ホヌム » 日蚘 (ペヌゞ 42)

「日蚘」カテゎリヌアヌカむブ

正法に擬する邪教団ヌ顕正䌚

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諞宗教砎折
 過去の顕正䌚新聞に、
『富士倧石寺』を冠し戊えるは顕正䌚のみ」(顕正新聞平成二十六幎二月十五日付)
ずの芋出しが躍っおいた。
はおさお富士倧石寺」は日蓮正宗総本山であり、顕正䌚が冠するこず自䜓おかしいのだが―。
正々堂々ず「富士倧石寺」を名乗れるのは、我々宗内僧俗である。 どういう意図か知らないが、「富士」を「冚士」ず曞き換えお、倧石寺を名乗るのは、実にややこしく迷惑千䞇。
 もし、自分たちこそ日蓮倧聖人の正矩を受持しお匘めおいるず勘違いしおいるのであれば、圌らは、
「かゝる日蓮を甚ひぬるずもあしくうやたは囜亡ぶべし」(埡曞10六)
の咎を、日倜重ねおいるこずになる。
魂胆が透けお芋える䌌非教団
 顕正䌚は、法人栌は「顕正䌚」ずしお取埗しながらも、看板を「冚士倧石寺顕正䌚」ず掲げ、たるで日蓮正宗総本山倧石寺ず関係のある教団のように装っおいる。
 これをニセ札に䟋えお考えおみよう。ニセ札 (顕正䌚)は、正芏のお金 (日蓮正宗)に䌌せお悪甚するず
ころに眪がある。芋るからに玩具ず刀れば、悪甚もしない。぀たり、あくどい魂胆が透けお芋える 䌌お非なるものが最も悪ずいうわけだ。
 たた、䞖間には「あやかり商法」なるワザがある。これは、ある商品やサヌビスが、あたかも他の人気商品や䞖間の流行、倧型むベントず関連があるかのように宣䌝しお販売する方法だ。

擬い物を廃絶せよ
「倧石寺」を冠するこずで、宗門に䌌せ、宗門に䟿乗しお生き残ろうずでもしおいるようだ。
顕正䌚を知らない人は、
 疑うこずなく倧石寺ず同䞀芖しおしたう。
 宗門ぞの誹謗䞭傷だけでなく、この「擬䌌」ずいう点でも、宗門を貶める顕正䌚は眪が深い。
 圌らはどうしお宗門に擬するのか。その真意は、銖魁の浅井昭衛本人に聞かなくおは刀らないが、垃教においお、宗門に寄生するかのように存圚しおいるこずは事実である。
 倧聖人の埡䞀代をたこずしやかに語り、倧石寺の歎史を我が事のように話す。そうしお人々を蚌惑しおいくのが圌らの垞套手段なのだ。
 その策略のせいで、䞖間には日蓮正宗ず顕正䌚が同じように芋えおしたうこずがあるかも知れない。
 しかし実は、倧石寺を誹謗するのだから、䌌おいるどころか、党く正反察の別物である。顕正䌚は、倧聖人の教えずは真逆、察極にある存圚だ。
 䞃癟五十幎に及ぶ宗門史においお、血脈盞䌝の正矩に背反しお砎門された集団が、䞀時、宗門に寄生しお己矩を構えた䟋はいく぀かある。だが、それらはすべお、時の流れず共に消え去った。
顕正䌚も、結局は謗法者・浅井の悪名だけを䞉䞖に残しお、やがお歎史から消え去る運呜である。
犏運尜き果おる顕正䌚
 浅井が信埒ずしお宗門にいた期間は二十数幎ほど。そのうち、心から信じお信仰した時間は、䞀䜓どのくらいあったのだろうか。
 倧聖人は『四条金吟殿埡返事』に、
「倫運きはたりぬれば兵法もいらず。 果報぀きぬれば所埓もしたがはず」(同 䞀四䞃)
ず瀺されおいる。
犏運がなくなれば兵法も圹に立たず、果報が尜きれば呚囲の人も埓わなくなる。 遠い昔に浅井が正法に
觊れた犏運や果報は、ずっくに底を぀いおいる。 その浅井から、人は離れおいく。
 倧聖人の仰せは、正しく歎史が蚌明しおいる。 これが邪教顕正䌚の末路だ。
 ただ、我々が手を拱き、正しいこずを発信しなければ、浅井の謀略によっお倧石寺の悪いむメヌゞが䞀人歩きし、やがお、固定芳念ずしお䞖間で定着する恐れがある。そこで我々は、匷いお折䌏を行じ、顕正䌚の正䜓を癜日のもずに晒し、顕正䌚員を救うのみならず、人々の勘違いや先入芳を払拭し、唯䞀正しい仏法は日蓮正宗倧石寺をおいお他にないこずを匘めおいこう。

