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「宝物は」と自らに問う

光明
 先日、調べ物のため昭和三十年代の『大白法』と『大日蓮』誌を片端から確認することがあった。今号二面に掲載の「大坊」が「総本山の中枢の建物であることを感じ取りたかったからで、その時、「人は国の宝であるがその宝の中から宝玉を造り出すだから大変である。小さな沙弥が沢山いるが、すぐは間に合わない。(中略)どうしても、本宗では学校を出ただけでは駄目だ、一度本山に在勤して知らず知らずの間に本宗の化儀化法を身を以て味わわなくてはならない」(大日蓮 一五一号)
との記述に巡り合えた。総本山第六十六世日達上人の御登座前のお書き物で、宝玉たる末寺の御住職・御主管が、一朝一夕にして成らないことを指しておられる。
 大坊は古より、御法主上人猊下が在し、御僧侶がお小僧さんとして修行を始め、行住坐臥に正法の真随を心身で吸収しながら成長される場である。
 信徒の生活とでは違いが大きいが、それでも精いっぱい引き当てて考えれば、お寺にいる時間、唱題や、折伏育成のために行動したり考えたりする時間の長短により、それぞれの果報・将来に違いが出ることは予測がつく。何せ世事の「大事なものなんて、その時の状況次第」の価値観とは、全く相容れない。
 宝と言えば、かつてある末寺で作った我が寺の宝物があります」と言われたので、宝が何をしているのかお尋ねした。お答えは、「毎年の御会式で御宝前を飾る金・銀棒や帯などです」。このお寺で、共に作った時間も、人も、未来広布への宝ということ。
 その組織(あるいは人)が何に重きを置き、何を大切と考え、それを見失わずにいられるかどうかで、組織(人)の行く末は決まる。
 そして、本年八月に結成六十周年の総会を迎える法華講連合会もまた、成り立ち、目的使命と、源流を温ねるべき時を迎えている。

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