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本当は怖い初詣 神道・民間信仰

諸宗教破折2
12/11/2016

もはや観光旅行
「もういくつ寝ると~お正月~♪」
清々しい気持ちで新年を迎え、「今年もよい一年でありますように」との願いを込めて、毎年、多くの人が初詣に出かける。
最近では、多くの人出がある初詣を何とか商売に結び付けようと、各旅行会社も様々なプランを提案して人気を博しているようだ。
旅行代理店の店先や駅構内のラックには「迎春! カキ・ホタテ・サザエ♪海鮮浜焼き食べ放題とお花摘み・川崎大師初詣」や
「犬吠埼 海を望む露天風呂と成田山新勝寺初詣」などのパンフレットが賑(にぎ)やかに並んでいる。
これを見ると、もはや「お参(まい)り」よりも「娯楽」がメインになっているようだ。
中には「初詣ミステリーツアー」と題し、「どこへ行くかは当時のお楽しみ! 金運UP&商売繁盛!」
などと、どこに連れていかれ、何を拝まされるのかさえ判らない、恐ろしくいい加減な初詣ツアーまでもが存在する。信仰心はどこへ行ったのか。
そのような中、人気の初詣先として、明治神宮、成田山新勝寺、川崎大師、伏見稲荷大社、浅草寺、住吉大社、鶴岡八幡宮、熱田神宮、氷川神社、大宰府天満宮などが挙げられよう。

拝む対象は何でもいい?
初詣というからには、そこには必ず拝む対象が存在する。
例えば、明治神宮には明治天皇と昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)が祀(まつ)られ、川崎大師には平間兼乗(ひらまかねのり)という武士が海から引き揚げたとする木像を、本尊の厄除(やくよけ)弘法大師として祀っている。また大宰府天満宮には学問の神として菅原道真(すがわらのみちざね)が祀られているのだ。
確かに、これらの人物神として崇(あが)められている人には、歴史上の功績があったかも知れない。
しかし、実際には、己(おのれ)の煩悩さえも解決することができない、一介の凡夫なのだ。よって、そこには
他人(ひと)の願いを叶える力は具わってはおらず、いくら拝んだところで利益があろうはずもない。成田山新勝寺には、弘法師が敬刻開眼したとする不動明王が祀られているが、そもそも不動明王とは、架空の仏である大日如来の使者であることからも、使いの者如きに衆生を救う力など、具わるわけがない。
また浅草寺は、墨田川で漁(りょう)の折に網にかかったとされる観世音菩薩を祀っている。この観世音菩薩は法華経において、仏の化導を助ける存在として説かれたものであり、これを取り立てて本尊とすることは、かえって仏の御心(みこころ)に背(そむく)ことになるのである。
伏見稲荷大社は、狐(きつね)を祭神の使いとして重んずるが、人間よりも境界の低い畜生を拝むことにより、結果として自ら人格を低落させることになる。
さらに、住吉大社は底筒男命(そこつつのおもみこと)等を祀り、静岡八幡宮は応神(おうじん)天皇等、熱田神宮は天照大神、氷川神社は須佐之男命(すさのおおのみこと)等の神々を祀る。しかし、これらは神話上の神に過ぎず、当然ながら、末法の衆生を救うことなどできようはずもない。

謗法を恐れよ
信仰は、対象とする本尊に手を合わせることにより、感応道交(かんのうどうこう)の理の上から、その人の生命が
強く感化される。よって、低劣な本尊や誤った宗教を信ずるならば、必ず悪影響が生じ、それが堕獄(だごく)の因となることを
忘れてはならない。
末法の御本仏・日蓮大聖人は『顕謗法抄』に、

「謗法とは法に背(そむ)くという事なり(中略)謗法とならばなんぞ苦果をまねかざらん」(御書 二八六ページ)

と仰せである。
いま、世間に蔓延(はびこ)る宗教は皆、正法に背くものであり、信仰の上からは何よりも拠(よ)り所とする本尊・経典が、いかに優れているかが大事なのである。
一年の計は元旦にありー物事は初めが肝心である。
これから始まる大切な一年のスタートなのだから、実際には神も仏もいない魔神のすみかに詣でるのではなく、本物の御仏のもとに詣でるべきである。
末法今日においては、大聖人が建立された三大秘法の南無妙法蓮華経こそ、すべての人々を真に成仏に導く究極の教えであることを確信し、未だこれらの正義を知らない人たちに声をかけ、さらなる折伏に邁進しようではないか。

(大白法 平成二十八年 十二月十六日号)

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