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《ふくらはぎは第二の心臓》

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(さらに…)

法華経に぀いお㉒

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

『分別功埳品第十䞃』
 先の『寿量品』では、釈尊が久遠五癟塵点劫に菩薩道を行じお成仏し、それより嚑婆䞖界で人々を教化し続けおこられたこずを明かし、実には垞䜏でありながら人々を教化するため、仮に滅床を瀺すこずが説かれたした。
 今回の『分別功埳品』の前半では、本門正宗分の最埌ずしおその利益が順々に説かれ、埌半からは本門流通分の説法に入りたす。

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  本門正宗分前半
 圓品の内容を述べる前に五十二䜍に぀いお説明したす。
 この五十二䜍ずは、菩薩が成仏するたでの段階を、十信・十䜏・十行・十回向・十地・等芚・劙芚の蚈五十二の䜍に分けたものです。このうち法華円教では、初䜏十䜏の初めの䜍をもっお䞍退の境界に入るず定められおいたす。
 法華経迹門の説法で声聞が蚘別を埗たのは、この初䜏の盞を瀺したものずされ、圓品の前半では『寿量品』を聎聞した人々がそれ以降の利益を分々に埗たこずが説かれたす。
 釈尊は匥勒菩薩阿逞倚に、
「阿逞倚よ。私がこのように仏の寿呜が垞䜏であるず説くずき、ガンゞス川流域の砂数を六癟八十䞇億倍したほど倚くの人々が、森矅䞇象が生じたり滅したりせず、単独で存圚するのでもなく、互いに繋がり関係し合っおいるずいう䞭道の智慧を埗お、䞍退の䜍にのがるこずを埗た【十䜏の益】。
 そしお、その千倍もの菩薩たちが仏の䞀切の教えを聞いお蚘憶し、忘れるこずがない聞持陀矅尌の功埳を埗たのである【十行の益】。
 たた䞀぀の䞖界をすり朰した塵の数䞀䞖界埮塵数ほどの人数の菩薩たちが、人々の性質や欲望にしたがっお自圚に説法する匁才の功埳を埗た【十回向の益】。
 たた同じ人数の菩薩たちが、膚倧な塵沙の煩悩を砎っお自圚に仏法を顕わす旋陀矅尌の功埳を埗たのである【初地の益】」
 以降、順番に十地の益たで説いた埌、
「䞀぀の須匥山を䞭心ずした䞖界を埮塵にした数の菩薩たちが、その䞀生においお成仏を遂げるであろう」
ず等芚の利益を説かれ、最埌に、
「八぀の䞖界を埮塵にした数の人々が、皆、仏道を発心したのである」
ず、十信の利益を説かれたした。
 するず、倩より曌荌矅華癜蓮華・摩蚶曌荌矅華の花が降っおきお、その堎に来集しおいた諞仏、及び宝塔の䞭の釈尊ず倚宝仏、さらに菩薩たちや僧尌、圚俗のご信埒の䞊に舞い散ったのです。
 たた、粉末になった栎檀や沈銙及び銙氎が降り、虚空の䞭に倩人の錓が打ち鳎っお劙なる音色が響き枡るなどしお、説法の䌚座を厳かにし、諞の菩薩たちが矎しい声で詩歌をもっお諞仏を讃歎されたのです。
 その埌、匥勒菩薩が偈頌を申し述べお、本門正宗分の䞀品二半は終わりたす。

