『立正安国論』にお示しのように、正報たる我々衆生が一切の誇法を捨てて、三人秘法の随一、本門の本尊に帰依し奉れば、その不可思議広大無辺なる妙法の力用によって、我ら衆生一人ひとりの生命が浄化され、それが個から全体へ、衆生世間に及び、社会を浄化し、やがて依報たる国土世間をも変革し、仏国土と化していくのであります。
反対に、我々衆生の生命が誇法の悪法によって濁れば、その濁りが国中に充満して、依報たる国土の上に様々な変化を現じ、天変地夭となって現れてくるのであります。
この原理を体して、真の世界平和と仏国土実現のために身を彫していくのが我ら本宗僧俗の大事な使命であります。
結局、今回のような大災害を防ぐためには、一日でも早く、また一人でも多くの人に、大聖人様の三人秘法の仏法を下種し、折伏していくことが最も肝要なのであります。
(平成二十三年九月号65ページ)