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十六、具の義

日顕上人猊下御指南

妙とは、具の義と示される。法華経方便品に。
欲聞具足道(具足の道を聞きたてまつらんと胆す)」(法華経九七ページ)
とあるように、具足の意義が法華経の真髄である・古往今来の宗教哲学において、その一切は神が人間や万物を造ったと言い、また仏教でも、方便教は心があらゆるものを造り、生ずると言う。この造や生の哲学宗教は、絶対の真理ではない。それは、万物が具の義によって存在し、生かされているからである。
一心は即、一切の事理を具えるとの一念三千を道破した方は、法華経能説の教主釈尊と、法華経流通の正師天台大師および伝教大師と、その根本の久遠元初の妙法を顕された日蓮大聖人の他に存在しない。

我々は、その妙法を唱える時のみ一心に一切を具える尊い功徳が存する。
故に、その時と因縁に応じて不思議なひらめき、霊感を受け、種々の生活上の功徳を得るのである。

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