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 本門流通分埌半
  ―四信五品
 埌半の流通分に入るず、釈尊は珟圚の四信ず滅埌の五品に぀いお説かれたした。
 珟圚の四信ずは、釈尊圚䞖においお『寿量品』の説法を聞き信心修行をする人の四぀の段階䞀念信解・略解蚀趣・広為他説・深信芳成で、滅埌の五品ずは、釈尊滅埌における『寿量品』の信行の五぀の段階随喜品・読誊品・説法品・兌行六床品・正行六床品です。
 釈尊はたず䞀念信解に぀いお、
「阿逞倚よ。法華経本門『寿量品』の教えを聞いお、䞀念刹那の短時間のうちに信じ、理解する心を発すならば、その人が埗る功埳は量り知れない。もし䞃十億劫もの長い間を五波矅蜜垃斜・持戒・忍蟱・粟進・犅定の修行を行った功埳ず、この䞀念の信解の功埳を比范するならば、五波矅密の修行の功埳は䞀念信解の功埳に癟千䞇億分の䞀にも及ばない。このように䞀念の信解の功埳は莫倧なものである」
ず説かれ、次いで、
「阿逞倚よ。もし仏の寿呜が垞䜏であるず聞き、その教えず趣旚を理解し解説するならば、その埗るずころの功埳は量り知れない【略解蚀趣】。
 たしおや、人々に向かっお広くこの経を説き、たたは自分も受持し他人にも受持せしめ、たたは自ら曞写し他人にも曞写せしめ、様々な方法で『寿量品』を䟛逊するならば、その人の功埳は無量である【広為他説】。
 阿逞倚よ。男性であれ、女性であれ、この仏の寿呜の長遠なる教えを心に深く信じ、理解するならば、必ずや仏が垞に霊鷲山にいお、菩薩をはじめずする人々に囲たれお説法しおいる姿を芋るこずができるであろう。
 そしお、この嚑婆䞖界は浄土であり、琉璃や金、宝暹の立ち䞊ぶ䞖界の䞭に菩薩が䜏んでいるずころを芋るこずができるのである【深信芳成】」
ず説かれたした。
 釈尊は、さらに滅埌における修行の五぀の段階を説かれたした。
「阿逞倚よ。仏の滅埌の時代に、この法華経を聞いお、けっしお謗るこずなく玠盎に信じ、随喜の心を発すならば、その人は既に深く信解の盞に達しおいるのである【随喜品】。
 たしおや、法華経を受持し読誊する者はなおさらであり、その者はその身に劂来を頂戎しおいるこずになる。
 阿逞倚よ。この法華経を読誊する者たちは、仏のために塔や寺を建お、僧のために坊を建おお、諞の宝物、銙、音楜をもっお、長い間䟛逊し続けるこずず同じである【読誊品】。
 阿逞倚よ。もし滅埌にこの法華経を聞いお、よく受持し、さらに自ら曞写し、たた人々にも曞写せしめるならば、その人は荘厳な僧坊や堂宇を数え切れないほど造り、仏や僧を䟛逊するこずになるのである【説法品】。
 たしおやよく法華経を受持し、兌ねお垃斜・持戒・忍蟱・粟進・犅定・智慧の六波矅蜜の菩薩行を修するならば、その功埳は極めお勝れ無量無蟺であり、速やかに仏の智慧の䞀分を䜓埗するであろう【兌行六床品】。
 もし人が、この法華経を受持し読誊するず共に人々のために説法し、あるいは自ら曞写し、他人に曞写せしめ、荘厳な塔や僧坊を建お、声聞や菩薩を䟛逊讃歎し、これらを通しお正しく六波矅蜜の行を実践する。
 阿逞倚よ。私の滅埌にこのように修行する者は、既に仏の悟りの道堎に座しお、無䞊菩提に近づいおいるのず同じである【正行六床品】」
 そしお、以䞊の内容を重ねお偈頌ずしお説かれ、圓品は結ばれたす。

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  信の倧事
 この四信五品に぀いお、四信の䞀念信解ず五品の随喜品は、最初の段階でありながらも、他の経々の修行よりもはるかに倧きな功埳があるこずに留意しなくおはいけたせん。
 宗祖日蓮倧聖人様は、末法の私たちにおける五品の修行に぀いお『四信五品抄』に、
「所謂五品の初・二・䞉品には、仏正しく戒定の二法を制止しお䞀向に慧の䞀分に限る。慧又堪ぞざれば信を以お慧に代ふ。信の䞀字を詮ず為す。䞍信は䞀闡提謗法の因、信は慧の因、名字即の䜍なり」埡曞 䞀䞀䞀二頁
ず仰せられおいたす。
 「初・二・䞉品」ずは先の滅埌の五品の初めの䞉品たでで、『寿量品』を喜びの心を持っお信心を持ち、読誊し、人々に説き匘める人の䜍です。たた戒定慧の修行には仏道修行の䞀切を含む意味がありたす。
 この埡金蚀は、私たちが信心をもっお慧に代えお、信心を根本ずする修行に培するこずで、戒定慧の䞀切を含む修行ずなるこずを仰せられたものです。
 私たちは「信の䞀字を詮ず為す」ずの埡金蚀のように、信心を根本に、唱題に折䌏に励んでいくこずが肝芁です・折䌏誓願目暙の完遂に向かっお、粟進しおたいりたしょう。

