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五十三、衆生の仏性喚起

日顕上人猊下御指南

妙法蓮華経の意義は十界互具であるから、およそ生ある者、十界の衆生はすべて仏性を有
している。しかし、この自らの尊い仏性を顕す方法について、何人もこれを知ることがなこれは、現実の姿としては全くないのと等しく、世の人々はこの尊いものを自ら有することを忘れている。その結果として、毎日の生活のなかで、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の六道を巡り、貪・瞋・痴の迷妄のなかで終始しているのが一般である。
この仏性悉具の妙理を顕すのが、自行化他にわたる題目の実践である。そして、仏性を顕
す方法は、題目を唱えることと、折伏をもって他にその功徳を説くことがその道であり、このほかに正しく適切な方途は全く存在しない。また、無量無辺の法界にはすべて妙法の意義が通じているので、題目を唱える時、我が仏性のみならず、法界一切の衆生の仏性も呼び顕している。凡夫の感覚で直ちにその応答は感じないにしても、信行が進めば自在融通の境界が次第に開かれる。すべての衆生の最高の善である仏性を呼び顕しているから、その身に蓄積される功徳は無量無辺である。故に、三世諸仏の仏性は呼ばれて喜び給い、諸天善神の仏性は呼ばれて行者を守る。また、六道悪業の衆生の仏性も呼ばれて、その因縁の近いところより仏性発起の道に至り、特に造作することなく妙徳を生じて、種々の災難や危害を受ける因縁があってもそれを免れるなど、目に見えないところにおいても種々の不思議な利益を生ずる。妙法受持信行の徳は、有見、無見にかかわらず無量であることを信ずるべきである。

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