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58良医病子の譬

教学ノート

大白法 令和2年2月16日付

 良医病子の譬えは、法華経『如来寿量品第十六』に説かれ、法華七譬(法華七喩)の第7番目に当たります。
 毎日の勤行で唱える、「譬如良醫。智慧聡達。明練方薬。善治衆病」から「其父聞子。悉已得差。尋便来歸。咸使見之」
までの部分に当たります。
 昔、腕がよくて智慧も勝れた医者(良医)がいて、多くの人々の病気を治していました。
 その良医には、100人にも及ぶたくさんの子供がいました。
 ある時、良医が用事で遠い国へ出かけている間に、子供たちが誤って毒薬を飲んでしまいました。
 子供たちが地面に転げ回って苦しんでいるところに、良医が帰ってきました。父の姿を見た子供たちは喜び、「毒薬を飲んでしまいました。命を助けてください」とお願いしたのです。
 良医は大良薬を処方し、「この薬は色、香り、味わいのすべてが具わっている。これを飲んで苦しみを取り除き、楽になりなさい」と言って子供たちに与えました。
 一部の子供たちは、毒を飲んだものの、まだ本心(正しい心)を失っていなかったため、すぐに薬を飲んで苦しみを癒やすことができましたが、毒が身心に深く染み渡って本心を失ってしまった子供たちは、全く飲もうとしません。
 良医は本心を失った子供たちを哀れに思い、方便をもって大良薬を飲ませようとします。
「私は年老いて死が近づいている。この大良薬をここに置いておくので、飲みなさい。病気が治らないと歎いてはいけない」。そう言い残して他国へ出かけ、その後、使いを通わして「良医が死んだ」と伝えさせました。
 子供たちは「もし、父がいたなら必ず私たちを救ってくれたのに、亡くなってしまった。孤独になり、頼るところもなくなってしまった」と嘆き悲しみました。深く悲しんで、ついに本心に目覚め、大良薬の勝れていることに気がつき、どの子も自ら飲んで病気を治すことができたのです。子供たちが皆、治ったと聞いて、良医は再び子供たちのもとへ帰りました。
 この話では、仏を艮医に、一切衆生を毒を飲んだ子供に譬えられています。
 この譬えを説いて釈尊は、大衆に「この良医に、嘘をついた罪があるだろうか」と尋ねました。
 大衆は、「嘘をついた罪はけっしてありません」と答えます。
 釈尊は、「そうである。私はこの良医と同じように、人々を導くために、実際には入滅していないのに入滅すると方便を説くのであり、これを、嘘をついた罪と責める者はいないだろう」と説かれました。日蓮大聖人様は、
「諸子とは謗法なり、飲毒とは弥陀・大日等の権法なり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉るは毒を飲まざるなり云云」(御書1768㌢)
と、御題目を唱えることで幸せになれると仰せです。

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