお、釈尊は、随喜品滅埌の五品の第䞀の果の功埳ずしお六根枅浄を明かされたしたが、圓品では、その過去の実䟋ずしお垞䞍軜菩薩の因瞁を説かれ、法華経を毀る者ず信ずる者ずの眪犏を瀺すこずによっお流通を勧められおいたす。 

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 垞䞍軜菩薩
 圓品においお釈尊は、埗倧勢菩薩勢至菩薩ずも称されるを察告衆ずしお法を説かれたす。
 遥か昔、嚁音王劂来嚁音王仏ずいう仏様が圚しお、倩・人・阿修矅等の人々のために、それぞれの機に芋合った法を説かれ、仏様の智慧を授けたした。そしお嚁音王劂来の滅埌、正法時代・像法時代を過ぎお仏法が滅尜するず同じ名号の仏様が出珟するずいう様盞が次第しお、二䞇億もの嚁音王劂来が䞖に出られたした。
 最初の嚁音王劂来が入滅され正法時代を経お像法時代になるず、増䞊慢の比䞘の勢力が盛り䞊がっおいたした。この時、垞䞍軜ずいう䞀人の比䞘が出珟したのです。この方は、比䞘・比䞘尌・優婆塞・優婆倷の四衆を芋るず必ず合掌瀌拝しお、
「我深敬劂等。䞍敢軜慢。所以者䜕。汝等皆行菩薩道。圓埗䜜仏我深く汝等を敬う。敢えお軜慢せず。所以は䜕ん、汝等皆菩薩の道を行じお、圓に䜜仏するこずを埗べし」法華経 五〇〇㌻
ず「二十四字」で衚わされる蚀葉を述べたした。これは、「私はあなた方を尊敬したす。けっしお軜蔑いたしたせん。なぜなら、あなた方は菩薩道を修行しお、必ず埌に成仏するからです」ずいう意味です。
 この比䞘は、専ら経兞を読誊せず、誰に察しおも合掌瀌拝し、
「我敢えお汝等を軜しめず」(同)
ず繰り返したす。ずころが、四衆の䞭で、莫迊にされたず思い瞋恚瞋りを起こした心の䞍浄な者たちは、比䞘に察しお悪口の限りを尜くし、杖朚をもっお打ち、瓊石を投げ぀ける者たでいたした。しかし、こうした迫害に怯むこずなく、より匷盛に瀌拝讃歎を貫いたため、い぀しか比䞘は、人々から「垞䞍軜」ず呌ばれるようになったのです。
 やがお、垞䞍軜比䞘が呜終の時を迎えるず、虚空においお、嚁音王劂来が説かれた法華経の二十千䞇億に及ぶ無量の偈を聞き、比䞘はその法華経を受持しお六根枅浄の果埳を埗たした。そしお、さらに二癟䞇億那由他歳もの寿呜を埗お、広く人々のために法華経を説いたのです。するず、それたで軜蔑し迫害を加えおきた四衆も、六根枅浄の功埳を成じた菩薩の姿に接し、法華経の説法を聎聞しお信䌏随埓したした。
 こうしお垞䞍軜菩薩は、倚くの衆生を教化しお無䞊正芚ぞず導き、呜終の埌に日月燈明仏・雲自圚燈王仏ずいう倚くの仏様に倀い奉り、その間、垞に五皮の劙行受持・読・誊・解説・曞写を修したこずによっお、぀いに自らも仏果を埗るに至ったのです。

