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四信五品(ししんごほん)抄曰く、「国中の疫病(やくびょう)は頭破七分(ずはしちぶん)なり」

創価学会
5/5/2020
疫病蔓延(まんえん)に打ち克(か)ち安心立命(あんじんりゅうみょう)で生きる途(みち)

新型コロナウィルスの猛威! 激変しつつある世の中の様相(ようそう)まさに『安国論』のごとし

新型コロナウィルスの猛威が世の中を席巻(せっけん)している。これにより、
七月に予定されていた東京オリンピックは延期となり、 四月七日には初の緊急事態宣言が発令され、これに伴(ともな)い外出自粛・休業要請が出されて、世の中は数ヶ月前までの様相と激変しつつある。
各国における感染者·死亡者の増加状況を見ていると、『立正安国論』冒頭の

「天变・地天(ち上う)・飢麓(ききん)·疫痛 (えきれい) 遍(あまね) く天下に満ち、広く地上に迂 (はびこ)る。 牛馬巻(ちまた)に整(たお) れ、骸骨(がいこつ)路(みち)に充てり。 死を招くの輩(ともがら)既に大半に超え、之(これ)を悲しまざるの族(やから)敢(あ)えて一人もなし」(御書 二三四頁)

との描写が現実問題として身に迫ってくるー。

日蓮大聖人は
「天晴れぬれば地明らかなり、法華を識(し)る者は世法を得(う)べきか」(御書 六六二頁)

と仰せられ、仏法の鏡に照らせば世の中に起こっている事象の本質や原因が明らかになる、と御示しだが、現今の新型コロナウィルス蔓延(まんえん)を仏法上からはどう見るのだろうか。

仏法で明かす依正不二(えしょうふえに)の法理(ほうり)衆生の生命状態が国土環境に反映
謗法(ほうぼう)が疫病等の災難(さいなん)を招(まね)く

日蓮大聖人は『大集経』を引いて、
「大集経に云はく若(も)し国王有って、無量世(むりょうせ)に於て施戒慧(せかいえ)を修すとも、 我が法の滅せんを見て捨て✓擁護 (おうご)せずんば、是くの如く種(う)うる所の無量の善根悉 (ことごと) く皆滅失して、其の国当(まさ)に三つの不祥の事(こと)有るべし。一には穀貴(こっき)、二には兵革(ひようかく)、三には疫病なり」(御書 二三七頁)

と仰せられ、また

「飢渇(けかち)は大貪(だいとん)よりをこり、やくびゃう (疫病)はぐち(愚痴)よりをこり、合戦は瞋恚 (しんに) よりをこる。今日本国の人々四十九億九万四千八百二十八人の男女、人々ことなれども同じく一つの三毒なり。所謂南無妙法蓮華経を境(きょう)としてをこ (起)れる三毒なれば」云々(御書一三八六頁)

「日本国の疫病は総罰なり。定んで聖人の国にあるをあだむか」(御書一二三三頁)

等と仰せられている。 すなわち、日蓮大聖人の三大秘法の正法が在(ましま) すのに、これを信受せず違背することによって、衆生の生命が地獄(瞋恚)・餓鬼(大貪)・畜生 (愚痴)の三悪道に堕 (だ) し、それが国土・環境に反映して疫病・食糧危機・戦争等が起きる、ゆえにこれは国中の誘法による総罰である、と明かされているのである。
「科学的」という言葉にかぶれた現代人の頭では、そのようなことがあるものか、と思うかもしれないが、人の心の状態が、心を持たない植物の成育に重大な影響を及ほしたり、無生物たる水の結晶の生成をも大きく左右する 等の近年の実験からも、仏法の説き明かした依正不二の原理(そこに生きる衆生の生命状態が、取り巻く環境。国土にそのまま反映する、という理[ことわり]) の正しさが次第に証明されつつある、といえる。
凡夫の頭で仏法の叡智(えいち)を推(お)し量ってはいけない。

邪宗邪義(じゃしゅうじゃぎ)の信仰こそ極大謗法(ごくだいほうぼう)なかでも異流義(いりゅうぎ)は最も罪業深重(ざいごうじんじゅう)
これらが疫病を招き寄せた元凶

さて、新型コロナウィルス (疫病)の蔓延の根本原因が衆生の謗法にあることは以上のとおりだが、謗法の中でも、
「末法の諸(もろもろ)の悪比丘、国王, 大臣の御前にして、国を安穏ならしむる様にして終(つい)に国を損じ、仏法を弘むる様にして還って仏法を失ふべし。 国王。 大臣此の由を深く知ろし食(め)さずして此の言を信受する故に、国を破り仏教を失ふと云ふ文なり。此の時(中略) 飢饉(ききん)寝病 (やくびょう) 等あらんと見えたり」(御書二二五頁)