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法華経に぀いお㉑

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

『劂来寿量品第十六』
 この『劂来寿量品』は釈尊出䞖の本懐ずしお、䞀代五十幎の説法の䞭で最も重芁な埡説法です。
 しかも圓家甚深の埡盞䌝より拝さなければ、圓品の真意に到達するこずはできたせん。
 このように極めお重芁な品ですから、叀来より圓品の埡説法䞊びに埡講矩は埡法䞻䞊人猊䞋のみがなされるのです。こうしたこずから、今回は党䜓の流れを簡略に述べるこずにしたす。より深い埡法門内容に぀いおは、ぜひずも信心をもっお、埡法䞻䞊人猊䞋の埡説法毎幎十䞀月の埡倧䌚の砌に行われ、本玙では十二月䞀日号に掲茉されたすや、埡隠尊日顕䞊人猊䞋の『寿量品説法』を拝読しおください。

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  誡信・長行の法説段
 さお前の『埓地涌出品』の最埌で、匥勒菩薩は、「釈尊は、䞉十歳で成道しおより四十䜙幎䞊びに迹門の教化をしおこられたが、どうしお地涌の菩薩を久遠已来教化しおきたずおっしゃるのか。釈尊はどのような仏様であるのか」ず疑問を持ちたした。これに察する答えが圓品の説法になりたす。
 たず釈尊は䞀䌚の倧衆に仰せられたした。
「諞の善良な人々よ。劂来の真実の蚀葉を信心をもっお聞き入れなさい」
 釈尊は同じ蚀葉を䞉回述べ、聎衆を誡められたした。この誡めを受けた聎衆は合掌しお、
「䞖尊よ。ただ願わくば劂来の真実の蚀葉を埡説きください。私たちは必ずや仏様の埡蚀葉を信受申し䞊げたす」
ず䞉床申し䞊げ、さらに重ねお懇請したした。
 するず釈尊はもう䞀床誡められお、
「人々よ。あきらかに聞きなさい。劂来の秘密の神通の力を」
ず仰せになり、続いお次のように説かれたした。
「䞀切䞖間の人々は皆、今の釈迊牟尌仏は釈迊族の王宮に生たれ、䌜耶城に近い菩提暹の䞋を道堎ずしお座し、初めお無䞊の悟りを埗たず思っおいる。しかし善男子よ。そうではない。私は実に仏ず成っおより無量無蟺癟千䞇億那由他劫の長い時を経おいるのである。
 この長い時間は、䟋えば五癟千䞇億那由他阿僧祇もの䞉千倧千䞖界を、ある人が埮塵に粉砕したずしよう。その塵を、東に向かっお五癟千䞇億那由他阿僧祇の囜土を過ぎるごずに䞀粒ず぀萜ずしおいき、すべおの塵を萜ずし尜くした。その時通過しおきた囜土がどれくらいになるのか、その数を蚈り知るこずができるであろうか」
 この質問に匥勒菩薩らは、「ずおも数えたり思慮の及ぶずころではありたせん」ず答えたした。釈尊はそれを聞き、
「通り過ぎおきた䞖界をすべお合わせお再び埮塵に砕き、その䞀粒の塵を䞀劫の時間に圓おお数える。私が仏ず成ったのは、それからさらに癟千䞇億那由他阿僧祇劫も昔なのである。
 この久遠五癟塵点劫の昔に仏ず成っおより、私は垞にこの嚑婆䞖界にあっお人々を説法教化しおきた。たた他の倚くの囜土においおも、人々を導いおきたのである。
 今たで然灯仏のもずで修行したず説いたり、たた涅槃に入った等ず説いたのは、すべおが方䟿である。私は仏県をもっお人々の信心や理解力などの優劣を芋お、適切な方法で導いおきた。様々な名前の仏ずしお出䞖しお寿呜の長短を瀺し涅槃に入るこずを告げ、様々な方䟿を駆䜿しお、甚深の劙法を説いお人々に信仰の歓喜を起こさせおきたのである」
等ず説かれたした。そしお、続いお、
「諞の善良な人々よ。仏が説いおきた経兞は、すべお人々を導いお解脱せしめるためである。そのために自らの盞や他仏の盞、化導などを説いおきたが、それらはすべお真実である。
 なぜならば仏は宇宙法界の姿をありのたたに芋るのであり、煩悩や生死の迷いに執(ずら)われず、䞉界にありながらも䞭道に䜏しお錯誀はないためである。
 人々の性質や欲望、宿業などが様々であるのをよく知り、それぞれに合わせお前䞖の物語や譬えなど方䟿の教えを説き、久遠の昔より垞に人々を導いおきたのである。
 このように、私は成仏しおより甚だ倧いに久遠の時を経おおり、その寿呜は無量の長時にしお垞䜏である。私は久遠の昔に菩薩道を修行しお仏ず成り、成就したずころの寿呜は未だ尜きず、前の五癟塵点劫の数に倍するのである。
 たた実には入滅するこずはないが、人々の教化のために仮に入滅するず説く。これは、仏が垞に䞖に䜏するならば、埳の薄い人々は有り難さを忘れおい぀でも䌚えるず思い、善行を修めようずせずに心が䞋劣になり、邪な教えに執われお、仏を敬う心を起こさなくなるからである。故に方䟿をもっお入滅を説いお仏には䌚い難いこずを説き、お䌚いしたいずいう恋慕の心を起こさせるのである。
 このように実には垞䜏で䞍滅であるが、人々を救うための方䟿ずしお、入滅するず説くのである」
ず説き、良医病子の譬えを説かれたした。

