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50令法久住

大白法 平成31年3月16日付

 令法久住とは、法華経『見宝塔品第十一』等に説かれる経文です。「法をして久しく住せしめん」と読み、仏の教えが未来にわたって正しく護り伝えられていくことを言います。
 釈尊は、この今法久住のため、入滅(亡くなること)した後に、ご自身の説かれた教えを弘めること(弘通)を弟子たちに命ぜられています。
 まず、法華経『如来神力品第二十一』で、地涌の菩薩の上首である上行菩薩に法華経の要法を付嘱(仏・師が弟子に法を授け後を頼むこと)され、末法時代の弘通を託されました。
 続いて、法華経『嘱累品第二十二』で、その他の菩薩にすべての教えを付嘱されて、正法・像法時代の弘通を許されました。
 この付嘱に基づいて、竜樹菩薩・天親菩薩、天台大師・伝教大師等が、時代や衆生の機根(能力)に合わせて小乗経や大乗教を説かれました。
 そして、末法の世に上行菩薩の再誕として御出現されたのが、御本仏日蓮大聖人様です。
 大聖人様は、『諸法実相抄』に、
「釈迦仏・多宝仏・十方の諸仏菩薩、虚空にしてこ仏うなづき合ひ、定めさせ給ひしは別の事には非ず。唯ひとへに末法の令法久住の故なり」(御書667㌻-)
と、法華経における付嘱の儀式は、末法に妙法蓮華経を令法久住せしめるためであったと仰せられました。そして、出世
の本懐である本門戒壇の大御本尊を顕わされました。 さらに、『日蓮一期弘法付嘱書』に、
「日蓮一期の弘法、白蓮阿闍梨日興に之を付嘱す」(同1675㌻)
と仰せのように、下種仏法の一切を第二祖日興上人に付嘱されました。以来七百年以上の間、大聖人様の仏法は、唯授一人の血脈相承によって現在の御法主日如上人猊下まで正しく受け継がれています。
 御法主上人猊下は、
「仏法が未来広宣流布に向かって、また令法久住をしていくためには、仏法を実践していく行為がなければなりません。これは当然のことです。仏法を実践する者がいなければ、令法久住も広宣流布も達成できないのです」(大白法 755号)
と御指南されています。
 本門戒壇の大御本尊を信受し、唯授一人の血脈を承継あそばされる御法主上人猊下に信伏随従して、仏法を実践していくことが大切です。

★ポイント

大聖人様は、『曾谷入道殿許御書』に、涅槃経の、
「内には弟子有って甚深の義を解り、外には清浄の檀越有って仏法久住せん」(御書790㌻)
の文を引かれています。内にあって大聖人様の弟子として正法を護持する御僧侶と、外にあって正法を護る信徒が、互いに信頼し尊敬し合い精進することで令法久住は叶うという意味です。

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