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四十八、妙法受持の位

日顕上人猊下御指南

下種本仏日蓮大聖人の弟子である我ら日蓮正宗の僧俗においての、その仏法上の位について大聖人の御指南を拝する。
宗祖大聖人は、本因下種の題目のみを唱え受持する人が、釈尊一代仏教においての華厳経、阿含経、方等経、般若経等の諸経の蔵・通・別・円の法理を習い修めた聖者や高僧より、その尊い位において、はるかに超過して勝れ、また真言、華厳、律、念仏等の諸宗の元祖達に勝出していることは百千万億倍であると示し給う。普通の見方からすれば、まことに仏法上の常識を超えた断定である。
思うに、この理由は、釈尊仏法中の聖者や各宗の元祖と言われる人々の教法や宗旨が、すべて真実甚深の円の教理に背き、不真不実だからである。また、真実の円についても重々の別があり、権実相対の上の所顕として迹門の純円、本述相対の上の本門の純円、種脱相対の所顕として文底本因名字の純円かあり、大聖人弘通の題目は久遠元初凡人即極即身成仏の無作の純円である。この教法が超出して勝れる故に、大聖人の弟子として、ただ南無妙法蓮華経と唱える者の仏法の位は、これら権教・権人の歴劫修行や、正しい文証がない方便経によって衆生を誑惑する各宗元祖に比べ、正直無比の実大乗の人である故に、数千万倍勝れると仰せられるのである。
さらに重大な意義が、もう一つ拝される。それは、信心をもって題目を唱える者は、下種本仏宗祖大聖人の弟子という尊い位である。
最高・最上の教法である本因下種の南無妙法蓮華経を、ただ一人、初めて唱え、一切衆生に勧め給うた前代未聞の法華経の行者、末法出現の無作三身如来の御当体、久遠元初自受用の御内証を御本尊に顕し給う大聖人の題目を信行する者は、一分の理解のない者であっても本仏の直弟子である故に、その位は他宗権門の高僧・檀越に対し、弥勝るのである。また、大聖人の凡夫即極の仏法の功徳を享受して、弟子一同もその身そのまま即身成仏の本懐を成就する。他宗の者には、この即身の功徳を全く欠く故に、それらに勝出することは百千万億倍なのである。題目信行の人々は、自己自身が大聖人様と一体となる功徳をそのまま受け、このような仏法最上の位を得る有難さを自覚し、さらに信行の力を増長したいものである。

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