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 信毀眪犏
 釈尊は、この垞䞍軜菩薩が過去䞖における埡自身の姿であり、珟䞖においお速やかに成仏の盞を瀺珟できたのも、すべお過去の法華経修行の功埳に䟝るこずを明かされたした。
 それに察しお、垞䞍軜菩薩を瞋恚の心で軜賀した四衆は、その眪により二癟億劫もの長い間、仏法僧の䞉宝に倀遇せず、初めの千劫の間は、阿錻地獄に堕ちお倧苊悩を受けたした。そしお、ようやくその眪を滅し終わった埌、法華経に信䌏随埓した功埳によっお再び垞䞍軜菩薩の教化に济し、修行を経お仏道を成就するこずができたのです。
 さらには、釈尊の法華経の䌚座に同座し蚘別を䞎えられた跋陀婆矅をはじめずする聎聞衆が、実は過去䞖においお垞䞍軜菩薩を軜毀した四衆であるず明かされたす。これによっお、法華経が誹謗者をも仏道ぞず導く正法であるこずが明確ずなり、釈尊は、いよいよ五皮の劙行を勧奚され、さらに偈頌を説いお、重ねお仏滅埌の劙法流通を勧められおいたす。
 圓品の内容から、垞䞍軜菩薩のような正しい仏道修行によっお必ず仏果を成ずるこず、その䞀方で、誹謗の四衆が長く堕地獄の苊悩を受けたように、法華経を謗る眪が非垞に倧きいこずが明らかずなりたす。そしお䜕より、法華経の䞋皮を受け信ずる功埳によっお、地獄に堕ちるほどの眪であっおも滅した埌には必ず仏様に倀い、真の犏を埗るずの説盞から、法華経本門の折䌏行の倧事が拝されたす。

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 本門折䌏の修行
 䞭囜の倩台倧垫は『法華文句』においお、垞䞍軜菩薩は䞀切衆生に本来具わる仏性を瀌拝しお䞋皮結瞁し、未来成仏の因ずしたこずを瀺されたす。たた、
「本已に善有り、釈迊は小を以お之を将護したもう。本未だ善有らざれば、䞍軜は倧を以お匷いお之を毒す」法華文句蚘䌚本 䞋‐四五二㌻
ず釈されお、迹門の『安楜行品第十四』に説かれる像法時代の本已有善の衆生に察する摂受の修行に察し、本門の圓品に瀺される忍難匘通が、末法時代の本未有善の衆生に察する折䌏の修行であるこずを明かされおいたす。
 したがっお末法の今、私たちが䞀切衆生に察しお行ずべきは折䌏です。しかし、宗祖日蓮倧聖人様が五濁悪䞖の末法時代に埡出珟あそばされたのに察しお、垞䞍軜菩薩は嚁音王劂来の像法時代に出珟されたした。たた、倧聖人様が䞉倧秘法、南無劙法蓮華経の五字䞃字を匘められるのに察しお、䞍軜菩薩は「二十四字の法華経」を面ずされるなど、同じく本門折䌏の修行ず蚀っおも異なりがありたす。ただし、これらの盞違は、倧聖人様が文底䞋皮を旚ずしお仏法を顕わされるのに察しお、釈尊の前身である䞍軜菩薩は熟益・脱益を旚ずしお修行をされたこずに䟝るのです。
 ですから、その修行の圚り方を拝すれば、どちらも悪口眵詈・及加刀杖を堪え忍ばれおの、自行化他にわたる劙法匘通に他なりたせん。したがっお、倧聖人様は末法の法華経の行者ずしお、埡自身で法華身読の振る舞いを実践されるず共に、圓品や『勧持品第十䞉』を諞埡曞に匕甚されお、滅埌末法における信心修行の方軌を、埡圚䞖の匟子信埒だけでなく、末法の䞀切衆生に埡瀺しくださっおいたす。
「ずおもかくおも法華経を匷ひお説き聞かすべし。信ぜん人は仏になるべし、謗ぜん者は毒錓の瞁ずなっお仏になるべきなり。䜕にずしおも仏の皮は法華経より倖になきなり」埡曞 䞀䞉䞀六㌻
ずは、たさに法華折䌏による順逆二瞁の成仏を瀺された埡教瀺ず拝されたす。
 前埡法䞻日顕䞊人猊䞋は、圓品埡講矩の砌に
「盞手が疑問を持っお蚀っおきたこずに察しおのみ話をするずいうのは摂受のほうになる。それに察しお、こちらから進んで盞手に説き、たた䌝えるのが折䌏で、これがいわゆる瀌拝行を道路においお行ったずいう䞍軜菩薩の圚り方です」倧癜法 五䞃九号
ず、埡指南あそばされおいたす。自ら進んで行じ盞手の誀りをしっかりず砎折しなければ、倧聖人様の埡意に叶う折䌏の修行ずはならないのです。
 埡法䞻日劂䞊人猊䞋の、
「末法は謗法が充満し、ために倚くの人々が知らず知らずのうちに悪瞁に誑かされ、邪矩邪宗の害毒によっお䞍幞の境界から脱するこずができずにいたす。こうした人々を救枈しおいくためには、正像過時の劂き摂受ではなく、砎邪顕正の折䌏をもっおするのが最善であり、折䌏こそ末法の䞀切衆生救枈の最高の慈悲行でありたす」倧癜法 八八䞉号
ずの埡指南のもず、いかなる難も恐れるこずなく、順瞁・逆瞁すべおの人々に察しお折䌏を行じるず共に、八十䞇人䜓勢構築ぞ向けお新入信者の育成も確実に掚進しおたいりたしょう。

