二十四、異体同心

日顕上人猊下御指南

日蓮人聖人の弟子檀那は等しく、この上ない妙法という大正法を受持信仰しているので、他の世間の無信仰の者や種々の邪法を信ずる者達がヽ常に異見・異論を生じ、互いにせめぎ合っているような姿ではならない。
妙法を信ずる者は、自己と他人とを区別したり、彼と此とは異なるとの考えを捨てて、水と魚が一体であるように相和し、身体は異なっても妙法を持つ心は同じであると深く心得、南無妙法蓮華経と唱えることが生死一大事の血脈、すなわち成仏の直道である。異体異心が原因となり、異なった見解や分け隔ての心で争いを生じたり、その罪業によって、生の時は悪業を積み、死の時は断末魔の苦が来たって、悪道に堕す
のである。
要は、一同が異体同心の功徳により成仏を遂げうるのであり、これが生死一大事に皿脈の実践である。