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崇教真光を破す。

諸宗教破折2
11/16/2019

[創立] 昭和五三年
[創始者] 岡田光玉(初代教え主)
[現 後 継 者] 第二代教え主.岡田恵珠(光玉の養女)
[信仰の対象]御親元主真光大御神
[教典]『御聖言』『祈言集』
[本部所在地] 岐阜県高山市上岡本町二ー五九六ー 一
[信 者 数] 約八〇〇、〇〇〇

【沿革】
「世界真光文明教団」の教祖岡田光玉の死後、養女恵珠が「自身こそ正当な継承者である」と主張し、設立した教団が「崇教真光(すうきょうまひかり)」である。同教団は「世界真光文明教団」と同様に、岡田光玉を初代教え主とする。
(岡田光玉の詳細は「世界真光文明教団」の項を参照)
岡田光玉は、神の啓示をうけたとして昭和三四年二日に立教し、同年八月には神田須田町で「L.H陽光子友乃会」を創設した。同三七年には教団名を「世界真光文明教団」と改称し、翌三八年 一一月に宗教法人の認証をうけた。
同四九年六月二三日、岡田光玉は七三歳で死去した。葬儀の席上、文明教団は「光玉は、崇教局長であった関口栄を二代教え主にするとの神示をうけていた」と発し、関口柴を後継者に指名した。しかし岡田恵珠は「死去の一〇日前、光玉から「ヨの御(お)み霊(たま)』を授けられ、教え主継承の儀は終えている」と主張し、七月五日には、文明教団の代表役員の登記を済ませた。
これに対して関ロ祭は、代表役員の地位を求めて提訴「同五二年九月には「関口栄が代表役員である」との最高裁判決を得て、正式に文明教団の二代教え主に就任した。

これにより岡田恵珠は、文明教団から分派独立し「宗教真光」を設立し、翌五三年六月に宗教法人の認証を得た。恵珠は、天地創造の主神を祀る主座(スざ),世界総本山を飛驒高山に新築する計画を発表し、昭和五九年一〇月、飛驒高山の南部に位置する位山(くらいやま)山頂に奥宮(おくみや)(真光元主宮(まひかりもとスみや))を新築し、続いて一一月には天地創造の主神を祀る「元主晃大神宮(もとスひかりおほかむみや)」を高山市内に完成させた。
恵珠は、真光の手かぎしを用いて無農薬,無化学肥料の野菜をつくる「陽光農園構想」を発表し、高山市に隣接する丹生川村に約九、○○○坪の陽光農園を開設した。
同六一年一〇月、恵珠は ”主義、思想の対立を超えて世界の恒久平和実現に貢献する”との目的で、海外の宗教,科学,医学,教育等の代表者を本部に招き、第一回「陽光文明国際会議」を開催している。
平成四年、位山山麓に初代教え主岡田光玉の霊を祀る「光神殿」を建設した。