と仰せのように、人々が邪宗邪義を信ずることこそが最も重大な謗法であり、疫病等を引き起こす最大原因である
さらに

「世間の安穏を祈らんに而(しか)も国に三災起こらば悪法流布する故なりと知るべし」(御書 一四三頁)

との仰せからすれば、その国に、広く悪法が流布しているが故に、疫病等の災難が興起したといえる。
では今、我が国に広く流布している宗教は何か(それこそが災難をもたらした第一の悪法であることになる)、といえば、いうまでもなく単一で日本最大の宗教法人は創価学会(幸福の科学の信者数は膨大すぎて認められない)であり、また「三百万を目指して日本を独走している」などと自慢している顕正会も挙げられよう。いずれも本宗から追放された異流義団体だが、これら本物に似せた輩(やから)の方が

「念仏者よりも久しく阿鼻地獄にあらん」(御書五八三頁)

罪深き大謗法者であることも思い合せれば、これこそが災難の元凶であることは疑いない。
よって我々は、創価学会・顕正会を中心に、世の邪宗邪義を断絶していくことが、国土の災難を打ち払い、疫病を根絶していく根本の方途である、
と確信するものである。

医学的予防と在(あ)るべき信心姿勢 強盛(ごうじょう)な唱題と折伏に立とう!
仏天の加護(かご)と安心立命の境地(きょうち)を確信

とはいえ、疫病に対する医学的予防を無視するわけではない。 大聖人が医薬を用いられたことからも明らかなように、本宗は信心を主体として医薬との併用を立てる教えであるから、新型コロナウィルスに対しても、マスク着用・うがい・手洗い・換気などの対策を十分に取り、信心上では、
文底独一本門の題目を強盛に唱え、周囲の邪宗謗法者を折伏して与同罪を免れていくべきである(むろん外出自粛が要請されている状況下にあっては、折伏においても、メール·電話・手紙を活用するなどの工夫が必要であることは、いうまでもない)。そこに、

「すくなくやみ、すくなく死に候」(御書一二三七頁)
「身をすて✓信ぜん人々はや(病)まぬへんもあるべし。又や(病)むともたす(助)かるへんもあるべし」(御書 一二三一頁)

と仰せのような大功徳の現証があることは疑いない。
こうして、疫病の起こる根本原因と確かな対処法を知り、それを確信して実践する人は

「日本は皆人の歎(なげ)き候に日蓮が一類こそ歎きの中に悦 (よろこ)び候へ」(御書九一〇頁)

と仰せのように、安心立命の境地で生きていくことができるであろう。だが、正法を知らず、また知っても心から信ずることのできない世の人々は、疫病の恐怖におぴえ、敷き、不安にさいなまれることになる。 その有り様を、大聖人は

国中の疫病(やくじょう)は頭破七分なり」(御書一一一五頁)

と仰せである(ここで「頭破七分」とは、物理的に頭が割れたり、精神病にかかることではなく、恐怖におびえ、不安にさいなまれて、 浮き足立つ様を指すもの、と拝せられる。
まことに哀れで気の毒という外ない。
また、この一、二ヶ月間、日本の各地で震度四クラスの地震が相次ぎ記こっているが、これも仏法の「依正不二の理」によって見れば、

「人の眼耳等驚そう(躁)すれば天変あり。人の心うご(動)かせば地動す」(御書九一九頁)

と仰せのごとく、かつてない衆生の心の動援、恐怖と不安が、国土に反映し起きた地震である、といえよう。
我々日蓮正宗の正法を心から信ずる者は、今こそ、
「大涅槃経の文の心は、仏法を信じて今度生死をはなる✓人の、 すこし心のゆ(弛)るなるをす✓ (勧)めむがために、疫病を仏のあ
たへ給ふ。はげます心なり、す✓むる心なり」(御書 一三二二頁)

との御金言を胸に入れ、疫病の流行を仏天の試練として、平時以上の唱題と折伏に励むべきであろう。そこに必ず仏天の加護と、安心立命の日々が開ける
ものと確信する次第である。

(慧妙 令和二年五月一日)

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