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仏教徒を騙る邪教団

諸宗教破折

 令和二年に開教百年を迎えた霊友会は、「開教百年宣言」を発表。

一、宗教の本願は社会事業にある。
一、社会に役立つ家庭を、自らの行動で築く。
一、債極的に人と関わり、絆を結ぶ(教団HP趣意)

 の三つを掲げ、社会に貢献する善良な教団であることを全面に打ち出した。
 今や慈善活動を表とする霊友会は、創始者の久保角太郎が、霊媒信仰・先祖供養・法華信仰を混して創立した教団である。

 慈善活動の裏に

 角太郎は、教団の看板として霊能者を仕立てることを考え、兄嫁の小谷キミに目をつけた。
 角太郎に言われて、①真冬に浴衣一枚で生活する、②真夏に一日中、布団を首までかけて過す、③毎日数時間に及ぶ水行の実践、④五十一日間をI日一合のそぱ粉で過ごす、⑤二十一日間の断食、等の苦行をこなす中で、キミの夫で角太郎の実兄・安吉は死去。キミは無事、霊能者の仲問入りを果した。以降、キミも布教活動に力を入れ、角太郎の死後は教団の初代会長となった。
 しかし、キミは問題の多い人間で、麻薬所持や脱税容疑、さらには、本人が推し進めていた奉仕活勁の赤い羽根募金においても百十万円の横領で検挙される。
 幹部の心は離れ、脱会や、分裂により様々な新興宗教を生み出した。

 道理なき先祖供養

 角太郎は霊能者を創出しただけでなく、最初に傾倒した仏所護念会の西田無学の思想から、救義を拝借して立てた。それが法華経利用と先祖供養である。
 法華経に説かれる「仏所護念」とは、本来は、”三世十方の諸仏が護り念じてこられたところの教法”のことである。
 ところが角太郎の解釈は西田の考えと酷似し、″死んだ人の霊のいる所を護り、念ずること″とする。そして、日常の苦しみは先祖供養の不足により霊界の祖霊が苦しんでいるからで、手厚い供養によって幸せになると教える。
 霊友会は、各自の″祖霊”を礼拝の対象とし、その位牌に向かって、教団が独自に作った、法華経からの抜枠に先祖供養の「回向唱」「祈祷唱」なるものを加えた経本『青経巻』を読んで回向することを修行とする。そればかりでなく、これこそが法華経の奥義であると言つてのける。
 もちろん、このような意義など法華経にはない。このようないい加減な教義によって祖霊を祀ったところで、かえって先祖を苦しめ、自らも不幸になると恐れるべきである。

 仏を既める邪教団
 霊友会は、南無妙法蓮華経と書かれた襷を肩にかけ、妙法蓮華経の題目を唱えることからも、日蓮系の新興宗教とされている。
 しかし、第二代会幾の久保継成は自著の中で、
「法華経を信じて題目を唱えることしか民衆に説き得なかったことは、当時民衆の大部分が文盲であったという時代背景を考えれば仕方なかったとはいえ、やはりそれは日蓮の限界であったと言うほかはない。つまり出家”仏教の限界である」(在家主義仏教のすすめ七五)
などと言う。
 所詮、教団設立当初から法華経はただの飾りに過ぎず、仏法の法理を全く理解していなかったことが露呈している。仏教徒と名乗ることすら、おこがましい。
 ひょっとして、南無妙法蓮華経を唱え出されたのが日蓮大聖人であることも、知らないのではあるまいか。
 大聖人は『新池御書』に、
「此の経の信心と申すは、少しも私なく経文の如くに人の言を用ひず、法華一部に背く事無ければ仏に成り候ぞ」(同一四六〇)
と仰せである。「経文の如く」とは、末法の御本仏たる大聖人が御図顕あそばされた、寿量文底下種の御本尊を信仰し、自他の成仏を願って教えを弘めることである。
 社会貢献などという彼ら表向きの姿に誑かされることなく、法華経の信仰を正しく知ることこそが、真の世界平和に繋がる道であると教えていこう。

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