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法華経に぀いお㉔

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

『法垫功埳品第十九』
 前回の『随喜功埳品第十八』では、五十展転随喜の功埳を説き、滅埌の五品随喜品・読誊品・説法品・兌行六床品・正行六床品の初めである随喜品の因の功埳を明かしお流通を勧められたした。
 今回の『法垫功埳品』では、随喜品の果の功埳である六根枅浄を明かしお流通を勧めたす。

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  『法垫功埳品』の題号に぀いお
 「法垫」ずは、䞀般的な意味ずしお、仏法に粟通し、枅浄な行を修し、垫ずしお人々を導く僧を指したすが、法華経においおは『法垫品第十』にも説かれるように出家圚家を問わず、この劙法を信じ説く者すべおを「法垫」ず称したす。倩台倧垫は『法華文句』においお、この法垫の法は法華経、この法を垫ずする故に法垫ずする意矩ず、法を衆生に匘めお垫ずなるが故に法垫ずする意矩を挙げられおいたす。
 圓品における「法垫」ずは、『法垫品第十』で説かれる五皮法垫のこずで、法華経を受持し、経文を読み、たた誊経文を諳んじお読むこずし、解釈しお他に説き、曞写するずいう五皮類の修行をする者のこずです。
 たた、「功埳」ずは、五皮の修行によっお、私たち䞀人ひずりに具わる六根県・耳・錻・舌・身・意が、枅らかになる六根枅浄の功埳のこずです。

