光明
「ブス」に二十五の特徴があるという。「笑顔がない」「お礼を言わない」「おいしいと言わない」「目が輝いていない」「精気がない」「いつも口がへの字の形になっている」「自信がない」「希望や信念がない」「自分がブスであることを知らない」「声が小さくいじけている」「自分が最も正しいと信じている」「愚痴をこぼす」「他人を恨む」「 責任転嫁がうまい」「いつも周囲が悪いと思っている」「他人に嫉妬する」「他人に尽くさない」「他人を信じない」「謙虚さがなく傲慢である」「人のアドバイスや忠告を受け入れない」「何でもないことにすぐに傷つく」「悲観的に物事を考える」「問題意識を持っていない」「存在自体が周囲を暗くする」「人生においても仕事においても意欲がない」
これは、今年創立百周年を迎えた宝歌劇団の古場に貼られている伝説の心だそうである。
人から愛され、幸福になるべき姿を逆説的に示したものと思われる。
宗祖大聖人は、私たちの折伏時の姿勢について、
「和らかに強く、両眼を細めに見顔貌に色を調べ閑かに上すべし」(御書一一〇七頁)
と御教示され、「話をするときは穏やかに、しかも力強く、両目を細くし顔色を調えて落ち着いて話していきなさい」と泰然自若なる姿勢を正すことを示されている。また、
「我等衆生の振る舞ひの当体、仏のふるまひなり」
とまで示されており、今一度人と接するときの自らの態度を点検すべきであろう。
御法主日如上人猊下は、
「相手を納得せしめるのは、自分自身の人格であり、(中略) 信心であります」(大白法 八六五号)
と仰せである。 折伏は相手に与える自らの印象も大事である。
「ブスの二十五箇条」は、女性だけを対象にした句ではなく、私たちに自らを省み、境界を高めるヒントを教えてくれている。