不軽菩薩はどれはどの悪口罵詈、誹謗中傷、杖木瓦石の難にあっても礼拝行をやめようとせず堪え忍び、礼拝行を続け、六根清浄の大果報を受けました。折伏も同様でありまして、相手からいかに悪口罵署・非難中傷されようが、根気よく、あきらめず、続けていくことが肝要であります。そのなかで、特に明記すべきことは、折伏は相手を救う尊い慈悲行であるとともに、自らも過去遠々劫からの罪障を消滅し、仏道を成就することができる最高の仏道修行であるということであります。
すなわち、大聖人様は『佐渡御言』に。
「不軽品に云はく『其罪畢已』等云云。不軽菩薩の無量の謗法の者に罵言.打ちゃくさられしも、先業の所感なるべし」(御書580ページ)と仰せであります。
(平成18年9月号42ページ)