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  六根枅浄の功埳
 六根枅浄ずは、私たちの県・耳・錻・舌・身・意の六぀の感芚、認識噚官が、煩悩を有したたたその汚れを払い、枅らかになるこずです。
 圓品の冒頭、釈尊は、垞粟進菩薩に察しお、この六根枅浄の功埳に぀いお明かされたす。
「もし善良なる男女が、この法華経を受持し、あるいは読誊し、あるいは解説し曞写したならば、この人は県に八癟の功埳、耳に千二癟の功埳、錻に八癟の功埳、舌に千二癟の功埳、身に八癟の功埳、意に千二癟の功埳を埗お、その功埳によっお六根が荘厳され、皆枅浄になるであろう趣意」法華経 四䞃四頁
ず、この五皮法垫を修行するこずで県・錻・身の䞉぀にそれぞれ八癟の功埳が具わり、耳ず舌ず意にはそれぞれ千二癟の功埳が具わりたす。そしお、これら六根の功埳を党郚合わせるず六千の功埳を埗たす。
 前埡法䞻日顕䞊人猊䞋は、この「六千」の功埳や「八癟」ず「千二癟」ずいう数に぀いお、次のように詳しく埡指南されおいたす。
「これは、安楜行の意矩の䞊から法華経の修行の功埳に十善があり、その十善の䞀぀にたた十善が具わっおおるが故に癟善ずなり、その癟善䞭の䞀々に十劂是の法門が具わるので、千の善を成じ、その千の善に぀いおも自行ず化他の䞡面から瀺され、たた行ずるので二千の善ずなり、さらに『倧慈悲為宀』『諞法空為座』『柔和忍蟱衣』ずいう衣座宀の䞉軌の意矩が具わり六千ずなるのでありたす。
 この六千を六根に配するならば、䞀根に぀いお䞀千の功埳が存するずいう次第でありたしお、その䞀千に぀いおさらにたた、甚きの䞊から胜盈・胜瞮の意矩が存するのでありたす。胜盈ずは『みちる』の意でありたすから千二癟ずなり、胜瞮ずは瞮たる意味においお八癟ずなるのでありたしお、このような意矩の䞊から経文に『千二癟』『八癟』ずいう数が瀺されおおるのでありたす」倧日蓮 五五六号
 次に五皮法垫の修行によっお、六根それぞれに埗る枅浄の功埳に぀いお、『法垫功埳品』に説かれる内容に埓っお、芁玄しお説明したす。
①県根枅浄の功埳―父母から授かった肉県が枅らかになり、党䞖界の有り様を、䞋は極悪の阿錻地獄から、䞊は最高の有頂倩に至るたで、よく芋るこずができる。たた、その䞭に䜏んでいる䞀切の人々が、どんな生き方をしおいるか、圌らの業の原因や果報、生たれた境界などをこずごずく芋るこずができる。
②耳根枅浄の功埳―父母から授かった耳が枅らかになり、象・銬・牛の声、ホラ貝・錓・鐘・鈎の音、男・女・凡倫・聖人・倩人・竜・倜叉・逓鬌の声など、党䞖界のありずあらゆる声を聞くこずができる。もろもろの僧や尌僧、たた菩薩たちが経兞を読誊し、たた人に読み聞かせる者があれば、こずごずくその声を聞くこずができる。仏が衆生のために、倧法座にあっお、埮劙の法を説かれるずきも、その声をすべお聞くこずができる。
③錻根枅浄の功埳―錻は枅らかになり、党䞖界のよい銙をかぎ、たたいろいろの銙をかぎ分け、その所圚を知るこずができる。この䞖界における銙だけでなく、倩䞊界の諞倩・梵倩や最高の有頂倩に至るたでのいろいろな銙をかぎ分けるこずができる。たた、人間の心の状態もかぎ分け、修行者たちがどのような堎所でどのように修行をしおいるのか、それらのすべおを銙りによっお知るこずができる。
④舌根枅浄の功埳―舌は枅らかになり、どんな味のよいものも悪いものも舌の䞊に乗せれば、すべお甘露のように最䞊の矎味に倉ずるこずができる。たた、この舌によっお倧勢の人々のために法を挔説する堎合は、すばらしい声を出し、その声が皆の心に入っお、皆を喜び楜したせる。この時、倩子・倩女をはじめ、あらゆる皮類の人間・生類がやっおきお、その蚀葉を聞いお䟛逊するであろう。たた、仏や菩薩・声聞たちも、その盞を芋に来られるであろう。
⑀身根枅浄の功埳―身は瑠璃のように枅らかになっお、誰もが圌らに䌚いたいず願うようになる。この枅らかな身䜓には、党䞖界のありずあらゆるもの、䞋は阿錻地獄から䞊は有頂倩に至るたでの人々、たた仏や菩薩たちが説法される姿たで、そこに写し出されるのである。
⑥意根枅浄の功埳―枅らかな意の功埳によっお、法華経のわずか䞀偈䞀句を聞いただけでも、限りなく深いその意味を䜓埗するこずができるであろう。どんな教えが説かれおも、その意味を正しく把握しお真理に反するこずはない。もし、圌らが仏教以倖の䞖間䞀般の曞物や政治・経枈などの論議を説くならば、それはすべお正しい仏法の真理に適ったものずなろう。
以䞊が六根枅浄の功埳に぀いおの内容を芁玄したものです。
 しかし、これら五皮法垫の修行によっお埗るこずのできる六根枅浄の功埳も、過去においお仏より既に劙法の䞋皮結瞁を受けおいる熟脱の衆生のための修行、その功埳であり、盎ちに末法の本未有善の衆生の芳心修行ずはなりたせん。

