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4成仏

教学ノート

大白法 平成26年6月16日付

 成仏とは、文字通り「仏に成る」との意味ですが、けっして、金色の仏像のような姿に成ることではなく、また現在の生涯を終えた後に仏に成るという意味でもありません。
 成仏の本当の意味とは、正しい教えによって、私たちが現実の生活の中で仏様のような理想的な人格を形成することを言います。言い換えれば、どんな困難や苦悩をも悠々と乗り越えられる境界になることを言います。
 私たちは、仏に成る性質(イム様の生命)を誰でも具えています。法華経には「貧人繋珠の譬え」という話が説かれています。
 「ある貧しい人(貧人)が、裕福な親友の家で食事をごちそうになり、お酒に酔って寝てしまいます。親友は寝ている貧人が後で困らないようにと、衣の裏に高価な宝の珠を縫いつけて出掛けていきます。酔いから醒めた貧人は何も知らないため、家を立ち去った後も以前と変わらない少しの物を得ては満足する生活を続けていました。ある日、貧人と再会した親友はその姿に驚き、衣の裏の宝珠に気がついていれば不自由なく暮らせたのにと告げました。そこで初めて貧人は宝珠を得ることができました」
という話です。
 この説話において親友とは、仏様のことであり、貧人は正しい教えに依らずに、目先のことで満足している人々に譬えています。つまり愚かな衆生が仏様の真実の教えを知ってはじめて幸せな境界を築くことができたことを説かれています。
 すなわち、誰もが仏様の生命を具えているとはいえ、正しい教えに依らなければ実生活に現われないのです。
 日蓮大聖人様は、
 「始めて我が心本来の仏なりと知るを即ち大歓喜と名づく。所謂南無妙法蓮華経は大歓喜の中の大歓喜なり」(御書 1801㌻)
と、日蓮正宗の正しい御本尊様を堅く信じて勤行や唱題に励むことで、私たちの心に具わる仏様の生命が現われると仰せです。この姿こそ、何よりも喜ばしい大歓喜の姿であり、真実の成仏の姿なのです。
 御法主日如上人猊下は、
 「単なる理論では、人は幸せにはなれません。信仰とは理論ではなく実践であり、体験であります。 したがって、朝夕の勤行をしっかりと行っていけば、そこから様々な問題が正しい形で必ず解決をしていくのであります。それが、御本尊様の偉大なる功徳であります」(大白法 843号)
と御指南されています。
 私たちは成仏できる仏様の生命を具え、さらには実生活に現わす方法を知っています。したがって、私たちは大歓喜の心を起こして御本尊様を信じ、毎日欠かさず勤行・唱題に励むことが大切です。そして実生活では、どんな困難や苦悩も解決できる成仏の姿で、日々生活を送れるのです。

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