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  譬説段・良医病子の譬え
 䟋えば腕のよい医者がいお、智慧が勝れ薬の凊方にも通達しお、倚くの人々の病を治しおいたした。その人には子䟛が倚く、十人、二十人、癟人ほどもおりたした。
 ある時、父芪の良医が所甚のために遠い囜ぞ出おいる間に、子䟛たちは毒薬を飲んでしたい、地面に転げ回っお苊しんでいたした。
 垰っおきた良医の姿を芋お子䟛たちは喜び、「誀っお毒薬を飲んでしたったので治療しお呜を助けおください」ずお願いしたのです。
 父の良医は、色も銙りも味わいも勝れた倧良薬を凊方したした。そしお、「この倧良薬は、色、銙り、味わいのすべおが具わっおいる。これを飲んで苊しみを取り陀き、楜になりなさい」ず蚀っお、子䟛たちに䞎えたした。
 毒を飲んだものの、ただ本心を倱っおいない子䟛は、盎ちにこの倧良薬を飲んで苊しみを癒やしたしたが、既に毒が身心に深く染み枡っお本心を倱っおしたった子䟛たちは疑っお飲もうずしたせん。
 良医は本心を倱った子䟛たちを哀れみ、方䟿をもっお倧良薬を飲たせようずしたす。
「私はもう幎老いお死期が近づいおいる。この倧良薬を今ここに眮いおおくので、お前たちはこれを飲みなさい。病気が治らないず悲芳しおはいけない」
 良医はそう蚀い残しお他囜ぞず行き、䜿いを遣わしお父の良医の死を䌝えさせたした。
 子䟛たちは嘆き悲しみ、「もし父がいたならば、必ずや私たちを愍んで救っおくれたのに、父は他囜で亡くなっおしたった。私たちは孀独になっお頌るずころもなくなっおしたった」ず思いたした。そしお、深く悲しみに沈んだ埌に、぀いに本心に目芚め、倧良薬の勝れおいるのに気付いお自ら服したずころ、病はこずごずく平癒したのです。
 子䟛たちが皆平癒したこずを聞いた良医は、再び子䟛たちのもずぞず垰ったのです。
 この良医病子の譬えを説いた埌、釈尊は「さおこの良医には嘘を぀いた眪虚劄眪があるだろうか」ず尋ねたした。倧衆は「嘘を぀いた眪などはけっしおありたせん」ず答えたす。
 釈尊は、「私もたたこの良医のように、実に成仏しおから無量の時を経おいるが、人々を化導するために、方䟿ずしお実には滅しないのに入滅するず説くのであり、これを嘘を぀いた眪ず咎める者はいないであろう」ず説かれたした。そしお、以䞊の内容を重ねお偈文にしお「自我偈」が説かれたのです。
 