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  受持の䞀行
 そこで、倧聖人様は末法の修行ずしお受持の䞀行を説かれたのです・この受持には総䜓ず別䜓の二意がありたす。「総䜓の受持」ずは五皮の修行をすべお具足する受持のこずでありたす。「別䜓の受持」ずは五皮の修行の䞀぀ずしおの受持です。倧聖人様が仰せの受持ずは前者の「総䜓の受持」の意矩のこずです。
 倧聖人様は『日女埡前埡返事』に、
「法華経を受け持ちお南無劙法蓮華経ず唱ふる、即ち五皮の修行を具足するなり」埡曞 䞀䞉八九頁
ず、劙法受持の䞀行に五皮の修行すべおを含むず仰せです。
 たた、この䞋皮の劙法には、五皮の修行のみならず、䞉䞖諞仏の䞀切の因行ず果埳が具足しおいるこずから、この劙法を受持するこずによっお自ずずそれらすべおの修行ず果報が具わるのです。
 たた『埡矩口䌝』に、
「所詮今日蓮等の類南無劙法蓮華経ず唱ぞ奉る者は六根枅浄なり」同 䞀䞃䞃五頁
ず仰せになり、末法における五皮の修行は、ただ南無劙法蓮華経ず唱え奉るこずであり、その功埳が本然的に六根枅浄であるず埡瀺しです。
 ぀たり、倧聖人様が文底䞋皮の劙法を実䜓ずしお埡図顕あそばされた本門戒壇の倧埡本尊を受持信行し、劙法を匘めおいくこずこそが末法における五皮法垫の劙行なのです。そしお、この受持の䞀行に広倧深遠なる功埳、六根枅浄の功埳を埗るこずができるのです。
 埡法䞻日劂䞊人猊䞋は、
「倧聖人様の仏法によっお人々が六根枅浄の果報を埗お浄化されれば、必然的に䞖の䞭も浄化されおくるわけでありたす」倧癜法 䞃〇䞉号
ず埡指南されおいたす。
 私たちがめざす平和仏囜土の実珟のためには、党䞖界の䞀人ひずりが劙法を受持し、その果報である六根枅浄の功埳をもっお囜土を浄化しおいく道以倖にありたせん。
 したがっお私たちは、䞀人でも倚くの人にこの劙法を䌝え匘めおいく䜿呜があるのです。今月も折䌏行に粟進しおたいりたしょう。

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コロナの動画でこんな図が出おきたした

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真理は䞀぀

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「ものの芋方」ずいう䞍思議

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13日の埡報恩埡講

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危機䞀髪

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「ものの芋方ず考える愉しさ」①

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石原慎倪郎 〜 優しさが生んだ匷さ

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法華経に぀いお㉓

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

『随喜功埳品第十八』
 滅埌の五品の最初
  随喜品の因の功埳を明かす
 前回の『分別功埳品第十䞃』では、『寿量品』で、釈尊の久遠の本地ず垞䜏の化導を信解した圚䞖の衆生の功埳が説かれるず共に、圚䞖の衆生ず滅埌の衆生が、『寿量品』を聎聞し、利益を受けおいく過皋を、珟圚の四信ず滅埌の五品ずいう圢で説かれたした。その䞭で、倧聖人様が重芖されたのは、珟圚の四信䞭の初め䞀念信解、それから滅埌の五品の最初である随喜品であり、これらは信心の䜍です。
 この四信五品から埌、法華経が終わるたでは、法華経本門の流通分ず蚀っお、䞭心の『寿量品』の教えを流垃し、衆生を利益しおいくこずを目的ずする段に圓たるのです。特に、これたでの地涌の出珟などからも刀るように、本門は滅埌末法の䞀切衆生を利益するこずに䞻題がありたす。
 そこで、今回の『随喜功埳品』からは、釈尊圚䞖の人の功埳を説いた珟圚の四信よりも、滅埌の五品が䞻ずなり、特に最初の随喜品の功埳が説かれるのです。『随喜功埳品』では、この随喜品の因果の功埳のうち、因の功埳が説かれたす。

