日蓮正宗では、総本山大石寺に参詣することを「登山」といいます。
大石寺には、日蓮大聖人のご当体である本門戒壇の大御本尊が厳護されています。
また、総本山には大聖人以来の血脈を所持される御法主上人がおられます。
したがって総本山大石寺は日蓮太聖人の仏法の一切とご精神が脈々と息づいている霊地なのです。
総本山においては、登山参詣した信徒に対して、大御本尊を直々に拝することを許しています。これを「内拝」といい、このとき大御本尊の御厨子が開かれることから「御開扉」ともいいます。
日蓮大聖人が
「須弥山に近づく鳥は金色となる」(本尊供養御言)
と仰せのように、大石寺に参詣し本門戒壇のにに大御本尊に御目通りすることによって
私たちは、自らの罪障を消滅し、諸々の願いを成就して成仏の大道を歩むことができるのです。
日蓮大聖人のご在世当時も、幼子を連れて鎌倉から佐渡の大聖人を訪ねた日妙聖人や、老齢の身をもって、佐渡からはるばる身延の大聖人のもとに詣でた阿仏房などがおりました。
私たちも、日蓮大聖人を渇仰恋慕する心をもって、様々な困難を乗り越え登山参詣するよう心がけましょう。
なお、総本山へ登山参詣し、御開扉を受けるには、所属寺院の住職・主管の「添書」が必要です。
登山には次のような種類があります。
支部総登山
支部の充実と発展のためにヽ年に一度、指導教師の引率のもと法華講員がそろって登山します。
夏期講習会登山 えか建立七百五十年に当たる平成十四年(二〇〇二)には、法華講三十万人による総登山が行われる予定です。この大目標に向けて、平成七年より平成十三年までの間、毎年十回にわたる夏期講習会が、法華講員の行学増進と人材育成のために開催されています。
連合会登山
毎年、正月と春には、それぞれ全国法華講の総登山会が行われます・特に春には連合会の総会が開催されます。この他、少年部合宿登山や法華講登山会なども行ぎわれています。
代表登山
(総本山法要) 霊宝虫払会、宗祖御大会の二大法要、その他、寛師会、総本山ご歴代上人法要などの特別法要の際、各支部の代表者によ
る登山が行われます。
添書登山
所属寺院から添書の発行を受け、個人で登山参詣することです。