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53長者窮子の譬

教学ノート

大白法 令和元年6月16日付

 昔、ある所にお父さんと息子が一緒に暮らしていました。
 ところがある日、まだ若い息子が家を飛び出してしまい、数十年もの間、他の国で放浪する生活を送っていました。この息与は、50歳になっても貧しいままで、着るものや食べるものにも困る状態でした。
 一方でお父さんは、必死になって子供を探し続けました。探しながらある国に住み、そこで莫大な資産を成し、広大な豪邸も持つ大富豪の長者となっていました。
 ある日、家出した息子が長者の豪邸の前に偶然現われました。ずっと心にかけていた息子です、お父さんには一目見ただけで判りました。大喜びで家に迎え入れようとしましたが、父親の顔を思い出せない息子は、捕まえられて殺されてしまうと思い込み、ショックで気絶してしまいました。
 ひとまず息子を自由にすることにしたお父さんは、あとで2人の使用人を使いに出して説得し、自分の屋敷の掃除夫として雇うことにしました。さらに、自分が父親だということを明かさずに近づき、自分も汚い衣服に身を包んで一緒に掃除をするようにしました。
 そうして20年もの歳月が流れ、お互い心を通わせるようになった年老いたお父さんは、自らの死の近いことを感じて、財産管理を息子に任せるようにしました。息子はまじめに働き、財宝の管理もごまかすことなく、仕事に励みました。
 これに満足したお父さんは、いよいよ臨終が近づいてきたので、息子や親族、国王、大臣らを全員集めてこう言いました。「この子は昔、我が家からいなくなった我が子である。私が所有する全財産を、すべてこの子に与えよう」と。
 この言葉を聞いた息子は、自分が長者の息子であったことを驚くと共に、父親に巡り合えた幸せと、少しも欲しいと思っていなかった価値もつけられないほどの宝珠や宝物を相続できたことに、心の底から喜んだのです。
 この譬え話の長者(父)は仏様です。そして窮子(息子)は私たち凡夫です。財産は未来に成仏できる約束(記別)を表わしています。つまり、私たちは久遠の昔から、みんな等しく仏様の子であり、仏様の教えに従って修行することで、求めなくても成仏の大功徳を得ることができるのです。
 日蓮大聖人様は御書の『御義口伝』に、
「今日蓮等の類の心は、無上とは南無妙法蓮華経、無上の中の極無上なり。此の妙法を指して無上宝珠と説き玉ふなり」(御書1739㌻)
と仰せです。御本尊様に向かい、無上の法である南無妙法蓮華経を一生懸命に唱え、幸せへの歩みを進めていきましょう。

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和歌山県田辺市の在住、日蓮正宗法華講員です。
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