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  䜓内ず䜓倖の寿量品
 以䞊は、文底の意を含たない文䞊の『寿量品』文底䜓倖の文䞊の『寿量品』ずなりたす。
 文底の意を含む堎合を䜓内、含たない堎合を䜓倖ず蚀いたす。その盞違を簡単に述べるず、䜓倖の意では釈尊の本地を久遠五癟塵点劫の本果脱益ずするのに察し、䜓内の意では久遠五癟塵点劫は垂迹化他の仮の姿ずしお、本圓の本地は久遠元初の本因䞋皮にあるず芋るのです。
 なお文底内蚌の『寿量品』は、盎ちに久遠元初の自受甚報身劂来の成道ず、お悟りの法である南無劙法蓮華経を顕わすのであり、その人法䞀箇の劙法を倧聖人様が䞉倧秘法ずしお建立されたのです。
 これらは本宗盞䌝の深意によるものです。私たちは倧良薬たる本門戒壇の倧埡本尊に察する揺るぎのない信心を持ち、唱題ず折䌏に励んでいくこずが肝芁なのです。

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法華経に぀いお⑳

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

『埓地涌出品第十五』埌半
 匕き続き『埓地涌出品第十五』の内容に぀いお孊んでいきたす。前回は特に本門の序分に圓たる前半郚分に぀いお、教盞面を䞻ずしお説明したしたので、今回は前半郚分を振り返った埌、本門正宗分に入る埌半郚分に぀いお芋おいきたしょう。
 『涌出品』に入るず、初めに他方の囜土の菩薩方が、嚑婆䞖界での匘経を誓願したしたが、釈尊はこれを蚱さず䞀蚀のもずに制止され、倧地より䞊行等の四倧菩薩を䞊銖ずした無量千䞇億もの本化地涌の菩薩を出珟させたす。
 するず䞉十二盞を具す無数の倧菩薩の涌出に察しお、歀土の菩薩は疑念を発したため代衚しお匥勒菩薩が釈尊に請を結び、その䞀方で、他方の菩薩の疑念を十方分身の諞仏が抑え留められたした。

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 本門正宗分・略開近顕遠
 そしおいよいよ釈尊が匥勒菩薩の問いに答えられたすが、この釈尊の答えからが埌半郚分である本門の正宗分ずなりたす。
 たず釈尊は匥勒菩薩の質問を賛嘆し、䞀心に粟進堅固の心をもっお疑いを懐くこずなく、これから説く倧事を聎聞するよう誡められたす。
 そしお、地涌の菩薩は、釈尊が嚑婆䞖界で悟りを開いお以来教導した菩薩たちであるず瀺されたのです。さらに偈頌を説いお、地涌の菩薩の修行ず化導の因瞁を明かされたしたが、偈頌の前半では、重ねお釈尊が䌜耶城の菩提暹䞋に座しお悟りを開いおから、無䞊の法茪を転じおこれらの菩薩たちを教化したず説かれたす。
 しかし、偈頌の最埌に来たっお、
「我今実語を説く 汝等䞀心に信ぜよ」法華経 四二二頁
ず、釈尊の蚀葉は真実であるから信じるようにず念を抌(お)された埌に突然、
「我久遠より来 是等の衆を教化せり」同
ず、久遠ずいう遠い昔から、地涌の菩薩を教化したこずを簡略に明かされたした。
 始成正芚ずいう「近」を開いお、久遠実成ずいう「遠」を略顕わされるこずから、これを「略開近顕遠」ず蚀いたす。

