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31ページ 本門の戒壇

教学ノート

大白法 平成29年4月16日付

本門の戒壇とは、三大秘法の一つで、本門の本導を安置する所を言います。
「戒」とは、悪を捨て、善に進ませる戒法の徳、すなわち「非道を防ぎ悪行を止めること」を旨とする仏道の徳を意味します。また「戒壇」には、仏の教えを信じて修行する者が、この戒を受け誓いを立てる場所という意味があります。
奈良時代には、東大寺(奈良県)や薬師寺(栃木県)に小乗の戒壇が建立され、平安時代には、比叡山延暦寺に大乗の戒壇が建立されました。しかし、これはあくまでも釈尊が説いた仏法の利益がある時代における戒壇です。
末法の今日においては、御本仏日蓮大聖人様が顕わされた本門の本尊を受持することに一切の戒の功徳が収まるため、本門の本尊を安置する場所がそのまま戒壇となり、その意義や功徳は他の戒壇とは大きく異なります。
本門の戒壇には、「事」と「義」の二つの意義があります。「事」の戒壇とは、大聖人様が『三大秘法禀承事』に、
「王法仏法に冥じ、仏法王法に合して、(中略)霊山浄土に似たらん最勝の地を尋ねて戒壇を建立すべき者か。時を待つべきのみ。事の戒法と申すは是なり」(御書1595)
と仰せられ、また『日蓮一期弘法付嘱書』に、
「国主此の法を立てらるれば、富士山に本門寺の戒壇を建立せらるべきなり」(同1675㌻)
と仰せのように、この仏法が広宣流布した暁には、富士山に本門寺の戒壇を建立すべきであると説かれています。
また、総本山第26世日寛上人が『寿量演説抄』に、
「未だ時至らざる故に直に事の戒壇之なしと雖も既に本門の戒壇の御本尊在す上は其の住処は即戒壇也」(歴代法主全書)
と仰せのように、広宣流布の時に至らなくても、本門戒壇の大御本尊が一念三千の当体であり広布の根源の法体であることから、本門戒壇の大御本尊様おわします所は、そのまま現時における事の戒壇であるとされています。
次に「義」の戒壇とは、その意義が事の戒壇に通じるという意味です。末寺や、家庭に下付された御本尊御安置の場所を言います。
私たちは、総本山大石寺に在す本門戒壇の大御本尊を根本として、大聖人様の御遺命である広宣流布と、本門寺の戒壇の建立に向かって、日々の信心修行に励み、一人でも多くの人にこの尊い教えを説いていくことが大切です。

★ポイント
大聖人様は、『三大秘法禀承事』に、
「インド・中国・日本の三国並びに一閻浮提(全世界)の人が懺悔し滅罪する戒法であるばかりではなく、大梵天王や帝釈等の諸天善神までも来て礼拝すべき戒壇である(趣意)」(御書1595㌻)
と仰せのように、世界の平和と幸福を確立するためには、本門戒壇の大御本尊を信仰すべきであると説かれています。

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