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二十一、増善改悪の徳

日顕上人猊下御指南

妙法蓮華経には、あらゆる経々の功徳が具わるのである。譬えば、大綱を引けばそれに付随する網の目がすべて動くように、また衣の角を引けば、付属の糸筋がそれに引き寄せられるように、妙法信仰の一行にあらゆる功徳と善根が動き顕れる。

つまり、人々の行いには善や悪があるが、善の行いにはいよいよその功徳が増し、悪の行いには反省や悔悟の切っ掛けがいろいろな形で生ずるのである。妙法を正しく受持する人は、この不思議な心の動きをよく留意できるのである。