49祈念

教学ノート

大白法 平成31年2月16日付

 世間一般で祈念と言えば、様々な神仏の加護を祈り、目的の達成を念じることですが、日蓮正宗においては、御本尊様に対し奉り、祈り念ずることを言います。
「祈る」という行為は最も基本的な宗教行為です。昔から、人々はたくさんの宗教・信仰において、いろいろな願い事を祈ってきました。
 しかし、正しい宗教(信仰)を知らない人々は、正しい祈念の対象(本専)を知りません。また誤った内容の祈りを捧げているので、けっして願いは叶いません。
 魔の用きて一時的に叶ったように見えても、結果として、苦しみの境界から逃れることはできないのです。
 大事なことは、正しい宗教(信仰)を持ち、正しい本尊に対して、正しい内容の祈念をすることです。
 では、正しい内容の祈念とは何でしょうか。
 前御法主日顕上人猊下は、
「祈りの内容といたしましては、皆さん方が勤行において第四座の御祈念をされておりますが、日蓮正宗の僧侶、そして在家の方々として一人残らず、第一になすべきは、広宣流布の御祈念でございます」(日顕上人全集1一1―977㌻)
と御指南されました。つまり、私たちが第一になすべき御祈念は、四座の御観念文にある「一天四海本国妙広宣流布」の大願成就なのです。
 人はつい、自分の願いだけを祈ってしまいがちです。しかし、私たち一人ひとりの幸せは、「ああなりたい、こうしたい」という、自分の欲望を満たすためだけの願い事をしても、正しく成就していきません。
 総本山大石寺では、日興上人以来代々の御法主上人によって、毎朝、丑寅勤行が行われ、広宣流布の御祈念がなされています。
 私たちも、勤行の四座においてまず広宣流布を御祈念し、その後に、罪障消滅や信心倍増など、個人の所願成就の祈念を申し上げることが大切です。
 日蓮大聖人様の弟子檀那として正しい教えの功徳を信じて、正しい祈りをもって、広宣流布・自行化他・一生成仏に励むことによって、
「あひかまへて御信心を出だし此の御本尊に祈念せしめ給へ。何事か成就せざるべき」(御書 685㌻)
との御金言の通り、様々な祈りや願いも正しく叶っていくのです。

★ポイント
 御法主日如上人猊下御指南
「普段は何もしないで、困った時にだけ一生懸命、御本尊様にお願いしても、それはだめですよ。やはり、普段から朝夕の勤行と折伏をしっかりして、その上で御祈念するならばいいのだけれども、普段、なんにもしないで、ある日、突然、なんとかしてくれと言うのは、仏様も『待て、待て』となってしまうのではないでしょうか。だから、やはり普段、日常からの信心が非常に大事だと思います」(大白法916号)