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13法  宝

教学ノート

大白法 平成27年8月16日付

  法宝とは三宝の1つで、仏の悟りと慈悲に基づいて説かれた教えのことを言います。
 インドに誕生した釈尊は、様々な衆生の能力に応じて、小乗教(自己の悟りだけをめざす教え)、権大乗教(後の実大乗教に導くための仮の教え)、実大乗教(真実の教えである法華経)を説いて、それぞれに応じた法宝を示して衆生を導かれました。
 しかし釈尊の仏法では、滅後2千年間の正法・像法時代までしか利益がないため、その後の末法時代の衆生を成仏に導くことはできません。
 そこで釈尊は、『法華経如来神力品第二十一』において、上行菩薩に末法における弘通を託されました。
 この上行菩薩の再誕として末法に誕生されたのが日蓮大聖人様です。その真の御姿は、『開目抄』に、
 「日蓮といゐし者は、去年九月十二日子丑の時に頸はねられぬ。此は魂魄佐土の国にいたりて」(御書 563㌻)
と仰せられ、第26世日寛上人は、『開目抄文段』に、
 「此の文の元意は、蓮祖大聖は名字凡夫の御身の当体、全く是れ久遠元初の自受用身と成り給い、内証真身の成道を唱え、末法下種の本仏と顕われたもう明文なり」(御書文段 167㌻)
と説かれるように末法下種の御本仏です。
 この御本仏日蓮大聖人様が説かれる仏法は、『開目抄』に
 「一念三千の法門は但法華経の本門寿量品の文の底に秘してしづめたまヘリ」(御書 526㌻)
と仰せられるように、法華経本門の『寿量品』の文の底に秘沈された、文底下種・独一本門・事の一念三千の南無妙法蓮華経です。
 そして、大聖人様は、『草木成仏口決』に
 「一念三千の法門をふりすゝぎたてたるは大曼荼羅なり」
 (同 523㌻)
と仰せられ、末法の衆生を救済するため、悟りの法である事の一念三千の南無妙法蓮華経を大漫茶羅(御本尊)として顕わされました。
 その根本の御本尊が、現在、総本山大石寺の奉安堂に御安置されている「本門戒壇の大御本尊」であり、日蓮正宗では、本門戒壇の大御本尊を法宝と立てるのです。
 私たちは、この本門戒壇の大御本尊を信じ、勤行・唱題・折伏を実践して、自行化他にわたって南無妙法蓮華経と唱えていくことによって幸せになることができるのです。

ポイント
 大聖人様は、『聖人御難事』に、
「仏は四十余年、天台大師は三十余年、伝教大師は二十余年に、出世の本懐を遂げ給紐ふ。(中略)余は二十七年なり」(御書 1396㌻)
と説かれるように、弘安2年10月12日に、出世の本懐(この世に生まれてきた本当の目的)とし、末法の法宝である「本門戒壇の大御本尊」を顕わされました。

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