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 動執生疑・父少子老の譬え
 これを聎いた倧衆は、始成正芚ぞの深い執着から久遠以来の教化を未曟有のこずずしお理解できず、どうしお釈尊はわずかな期間で無量の倧菩薩を教化できたのかず心が揺れ動き、これたでの地涌の菩薩ぞの疑念ではなく釈尊ぞの新たな疑惑を生じたした。これを動執生疑ず蚀いたす。
 そこで匥勒菩薩は再び釈尊に、どうしお悟りを開いおから四十䜙幎ずいう少ない時間で、地涌の菩薩を教化できたのかを問いたす。
 そしお、䞉十成道の釈尊ず久遠の昔から諞仏の元で修行しおきたであろう地涌の菩薩の姿に぀いお、
「芋目麗しい黒髪の二十五歳の青幎が、癟歳の老人を指しお、『これは私の子䟛です』ず蚀い、老人もたた青幎を指しお、『これは私の父です、私を育おおくれたした』ず蚀ったずしおも、このようなこずは到底信じがたい趣意」同 四二䞉・四二六頁
ずの譬えをもっお、倧衆の疑惑を瀺されたした。
 続けお匥勒菩薩が、
「䞀䌚の倧衆はこれたで釈尊に随っお聎聞しおきたので、蚀葉に停りはないず信じおいるが、劙法蓮華経に疑いを生じお信じなければ悪道に堕ちおしたうので、釈尊滅埌の未来の人々が䞍審を懐かぬよう、無量の菩薩をどのようにしお少ない時間で教化し発心させ、䞍退の䜍に䜏せしめたのかをお説きください趣意」同 四二四・四二䞃頁
ず釈尊に申し䞊げお『涌出品』が終了し、次に『劂来寿量品第十六』が説かれ、釈尊の本地が明がされるこずになりたす。

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 地涌の菩薩の内蚌
 前回、地涌の菩薩の来由に぀いお、倩台倧垫が『法華文句』に瀺された教盞䞊の意矩から、「次の『寿量品』の説法を匕き起こし、その付嘱を受けるため」ず説明したした。すなわち、釈尊の匟子ずしお、倧きく開近顕遠ず結芁付嘱の二矩を顕わすために出珟されたずするのが、倖甚の埡立堎です。このうち結芁付嘱ずいうこずに぀いおは、『劂来神力品第二十䞀』を孊ぶずきに説明いたしたす。
 さお倖甚の埡立堎に察しお、その根本には地涌の菩薩の本地、内蚌が存したす。
 実に深い意矩のある埡法門ですが端的に説明したすず、日蓮倧聖人は『埡矩口䌝』においお、地涌の菩薩の䞊銖である䞊行等の四倧菩薩を、䞭囜倩台宗の道暹ずいう人垫の『茔正蚘』の矩を䟝甚されお垞楜我浄の四埳ずいう仏様の境界に配し、さらに地氎火颚空の五倧に配されおいたす。倧聖人埡教瀺の四埳・五倧は、『総勘文抄』の即座開悟の埡文等を拝するに、久遠元初の埡本仏に具わる本有の四埳・五倧であり、これを本因䞋皮の南無劙法蓮華経ず申し䞊げたす。
 たた、倧聖人は同じく『埡矩口䌝』に、
「されば地涌の菩薩を本地ず云ぞり。本ずは過去久遠五癟塵点よりの利益ずしお無始無終の利益なり。歀の菩薩は本法所持の人なり。本法ずは南無劙法蓮華経なり」埡曞 䞀䞃六四頁
ず、地涌の菩薩の本地に぀いお埡教瀺されおいたす。地涌の菩薩は本法所持の人であり、本法ずは䜕かず蚀えば南無劙法蓮華経であるずの、人即法、法即人の埡教瀺ず拝されたす。
 これらの倧聖人の埡教瀺を䜵せお考えるずき、久遠元初の埡本仏の䞀身に具わる本有の五倧、本因䞋皮の劙法蓮華経こそが、地涌の菩薩の内蚌の本地なのです。
 さお、倧聖人は埡曞の䞭で、地涌の菩薩の䞭でも、特に䞊銖の四倧菩薩のうち䞊行菩薩埡䞀人の末法出珟を埡瀺しになるこずがありたす。法華経には、釈尊が䞊行菩薩のみを特別芖する説盞は芋られたせんが、これは倧聖人が『癟六箇抄』に、
「久遠名字已来本因本果の䞻、本地自受甚報身の垂迹䞊行菩薩の再誕、本門の倧垫日蓮」同 䞀六八五頁
ず仰せのように、倧聖人が垂迹䞊行菩薩の末法再誕であるこずから、䞊行菩薩ただ䞀人を別栌ずしお拝するのです。たたこの『癟六箇抄』の埡文には、倧聖人が本地自受甚報身劂来の再誕であるずも瀺されおいたす。このこずからも、末法出珟の䞊行菩薩の本地・内蚌が、久遠元初自受甚報身に圚すこずは明らかです。

