(平成十八年九月号)
「其罪畢已」というのは、「其の罪畢え已って」と読みますが、これは不軽菩薩が上慢の四衆から受けた様々な迫害は過去世からの罪障によるものであり、この迫害を堪え忍んで社拝行を続けることによって「其の罪畢え已って」すなわち、過去世の罪障を消滅して仏道を成ずることができたということであります。
まさしく折伏も同様であり、折伏することによって、我々は過去世からの様々な罪障を消滅することができるのであります。
折伏が一生成仏のための最高の仏道修行であるという所以も、実にここにあるのであります。
〔平成十八年九月号43ページ〕