日如上人猊下御指南
日目上人の一天広布へ尽くされた御功績は、まことに大きく、その御一生をとおして身をもってお示しくだされた不自信身命の数々の御指南は、今日、我々がけっして忘れてはならないことであります。
常に申し上げていることではありますが、本年「決起の年」は、御命題達成の鍵を握るまことに大事な年であります。
したがって、これからの二ヵ月間は、一目一目が極めて貴重な時間であり、この貴重な時間を一目たりとも、無駄なく闘いきっていかなければなりません。
二ヵ月間という時間は、実はすべての人に平等に与えられた時間であります。
昔者知女を問わず、その人の様゛な境涯、環境、あるいは役職や信心歴や地位を問わず、全く同じ時間がだれにでも平等に与えられているのであります。
この平等に与えられた尊い時間をいかに生きるか、いかにしたら価値ある時間とすることができるのか、いかにしたら広布のために役立つすばらしい時間とすることができるのか。
それとも、愚かにも、またとない貴重な時間を無為に過ごして悔いを万化に残すのか、それを決めるのは我゛自身であります。我々自身の信心であります。
大聖人は『富本殿御書』に、
「我が門家は夜は眠りを断ち昼は暇を止めて之を案ぜよ。一生空しく過ごして万歳悔ゆること勿れ」(御書一二八九ページ)
と仰せであります。
(平成十八年十二月号)