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お会式について

信心のしおり

お会式について
皆さん、こんにちは

今月から来月にかけて、各末寺において日蓮大聖人様の御会式が奉修されます。そこで、今回は御会式についてお話したいと思います。

大聖人様の御入滅
日蓮大聖人様は、弘安五(一二八二)年十月十三日に、武州池上(現在の東京都大田区)にある右衛門大夫宗仲の館で、多くの弟子やご信徒が御題目を唱える中、安らかに御入滅(お亡くなりになること)なされました。この時の様子について、大聖人様が御入滅された午前八時頃、大地が揺れて、初冬にもかかわらず、庭の桜の本に花が咲いたと伝えられています。
御会式の時にお寺の御宝前に桜のお花を飾るのは、このことを現わしています。

御会式の意義
御会式は、大聖人様が御入滅されたことを、日蓮正宗の僧俗みんなでお祝い申し上げる儀式です。なぜ、大聖人様がお亡くなりになられたことを、みんなでお祝いするのかと不思議に思う人がいるかも知れません。
これには、大聖人様が末法の御本仏としての御姿を示されたという重要な意義があるのです。

大聖人様は『御義口伝』に、「無も有も生も死も若出も若退も在世も滅後も、ことごとく本有常住の御振舞である(趣意)御書(法華経439P)
と仰せです。仏様の御生命は、過去・現在・未来の三世に亘って永遠ですが、仏様はその中でも、ある時は生の姿を現わして法を説き、ある時は御入滅の姿を示されて、人々を成仏に導かれているのです。
永遠の御生命がある仏様が、世の中に出現された後に、なぜ御入滅の姿を示すのでしょうか。このことについて、皆さんが朝夕の勤行の時に読んでいる法華経の自我掲の中に、『寿量品第十六』の「生きとし生けるものをすべて救うために、方便として涅槃(亡くなること)の姿を現実に示したが、本当は滅度(亡くなること)していないのである(趣意)」(法華経 四三九)と説かれています。
もし仏様が、常にこの世界にいらっしやって法を説いてくださるならば、人々はどうなってしまうでしょうか。
「いつでも仏様にお会いできる」「いつでも仏様から教えを聞くことができる」と安心して、「また、この次にしよう」と修行を怠けてしまい、仏様の教えを求め信仰する心を失ってしまうと、仏様は仰せです。
つまり、仏様は人々に対して、仏様とその教えを求める気持ちを忘れさせないために、あえて御入滅という御姿を示されるのです。しかも実際には滅度していないというのです。
このように、大聖人様の御人滅には、法の御本仏として、時間を超えて、永遠に私たちを見守ってくださるという意義があります。それは、私たち一人ひとりが、大聖人様の教えを修行して、お友達や世界中の人々にその教えを弘めていくならば、たとえ悩みや苦しいことがあっても、いやなことがあっても、大聖人様が必ず救っててくださるということなのです。

大聖人様は大御本尊様
 ここまで大聖人様の御入滅の意義についてお話してきましたが、それでは皆さんは、御入滅された大型人様の御生命はどこにいらっしやると思いますか?
大聖人様は「経王殿御返事」に、「日蓮の魂を墨に染め流して認めた、この御本尊を信じていきなさい。仏の御意は法華経である。また日蓮の魂は南無妙法蓮華経である(趣意)(御書 六八五P)と仰せです。この御本尊とは総本山大石寺の奉安堂に在す本門戒壇の大御本尊様のことであり、大聖人様の御魂そのものなのです。したがって、大聖人様の教えのすべても大御本尊様の中に納まっているのです。
つまり、私たちの信仰心を育てるためにいったんは御入滅という御姿を示されつつ、末法万年に亘って人々を御救いになる常住不滅の仏様としての御姿を、みんなでお祝いするのです。

申状を捧読する意義
最後に、御会式の意義について、もう一つが大切なことをお話します。
御会式の法要中に、御住職と六人の御僧侶が申状を捧読します。申状とは、大聖人様の『立正安国論』をはじめ、御歴代の御法主上人が国家に対して、大聖人様の正しい教えによって国を治めなければ、国が滅んでしまうと諭された書状を言います。
私たちは、御僧侶方が捧読される申状を拝聴して、この申状の御精神を胸に、広宣流布に向かって修行に励んでいくことを御宝前にお影い申し上げることが大切なのです。

御法生日如上人猊下は、平成二十三年の御大会の砌に「私ども一同、久遠元初の自受用報身・末法御出現の宗祖日蓮大聖人を下種の御木仏と仰ぎ奉り、その御魂魂たる本門戒壇の大御本尊に対し至心に題目を唱え、自行化他の行業に励む時、即身成仏、決定として疑いないのであります。
特に、昨今の混迷を極めている世情を見る時、一人でも多くの人に妙法を下種結縁し、折伏を行じ、救済していかなければならないと痛感いたします」(大白法 八二六号)

皆さんも、この御会式の意義を十分に理解して参加しましょう。そして、大御本尊様を顕された大聖人様こそが御本仏であるとの確信をもって、信行に励んでいくこと、さらに、大聖人様の『立正安国論』の精神を忘れずに、一人でも多くのお友達や、世界中の人々を折伏していきましょうね。

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