【教義の概要】
「崇教真光」では「世界真光文明教団」の教祖岡田光玉を教団の初代教え主としているためその祭神と教典は文明教団と同じである。したがって、崇教真光の教義の内容は、世界真光文明教団と同じである。ただし、崇教真光だけは「我が教団は宗教ではなく崇教(すうきょう)である」と主張している。 教団の祭神は「御親元主真光大御神(みおやもとスまひかりおおみかみ)」と称し、宇宙天地森羅万象を創造した実在神·主神(スしん)であるとする。
しかもこの主神は、あらゆる宗教で説く神や菩薩の大元であるとし、バイブルに「神は光なり」、また仏典に「無量光」と記される「光の大源霊」であり、この光こそ世界人類をあまねく照らし、万物を養い育て栄えさせ、そして一切を統一運営しているとも説いている。
教団では、主神が人間を創造した目的は、主神が地球上に用意した資源を人間に開発させて、神の世界と同様の天国の世を、物質によって地球上につくり出させることにあると説いている。
そして、その目的達成のために主神は人類に物質欲を与えたが、その物質欲が行き過ぎてしまったために、人類は罪を重ね主神と交流ができなくなった。
主神はイエス、釈迦、モウシエ (モーゼ)、マホメットなどの聖者を遣わし、人類の物欲にブーレーキをかけようとしたが効果がなく、ついに人類は、主神を忘れ、否定するに至った。
そこで主神は、人類の物質文明を行き詰まらせ、同時に大天変地異 により「火の洗礼」を行い、汚れた地球と人類を徹底的に浄め、浄められた人びと(種人(たねびと))によって、次の新しい文明(霊主文明)への再出発をさせようとしていると主張する。
また、この主神の計画に参加することが、神の子である人類の使命であるとする。さらに教団は、 昭和三七年から「火の洗礼期」に入ったとし、以後、天候や気象の異変、地震、火山の爆発、大事故や大災害などや、 個人的には業病増加、経済難、不和などの不幸が現れるという。そこで人々が「手かざし」を会得し、それを実行することによって魂霊を浄化し、火の洗礼を乗り越え、地上天国の建説が実現できるという。
教団では、幸福の基本的要件として「健」、「和」、「富」の三つを挙げている。反対に、病・争·貧等の不幸がおこる原因には「霊的曇り」「霊障」 「毒気(どっけ)」の三つがあるとする。
霊的曇りとは、自身が前世に積んだ業や先祖から受け継いだ業であり、また人間が自然の法則(神の仕組み、神の置き手(捉))に反した生き方をすることによっても曇りを積んでいくという。この曇りが重なると、自然の摂理(神の仕組み)により、それを浄化するために病気・貧困·災害の不幸現象として現れると主張する。
霊障とは愚依(ひょうい)霊による障(さわ)りを いう。霊が人間に対して怨みや憎しみの悪感情を懐いたり、また霊が頼みごとや誠めなどその意志を伝ようとして人間に愚依し、人間の心や肉体を操り、苦しめ、悩まし、日常生活に悪影響を及ぼすという。しかも、人間の奇病·難病·業病などの不幸現象の八〇%は霊障による、としている。毒気とは、薬剤· 食品添加物 · 農薬などの化学合成物質が毒気となり、それが体内に溜まることにより病気になることをいう。
これら不幸の原因をす べて解消し、人類を根本的に救う方法こそ、「真光の業」または「お浄め」とも称される「手かざし」であるとする。手かざしにより、主神の存在をしり、人(神の子)本来の姿に還り、究極は「人間の神性化」、人格の完成を目指すと主張する。手かざしができるようになるためには、各地にある道場で三日間の「初級研修会」を受講し、ペンダント型の「御み霊」を受ける必要がある。この御み霊がアンテナとなって主神と霊波線でつながれ、誰もが主神の霊光を放射することができるという。
またこの手かざしは、人だけでなく、食品や水、動物・機械・家屋などに施しても大きな効果が得られ、死にかけた動物が蘇ったり、動かなくなった機械や時計が動き出したり、作物の生長が良くなるなど、常識で考えられない ことが起こるという。
なお、教団では信者にたいして、主神と「御み霊」を霊線でつながれて、神の光を受信できることに感謝し、毎月五〇〇円の「霊線保持御礼」を奉納させている。信者は日々に教えを学び修行する糧として、『御聖言』と「祈言集』を用いる。『御聖言』は主神の”地上代行者”であるとする教え主岡田光玉が、主神よりうけた啓示をまとめたものであり、「祈言集」 は手かざし等の儀礼にあたって唱える祈り言葉や、光玉の教示を収録している。
また教団は、人間は先祖があっての存在であり、また現実に先祖は霊界で生きて活動していると教える。そこで「敬神崇祖」の精神を説き、神の仕組みに則り正しく先祖の霊を祀ることが大切であるとする。
教団では、先祖を配るうえで一番大切なのは、「位牌」を作って「食事を供える」ことであると説 いている。先祖は、位牌をとおして、 子孫の供えた食物の供養を受け、ひもじい思いをせずに人間が死後生活するという「幽界生活」が送れるという。

【破折の要点】
岡田光玉は、「釈尊は主神から遣わされた」と主張するが、釈尊が説いた八万法蔵といわれる多くの教典をみても、そのようなことは一切述べられていない。むしろ仏教では、”神” は仏・菩薩が、衆生済度のためにかりの姿をとって現れる(垂迩)と説いている。このように何ら根拠 のない岡田光玉の教えを拠り所とする教団は、荒唐無稽な邪教である。
岡田光玉は、主神の教えを説く聖人の出現を日蓮大聖人が「直弟子たちに伝えた極秘文書『三澤鈔(さんたくしょう)』の中で述べている」などと主張している。これは「三沢抄(みさわしょう)」の文
(新編 一二〇四)を岡田が我田引水し、間違った解釈による主張であり、大聖人は岡田光玉の出現など予言されていない。
教団では、現実世界 の背後に先祖霊や怨霊 ·動物霊などの霊の世界があるという霊魂説を主張し、人間のあらゆる不幸現象は、八〇%が霊障による、としている。しかし、仏教では死後 の生命は法界にあって前世の因果を感じながら、縁によりまた生じると説き、因果を無視した霊界や霊魂 の存在を否定している。岡田の教えは明らかに因果を無視した外道義である。
憑依霊による障りがあるというのであれば、人生の禍福も全て霊に支配され、現実世界の努力など無意味なものになってしまう。人生の幸不幸が霊によって決められてしまうという考え方は、因果の法則をまったく無視したものである。むしろ「霊に憑かれている」という心理は一種の強迫観念を人間に与え、客観的な判断力を失わせて精神にぬぐい去り難い傷まで与えかねない。

(諸宗破折ガイド 二九二ページ)

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