日蓮正宗の寺院では、毎月、御本仏日蓮大聖人のご命日(十三日)にちなんで「御講」が行われています。
御講とは、「報恩御講」ともいい、僧俗が一同に会し、日蓮大聖人に報恩感謝申し上げる法要です。ここでは献膳・読経・唱題ののち、僧侶により法話が行われます。
私たちは生きていくうえで様々な恩を受けています。その恩に報くことは、人として忘れてはならないことです。
日蓮大聖人は『四恩秒』にヘ ー切衆生の恩、父けの恩、国王の恩、三宝の恩の四つの恩を示され、それらの恩をよく知り、正法をもってそれに報いていくことの大切さを教えられています。
特に仏法僧の三宝は、成仏という最高の境涯にいたらしめるものですから、その恩徳は最も大きいのです。「御講」に参詣し、末法の御本仏日蓮大聖人にご報恩申し上げることは、この三宝への報恩の実践となります。
また、日蓮大聖人は、何としても此の経の心をしれる僧に近づき、弥法の道理を聴聞して信心の歩みを運ぶべし」(新池御書)
と仰せです。私たちは、御講に参詣し僧侶の法話を聴聞することによって、悪縁に加わされない堅固な信心を確立していくことができるのです。
御講には毎月欠かさず家族そろって参詣しましょう。