第一節 総本山大石寺は最勝の地

大御本尊への信仰を捨てた創価学会をただす―矛盾のスパイラルにおちいった創価学会
 原田会長は、創価学会が大御本尊を放棄する口実として、
「大謗法の地にある弘安2年の御本尊は受持の対象にはいたしません。世界広布新時代の時を迎えた今、将来のためにこのことを明確にしておきたいと思います」(本書139頁参照)
と言い、あろうことか、総本山大石寺を「大謗法の地」と誹謗しています。
 総本山大石寺は、本門戒壇の大御本尊と大聖人以来の血脈付法の御法主上人まします寺院であり、そこには大謗法など、あろうはずがありません。
 本門戒壇の大御本尊の住処は、必ず「最勝の地」なのです。
 日蓮大聖人は『南条殿御返事』に、
「教主釈尊の一大事の秘法を霊鷲山にして相伝し、日蓮が肉団の胸中に秘して隠し持てり。されば日蓮が胸の間は諸仏入定の処なり、舌の上は転法輪の所、喉は誕生の処、口中は正覚の砌なるべし。かゝる不思議なる法華経の行者の住処なれば、いかでか霊山浄土に劣るべき」(御書一五六九頁)
と教示されています。
 この御文について、日寛上人は『文底秘沈抄』に、
「教主釈尊の一大事の秘法とは結要付嘱の正体、蓮祖出世の本懐、三大秘法の随一、本門の本尊の御事なり。是れ則ち釈尊塵点劫より来心中深秘の大法なり、故に一大事の秘法と云うなり。然るに三大秘法随一の本門戒壇の本尊は今富士の山下に在り、故に富士山は即ち法身の四処なり」 (六巻抄六四頁)
と指南されています。
 「法身の四処」とは、法華経の存在する所であり、末法においては、御本仏大聖人の御魂魄である本門戒壇の大御本尊まします富士大石寺を指しています。

 さらに、日寛上人は、
「今に至るまで四百余年の間一器の水を一器に移すが如く清浄の法水断絶せしむる事無し、蓮師の心月豈此に移らざらんや、是の故に御心今は富山に住したもうなり」(同六六頁)
と仰せられ、宗祖大聖人以来の血脈法水が脈々と伝えられる富士大石寺は常に清浄であり、御本仏大聖人の心月に照らされた聖地であることを明かされています。
 したがって創価学会が、
「大石寺はすでに大謗法の地」(本書139頁参照)
などと誹謗することは、御本仏日蓮大聖人の御聖意を蔑ろにすることになるのです。

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