33妙法の四カ

教学ノート

大白法 平成29年6月16日付

妙法の四カとは、私たちが祈りを叶え、成仏という幸福の境界に至るために必要な信力・行カ・仏力・法力の四つの力用(働き、作用)を言います。
まず、「信力」とは、日蓮正宗の御本尊様以外に成仏の道はないと心の底から信じることです。
次に、「行カ」とは、他の宗教の教えや爾前経(釈尊が法華経の前に四十余年かけて説いた方便の教え)の経文・教義を交えず、ただ日蓮大聖人様の御本尊様を信じて南無妙法蓮華経と唱えることを言います。
続いて、「法力」とは、御本尊様の功徳が広大無辺であることを言います。
最後に「仏力」とは、御本仏が御本尊様を顕わされ、大慈大悲の上から一切衆生を救済されることを指します。
このうち、信カ・行カは、正しく妙法を修行する人に具わる力(自力)であり、仏力・法力は御本尊様に具わる力用(他力)に当たります。
これらの妙法の四力が成就する過程について、総本山第26世日寛上人は、『観心本尊抄文段』に、蓮華と水と日光の譬えをもって、次のように御指南されています。
「蓮華の華は信力、蓮は行力で、水は法力、日光は仏力のようなものだ。蓮華が水から生長するように、私たちの信カ・行カは必ず法力によって顕われる。(中略)水によって蓮華が生長するといっても、日光がなければ枯れてしまう。同様に、法力によって信カ・行カが顕われても、仏力を得られなければ私たちは退転してしまう。しかし一方、蓮華が日光を得て大輪の華を咲かせるように、私たちも仏力を戴くことによって、信行が成就して、速やかに成仏できるのである(趣意)」(御書文段 228)
このように妙法の四力とは、御本尊様の法力によって私たちの信力・行力が生じ、さらに仏力によって、四力が一つに合して、私たちの正しい信心が成就することを言うのです。
しかし、いくら御本尊様に仏力・法力が具わるといっても、
日蓮大聖人様が『日厳尼御前御返事』に、
「叶ひ叶はぬは御信心により候べし」(御書1519)
と仰せのように、私たちが勤行を怠けたり、真剣な信心修行に励まなければ、祈りは成就しません。私たちは、御本尊様の広大なる仏力・法力を深く信じ、より一層の勤行・唱題・折伏という信力・行力の錬磨に励むことが大切です。

★ポイント
御法主日如上人猊下は、
「なぜ我々が頂戴する功徳に差が出てくるのか。功徳に差が出てくるのは、御本尊様の仏力・法力に差があるのではなくして、我々の信力・行力に差があるからなのです。やはり一生懸命、自行化他の信心に励むということが大事であります」(大白法818)
と明快に御指南されています。自行化他の実践ができているか、自分の日頃の信心を、今一度見つめ直してみましょう。