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唱題行(1月2日)の砌

 日如上人猊下お言葉
(令和五年一月二日 於 総本山客殿)
 令和五年「折伏躍動の年」の新年、明けましておめでとうございます。
 皆様には、立七百七十一年の新春を迎え決意も新たに、一天広布達成へ向けて、なお一層の努力をもって折伏を実践し、いよいよの精進をお誓いのことと思います。
 さて本年「折伏の躍動の年」は、全国の法華講員一同が、 仏三宝尊への恩謝徳のもと、 一天四海・皆帰妙法を目指して異体同心一致団結し、総力を結集して恒久平和と仏国土実現を願って大きく躍動していかなければならない、まことに大事な年であります。
 特に今、依然として世界的に新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、末法濁悪の世相そのままに、混沌とした様相を呈していますが、かくなる時こそ、私どもは一人ひとりが「立正安国論」の御聖意を拝し、断固たる決意と勇猛果敢なる行動をもって身軽法重の死身弘法の御訓のままに、一切衆生救済の秘法たる本因下種の妙法を一人でも多くの人々に下種・折伏し、この難局を乗りきっていかなけれ
ばならないと思います。
 大聖人様は『法華初心成仏抄』に、
「仏になる法華経を耳にふれぬれば、種として必ず仏になるなり。されば天台・妙楽も此の心を以て、
て法華経を説くべしとは釈しへり。たとへば人の地に依りて倒れたる者の、返って地をおさへて起つが
如し。地獄には堕つれども、疾く浮かんで仏になるなり。 当世の人何となくとも法華経に背く失に依りて、地獄に堕ちん事ひなき故に、とてもかくても法華経を強ひて説き聞かすべし 信ぜん人は仏になるべし、謗ぜん者は岐の縁となって仏になるべきなり何にとしても仏の種は法華経より外になきなり」(御書
一三三六ページ)
と仰せであります。
 この御文の中「毒鼓の縁」とは、既に皆様も御承知のように。涅槃経に説かれている譬え話で、毒鼓とは毒を縫った太鼓のことであります。大衆のなかで打つと、その音を聞こうと思わなくても、自然に耳に入り、これを聞けば皆、死ぬと言われておりまして、法を聞信せずと反対しても、やがて煩悩を断じて得道できることを、すなわち毒を塗った太鼓を打つことに替えているのであります。
 つまり、一切衆生には皆、本質的に仏性が具わっており、正しい法を聞き、発心修行することによって成仏できることを言い、末法今時では順縁の衆生はもとより、たとえ逆縁の衆生であっても、三大秘法の妙法を聞かせることによって将来、必ず救済することができるのであります。
 されば、私どもはこの御文をしっかりと心肝に染め、いよいよ自行化他にわたる信心に住し、勤行・唱題に励むとともに、不幸の根源たる邪義邪宗の謗法を対治し、妙法広布の実現に尽くしていくところに、私どもの一生成仏がかなえられることを銘記すべきであります。
 どうぞ皆様方には、本年「折伏躍動の年」にふさわしい自行化他の信心に住せられ、自他共の幸せを築かれますよう心から祈り、新年の挨拶といたします。
(大白法令和5年1月16日号より転載)

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