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11月度広布唱題会の砌(於客殿)

 日如上人猊下お言葉
 本日は、十一月度の広布唱題会に当たりまして、皆様にはコロナ禍のなか、また御繁忙のところを、わざわざ出席され、まことに御苦労さまでございます。
さて、今、世間を見ると、依然として新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、また、ウクライナにおける戦乱や、韓国における雑踏事故など、世界的にも悲惨な事件や事故が続き、末法濁悪の世相そのままに混沌とした状況を呈しております。
 かくなる時こそ、私どもは改めて『立正安国論』の御聖意を拝し、一人ひとりが断固たる決意と勇気ある行動をもって、身軽法重・死身弘法の御遺訓のままに、真の世界平和と全人類の幸を目指して勇猛果敢に折伏を行じ、もってこの難局を乗り越えていかなければならないと思います。
 大聖人は「立正安国論」に、
「呼悲しいかな如来 誠の言に背くこと。 濡れなるかな愚迷惑の語に随ふこと。 早く天下の静謐を思はく国中の謗法を断つべし」(御書 二四七ページ)
と仰せであります。
 まさしく、この御金言の如く、世の中が平和で安穏であるためには、断固として邪義邪宗の謗法の害毒を断たなければなりません。
 されば、私達はこの御金言を拝し、混沌とした悪世末法における不幸と混乱の原因は、ひとえに邪義邪宗の謗法の害毒にあることをしっかりと認識し、一切の謗法を断ち、末法の御本仏宗祖日蓮大聖人の本因下種の妙法に帰依することこそ、幸せを築く最善の方であることを一人でも多くの人々に伝え、破邪顕正の折伏を行して
いかなければなりません。
大聖人様は『立正安国論』に、
「汝早く信仰の心を改めて速やかに実の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国なり、仏国其れ衰へんや。十方は悉く宝土なり、宝土何ぞ壊れんや。国に衰微無く土に破壊無くんば、身は是安全にして心は是禅定ならん。此の詞此の言信ずべく崇むべし」(同二五〇ページ)
と仰せであります。
 この御文は、皆様もよく御存じのことと思いますが、改めてこの御金言を拝する時、今こそ私どもは、一人ひとりの幸せはもとより、すべての人々の幸せと真の世界平和実現を目指し、たとえいかなる障害や困難が惹起しようとも、講中一結・異体同心して唱題に励み、その功徳と歓喜をもって全力を傾注して折伏を実践し、もって今日の混沌とした窮状を救済し、真の仏国土実現を目指していかなければならないと思います。
 本年もあと残り少なくなりましたが、皆様にはどうぞ、ただいま拝読申し上げました御金言を胸に、いよいよ自行化他にわたる信心に住し、全力を傾注して妙法広布に尽くされますよう心からお祈りし、本日の挨拶といたします。
(大白法令和4年11月15日号より転載)

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和歌山県田辺市の在住、日蓮正宗法華講員です。
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