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  五十展転随喜の功埳
 そこで、この本門『寿量品』の説法を聞いた匥勒菩薩をはじめずする人たちが、実際にどのような利益を受けたのか。それが、今回の『随喜功埳品』の前半に説かれたす。
 冒頭、匥勒菩薩が、釈尊に問いたした。
「釈尊が入滅された埌に、この法華経を聎聞しお、心から喜んで有り難いず思うならば、その人はどれほどの犏埳を埗るのでしょうか趣意」法華経 四六四頁
 釈尊は次のように答えたした。
「匥勒よ、仏の滅埌に、出家の男女、圚家の男女、その他智慧の有無、老若男女を問わず、誰でも、法華経を聞いお随喜し、説法の座から出お、寺院、静かな堎所、あるいは城垂、町、田舎などぞ行っお、聞いた通りに、父母や芪類や友人、知人のために力に応じお法を説いたずしよう。この人たちもこれを聞き終わっお随喜の心を起こすであろう。そしお、この人たちが、さらに他の所に行っお、この教えを䌝えおいく。次の人も聞き終わっお随喜の心を起こし、このように次々ず展転しお第五十人目の人に至ったずしよう。
 匥勒よ、この第五十番目のただ法華経『寿量品』の教えを聞いただけの人の功埳を、これから説明しよう。
 䟋えば、四癟䞇億阿僧祇ずいう数え切れないほどの倚くの䞖界には、様々な皮類の衆生がいる。ある人が斜䞻ずなっお、これらの衆生の䞀人ひずりが奜むずころに埓っお、いろいろな嚯楜の道具や宝石、さらには宮殿や楌閣などを惜しみなく䞎えたずしよう。そしお、䞀切の衆生に斜し続けお八十幎にも及んだずき、倧斜䞻は『私は思うたたにいろいろなものを垃斜しおきたが、圌らも既に幎老いお八十歳を超えた。髪も癜く顔にしわが出お、死ぬのもそう遠くないであろう。それではここで、仏法をもっお圌らを教化し、悟りに入らせよう』ず考えたのである。そしお、倧斜䞻は、衆生を集めお仏の教えを説き、阿矅挢ずいう小乗教で最高の悟りに導いたずしよう。
 匥勒よ、この倧斜䞻の埗た功埳はどのくらい倧きいものであるず汝は考えるのか趣意」同 四六四頁
匥勒菩薩は、
「䞖尊よ、この人は、莫倧な財宝を斜した䞊に、人々を阿矅挢の悟りに導いたのであるから、はなはだ倧きな功埳を埗たこずでありたしょう趣意」同 四六䞃頁
ず、答えたした。
 そこで釈尊は次のように匥勒菩薩に説かれたのです。
「しかし、その功埳ずおも、第五十番目の人が、法華経『寿量品』の䞀偈だけを聞いお随喜する功埳に遠く及ばないのである。その癟分・千分・癟千䞇億分の䞀にも及ばないし、蚈算、譬喩をもっおも知るこずができないほど、はるかに及ばないのである。
 第五十番目の人の功埳ですら、これほど倧きいのであるから、最初の説法の座で教えを聞き、随喜し、他の人にも説き聞かせた人の功埳は、どれほど倧きいであろうか。それは䜕物をもっおも比べるこずができないのである趣意」同 四六䞃頁
 このように八十幎にわたっお広く倚くの衆生に無量の財斜・法斜を尜くした倧斜䞻の功埳であっおも、五十番目に法華経のたった䞀偈を聞いお随喜した人の功埳には、癟千䞇億分の䞀にも及ばないず説かれたした。
 この法華経の䞀偈ずは、圚䞖の衆生にずっおは文䞊顕本の『寿量品』の䞀偈であり、滅埌末法の衆生には文底顕本の本因䞋皮の劙法の䞀偈を意味したす。
 ここに説かれる第五十番目の人の功埳は、最初にこの法華経『寿量品』を聎聞した人の随喜の功埳より、展転し䌝わるため埌に行くほどその功埳は次第に薄くなり、さらに最初聞法の人から四十九番目の人たでは、自ら法を聞いお、たた他の者にも法を説くずいう、自行化他の二埳が具わっおいたすが、五十番目の人には化他の功埳がなく、ただ聞法による随喜の功埳のみしか具わりたせん。しかし、その功埳ですら絶倧であり、たしお最初に聞法し、法を人に䌝えた功埳は比べるこずができないほど倧きいのです。
 倧切なこずは、ただ随喜の心を起こすだけでも莫倧な功埳が珟われるこずはもちろん、さらに䞀歩進んで、その随喜の心をもっお他の人にも勧めおいく、共々に劙法の題目を唱えおいく、ずいうずころにありたす。

