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幸福の科学を破す(2)

諸宗教破折2
2/13/2017

【教義の概要】
幸福の科学は、「エル・カンターレ」を自称する大川隆法を信仰の対象とする。
エル・カンターレとは、地球系霊団の最高大霊にして、大宇宙を統べる法の意識・釈迦の魂の中核意識であり、仏教で説く久遠実成の仏陀や法身仏と呼ばれる存在、神々の師である釈迦大如来を意味するとし、それが地上に隆法として現れたとしている。また、インドの釈迦やギリシャのヘルメスは、エル・カンターレの意識の一部分であり、隆法はその本体意識であるという。
このことから教団では、隆法の写真を本尊として祀り、信者に拝ませている。
このエル・カンターレについて、、『新・太陽の法』では「うるわしき死の国、地球」を意味する言葉であるとし、また、五五億年前に現れた金星の統治者「エル・ミオーレ」のことであるという、隆法は、太陽のなかで最初に生命が誕生したのは金星であるとし、この生命誕生を起こした大霊がエル・ミオーレなのだという。このエル・ミオーレは、それから四十九億年後に地球の惑星大霊たちによって地球に招かれ、下等動物を作り上げたという。さらに、エル・ミオーレは地球の大霊たちと話し合い、今から四億年前に地上に人類を誕生させ、このとき金星の支配者から地球の大霊となり、名前をエル・カンターレと変えたのだという。
教団の根本経典は隆法が著した『仏説・正心法話』であり、これは昭和六一年に隆法が釈迦の啓示を受けて自動書記で記したものとされる。
また隆法著の「太陽の法」「黄金の法」「永遠の法」の三部作と、「釈迦の本心」「真説八正道」「仏陀再誕」など数百冊の出版物を教義の基本書とする。
隆法は独自の次元観を持っており、一般的にいわれる「線の一次元、平面の二次元、立体の三次元、立体に時間を加えた四次元」の数学的な概念のほかに、四次元に「精神」を加えた五次元やそれに「真理意識」を加えた六次元
「利他」を加えた「菩薩界」としての七次元、「慈悲」を加えた「如来界」としての八次元、「宇宙」を加えた「地球系霊団の指導者たちのいる宇宙層」としての九次元などがあるとしている。さらに、九次元より高次元の世界として、「惑星意識」の十次元
、「恒星意識」の十一次元、「銀河意識」の一二次元、「大宇宙大霊」の十三次元の存在があるとし、大宇宙の御本仏は二〇次元以上の存在であるという。
次に、教団では、「正しき心の探求」をしていくところに「この世とあの世を貫く幸福が実現する」といっている。その具体的な方法は、「愛・知・反省・発展の探求」の四正道(よんしょうっどう)であるとする。
「愛」とは、与える愛・無償の愛の実践であり、「知」とは仏法真理を学び智慧を得ること、「反省」とは執着を断ち自由を得ることで、発展とは愛を拡大してユートピアを建設することであるという。
これらの実践によって各人が幸福になり、それを社会全体に広げていくことで世界的にユートピアが実現するというのである。
教団では、その目的を達成するために各種儀式行事と会員に対する教化育成事業を行うとし、布教活動として教団書籍、講演テープ等の販売推進を行っている。
幸福の科学の会員は、「誌友会員」と「正会員」に分けられる。誌友会員は教団会報誌『幸福の科学』の購読契約者であり、正会員は、『新・太陽の法』を読み感想文を提出して、教団の審査に合格した者である。以前までは、正会員に
なるためには、隆法の本を最低でも一〇冊読み、入会願書を書いて論文を提出しなければならず、なかには不合格や待機をいい渡される者さえいたという。正会員になると、教団のすべての行事に参加する資格を持ち、教団の経典である『正心法話』
や『祈願文』をもらうことができる。
正会員は、入会後もさらに隆法の本を読み、教団主催の講演会や研修会などに参加し、初級から上級の講師の資格を得られるように励むという。
また、正会員は、、「エル・カンターレ・ファイト」と呼ばれる悪霊撃退の修法と、「エル・カンターレ・ヒーリング」と称される病気癒しの修法を執り行うことが出来るという。
具体的には、「エル・カンターレ・ヒーリング」の場合、相手に向かって合唱した後、手を横に開いて頭の上に組んでから、胸の前に突き出して「エル・カンターレ・ヒーリング」と叫ぶというものである。教団広報部では『心の教えを説いていない教団等の『手かざし』などとは根本的に違う』といっており、これによってさまざまな利益の例証があるとしている。
教団本部の機構は、主宰である隆法を頂点とし、その下に顧問先生(善川三郎)、補佐先生(妻、大川きょう子)が位置しており、最高指導部を隆法一族で独占している。

(諸宗破折ガイド 339ページより) 幸福の科学を破す(破折偏(1))に続く

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