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異体同心の力

信心のしおり

異体同心の力

 皆さん、こんにちは。夏休みが終わり、秋の気配を感じるようになりました。この季節になると運動会や学芸会などの行事が行われます。

これらの行事は、一つのテーマを掲げてその目標に向かい、学校全体またはクラスのみんなで力を合わせて取り組むことに大きな意義があります。

異体同心について

大聖人様は『異体同心事』に、

「それぞれ別々の人ではあっても、心を一つにして同じ目標に向かって進めば、どのような目標でも達成することができる。しかし、心がバラバラでは何事も達成することはできない(趣意)」(御書一三八九?)

と仰せです。

一人の力は弱くても、みんなで団結して一つの目標に向かって進んでいけば大きな力を発揮し、何でも成し遂げることができます。この姿を「異体同心」といいます。

さらに、信心の正しい目的に向かって、御本尊様のもとに、御僧侶と私たち信徒全員が心を一つにして修行をしていくことが異体同心なのです。

この信心の正しい目的とは、平和な世の中を築いていくために多くの人々が日蓮正宗の信仰をしていくことで、これを「広宣流布」といいます。

広宣流布を達成するためには、大聖人様の正しい信心をしている私たちが、日々の勤行や唱題をしっかりと行うことです。そして、まだ信心していない人々に、日蓮正宗の教えを弘めていくことが大切なのです。

鼓笛隊の団結力

皆さんは、夏休みに総本山で行われた「少年部大会」に参加をしましたか?

その前日には「全国鼓笛隊コンクール」も行われました。これには全国から三十一チームの鼓笛隊が参加し、一生懸命に演奏しました。どのチームも、とても立派でした。

演奏終了後の鼓笛隊員一人ひとりの笑顔は、とても印象に残りました。力を出し切って演奏できたという人や、感激のあまりにうれし泣きをする人など、それぞれ充実した喜びにあふれていました。その姿はとても感動的でした。

楽曲を演奏するには、ただ楽器を扱っていればよいというとではありません。自分に与えられたパートをしっかりと練習し、指揮者のもとに適切に音を奏でることが大切なのです。自分勝手は許されません。しかし、どのチームもすばらしい団結で、立派に演奏を披露していました。

この団結力は、一人ひとりがそれぞれの楽器を使って、異体同心して一つの楽曲を演奏したことにより生まれたものです。

御本尊様の御前で異体同心の信心の音色を響かせるために、鼓笛隊員の皆さんは真剣に練習をしています。特に、練習の前には異体同心して唱題行に励み、信心を根本に練習しています。

その信心による団結があるからこそ、その演奏は、コンクールにおいて多くの人を感動させたのです。さらに自らも大きな喜びを得たのです。

このような、鼓笛隊の活動は「異体同心の信心の鑑」と言えるでしょう。

平成二十一年に向けて

少年部大会で御法主日如上人猊下は、

「少年部の皆様方はしっかりと朝夕の勤行をしてください(中略)また、お寺での御講をはじめ少年部会、唱題会などの諸行事にも積極的に参加しましょう。また、お友達もお寺にお誘いしましょう。仲の良いお友達がいたら是非、お誘いしてください」(大白法 六九九号)

と、平成二十一年の御命題の達成をめざして、少年部の信行のあり方を御指南くださいました。

異体同心を心がけて信心の仲間と一緒に前進すれば、必ず御法主上人猊下の御指南の通りに信心をしていくことができます。また、学校の行事も、先生やお友達と団結して取り組めば、すばらしい成果を得ることができ、かけがえのない思い出を作ることができるでしょう。

異体同心ということは、信心を根本としていることを忘れないでください。何事も異体同心で取り組めば、必ず成し遂げることができるのです。

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