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37出世の本懐

教学ノート

大白法 平成29年10月16日付

出世の本懐とは、仏様が世に出現なさった究極の目的を言います。
その目的について釈尊は法華経の中で、仏様の本懐(本来の望み、本望としていること)は一切衆生を成仏させることで、そのために仏様は世に出現されたと説かれました。
また、日蓮大聖人様は、
「釈尊は四十余年で、天台大師は三十余年、そして伝教大師は二十余年かかって出世の本懐を遂げられた。その間の大難は言うまでもない(趣意)」(聖人御難事・御書1396)
と、釈尊、天台、伝教の三師の例を挙げられて、法華経の行者は必ず出世の本懐を遂げられるということと、その成就のためには必ずたいへん大きな難が起こることを仰せです。
この三師のうち、釈導は「法華経」を説かれました。天台大師は「摩訶止観」を講述されましたし、伝教大師は「大乗戒壇」を建立されて、人々に成仏の方途を示されて、同じように本懐を遂げられたのです。
大聖人様の御本懐とは、三大秘法の意義をすべて具える本門戒壇の大御本尊様を顕わすことであり、末法万年の一切衆生を救うことです。
大聖人様が本懐を成就されたのは、
「清澄寺と申す寺の諸仏坊の持仏堂の南面にして、午の時に此の法門申しはじめて今に二十七年、弘安二年太歳己卯なり」(同)
と説かれるように、建長5(1253)年の4月28日、宗旨建立から27年目の弘安2(1279)年です。
この弘安2年は、熱原法難の最中で、入信間もない読み書きもできない身分の低い熱原の農民たちが、身命に及ぶ大難に遭いながらも命をかけて正法を信じ抜くという姿を示しました。大聖人様は、この法難に時の到来を感じられて、この年の10月12日、出世の本懐である本門戒壇の大御本尊様を御図顕あそばされたのです。
そのことを、
「此の御本尊は世尊説きおかせ給ひてのち、二千二百三十余年が間、一閻浮提の内にいまだひろめたる人候はず。漢土の天台・日本の伝教はほヾしろしめして、いさゝかもひろめさせ給はず。当時こそひろまらせ給ふべき時にあたりて候へ」(本尊問答抄・同1283)
と仰せです。
私たちは、この御本尊に対し奉り、篤い信心をもって読経・唱題に励み、自行化他に邁進することによって成仏することができるのです。

★ポイント
総本山第26世日寛上人は、『観心観心本尊抄文段』に、
弘安元年已後、究竟の極説なり。就中弘安二年の本門戒壇の御本尊は、究竟の中の究竟、本懐の中の本懐なり。既に是れ三大秘法の随一なり、况んや一閻浮提総体の本尊なる故なり」(御書文段197㌢)
と仰せられています。

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