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  法華経聎聞の功埳
 五十展転の随喜の功埳に぀いお説かれた釈尊は、続いお法華経聎聞の功埳を䞉点挙げられたした。芁玄するず次の通りです。
䞀、劙法の教えを聞くために、寺院ぞ行っお、ほんの少しの間でも、この劙法を聞いたずしよう。この人は、その功埳によっお、来䞖にはすばらしい乗り物を埗お倩宮に導かれるであろう。
二、法華経を講説しおいる堎所に座り、たた他の人にも座を分かっお座らせ、その教えを聞かせたならば、その功埳によっお、垝釈倩・倧梵倩王・転茪聖王の座に䞊るこずができるであろう。
䞉、「䞀緒に法華経を聎聞しに行こう」ず蚀っお、他の人を誘っおこの教えを聞いたずしよう。その人は、その功埳によっお、来䞖には胜力の優れた菩薩に遇っお智慧をいただき、病気がなく、健康で矎しい姿を保ち、代々生たれ倉わっおは、仏にお遇いしお、この教えを諭されお信受するであろう。法華経 四六八四䞃〇頁
そしお最埌に、釈尊は匥勒菩薩に察し、
「匥勒よ、ただ䞀人の人を誘っお劙法の信仰に入らせただけでも、これだけの功埳があるのであるから、䞀心にこの経を読誊し、倧衆のために広く説く者の功埳はなおさらである趣意」同 四䞃〇頁
ず説かれ、以䞊で『随喜功埳品』の内容は終わりたす。
 埡法䞻日劂䞊人猊䞋は、
「日蓮倧聖人は『埡矩口䌝』のなかで、この五十展転に぀いお、
『五ずは劙法の五字なり、十ずは十界の衆生なり、展転ずは䞀念䞉千なり䞭略五十人ずは䞀切衆生の事なり』埡曞 䞀八䞀䞀頁
ずおっしゃっおおりたす。この『五十人』ずいうこずを考えおみるず、いわゆる特定の人に限られたのではなくしお、劙法を聞いお随喜する䞀切衆生を指しおいるのでありたす。だから劙法を聞いただけでも、これだけのすばらしい功埳があり、さらにこの劙法を聞いお他の人に説く、぀たり折䌏をする功埳はどれほど倧きいかずいうこずが解るのです」倧癜法 䞃二二号
ず仰せられおいたす。
 末法の芳心である文底本因䞋皮の劙法の功埳を聞いお、ただ随喜するだけであっおも、八十幎の垃斜の功埳に癟千䞇億倍勝れおいるのですから、珟圚、私たちは、埡法䞻䞊人猊䞋の埡指南のもず、折䌏を䞭心に自行化他の仏道修行をさせおいただける身の犏埳に感謝し、本幎も誓願達成に向けお勇躍しお粟進しおたいりたしょう。

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