御会式に参詣しましょう
皆さん、元気ですか。
運動会などの行事が盛んに行われる季節です。インフルエンザの流行が心配されていますが、風邪などひいていませんか。手洗いやうがいをしっかり行い、体調に気をつけましょうね。
さて、十月と十一月は、皆さんが所属する寺院において「御会式」が奉修されます。
御会式は、弘安五(一二八二)年十月十三日、日蓮大聖人様がお亡くなり(御入滅)あそばされ、御本仏としての御境界を示されたことをお祝いする儀式です。
今回は、この御会式についてお話します。
御会式奉修の意義
大聖人様は、弘安五年十月十三日、武州池上(東京都大田区)の右衛門大夫宗仲の館において大勢のお弟子方や信徒が読経唱題申し上げる中、御入滅になりました。この時、突然大地が震動して、庭には初冬にもかかわらず桜の花が一斉に咲いたと伝えられています。こうして、大聖人様の御姿を拝することができなくなることは、とても残念なことではありますが、ここに大切な意義があるのです。
大聖人様は、御本仏でいらっしゃいます。御本仏は、ある時はこの世に御出現されて、またある時は御入滅される御姿をもって衆生を教導されます。つまり、御姿が見える見えないにかかわらず、常に私たちを幸せな境界(成仏)に導いてくだきるのです。
皆さんが勤行の時に唱える
『寿量品』に、
「為度衆生故 方便現涅槃 而実不滅度 常住此説法(衆生を教導するために、一つの方便として入滅の姿を現すのである。仏としての生命がなくなったわけではない。常に衆生の世界に私は住して、法を説き、教化している)」(法華経四三九)
と示されていますが、大聖人様が御入滅の御姿を現されたのは、私たちに御本仏に対する御報恩と、お慕いする気持ちを持たせて、信心修行に励ませるためです。
したがって、一切衆生救済のため、大聖人様は御本仏の御命・御当体(御姿・御住まい)を本門戒壇の大御本尊に顕されました。この大御本尊の大功徳に照らされて、私たちは幸せな生活を送ることができるのです。
御会式は、この大聖人様の尊い御振る舞いをお祝いする重要な法要です。
しかし、日蓮正宗以外の宗派は、大聖人様が御本仏であることを知りません。御会式を大聖人様の亡くなった日(御命日)を記念する法要・儀式・祭りぐらいにしか考えていません。