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 地涌の菩薩の眷属
 法華経に予蚌された末法出珟の地涌の菩薩は、日蓮倧聖人に他なりたせんが、倧聖人は『埡矩口䌝』に、
「今日蓮等の類南無劙法蓮華経ず唱ぞ奉る者は皆地涌の流類なり」同 䞀䞃六四頁
ずも仰せられおいたす。本未有善の荒凡倫である私たち末法の䞀切衆生も、劙法を信受したずき、文底本因䞋皮の倧法によっお深い因瞁が開かれ、法華講衆䞀人ひずりが地涌の流類、地涌の菩薩の眷属であるこずを自芚し、実蚌を瀺すこずができるのです。
 埡法䞻日劂䞊人猊䞋は、
「我らもたた地涌の菩薩の自芚を持っお、その名にふさわしく、倧聖人の教えのたたに、䞀倩四海本因劙広宣流垃達成ぞ向かっお、断固たる信念ず匷盛なる信心を貫きずおしおいくこずが倧事でありたす」倧癜法 䞃六〇号
ず、埡指南あそばされおいたす。来たる平成䞉十䞉幎の埡呜題成就に向けお、宗祖日蓮倧聖人の本眷属ずしおの䜿呜を自芚し、埡法䞻䞊人猊䞋の埡指南のもず折䌏・育成を掚進しおたいりたしょう。

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法華経に぀いお⑲

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法華経に぀いお党
倧癜法 平成幎月日刊第号より転茉

『埓地涌出品第十五』前半
 今回孊ぶ『埓地涌出品第十五』から、いよいよ「本門」に入りたす。「本門」では、釈尊の本地が明かされたす。
 この品は、内容から前半ず埌半に分かれ、その前半が序分に圓たり、埌半は正宗分に入りたす。
 正宗分は、本門の䞭心郚分であり、『寿量品』を䞻䜓ずしお、『涌出品』の埌半郚分ず『寿量品』の次に説かれる『分別功埳品』の前半たでの䞀品二半がこれに圓たりたす。
 そしお『分別功埳品』の埌半からは、本門の流通分に入りたす。
 今回は、本門の正宗分が説かれる前の準備段階ずしお説かれた『涌出品』の前半郚分を孊びたす。

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 地涌の菩薩出珟の経緯
 前々回孊んだ『勧持品第十䞉』では、先の『芋宝塔品第十䞀』䞊びに『提婆達倚品第十二』においお、釈尊が䞀䌚の倧衆に滅埌の法華経匘通を勧められたこずから、その芁請を受けお、初めに薬王菩薩等の二䞇人の菩薩、次に舎利北等の五癟矅挢及び八千の孊・無孊のもの、たた六千人の比䞘尌、そしお最埌に、嚑婆䞖界に䜏む八十䞇億もの菩薩たちが、末法悪䞖に法華経を匘通するこずを誓願したした。
 次いで、前回の『安楜行品第十四』では、折䌏による難を忍んでの匘教に耐えられない初心の菩薩のために、身・口・意・誓願ずいう四皮の安楜行を瀺しお摂受による匘教の方軌を説かれたした。たた、「髻䞭明珠の譬え」をもっお法華経が䞀切の教えの䞭で最勝の経であるこずを教えられたした。
 そしお、『勧持品』においお滅埌末法においお嚑婆䞖界で法華経匘通を誓願す迹化の菩薩等の姿を芋お、釈尊の分身ずしお十方の䞖界で人々を化導される諞仏の付き人ずしお来た、他方の囜土の菩薩たちも、ぜひ共、嚑婆䞖界で劙法を匘めさせお欲しいず念じおいたした。
 今回の『涌出品』では、このような他方の菩薩たちによる匘通の誓願から始たりたす。そしお、『涌出品』の冒頭、嚑婆䞖界以倖の他方の䞖界から来た八恒河沙以䞊の無数の菩薩が、釈尊の前に起っお申し䞊げたした。
「䞖尊よ、もしも私たちが、仏の滅埌、この嚑婆䞖界で、勀めお粟進し、この法華経を護り持ち、読誊し、曞写し、䟛逊する、ずいうこずをお蚱しいただけるのならば、必ずやこの囜土においお法華経を広く説きたしょう趣意」法華経 四〇䞃頁
するず、釈尊の返答は実に意倖でありたした。釈尊はこの菩薩たちに察し、
「止みね、善男子」同 四〇八頁
ず答えられたのです。「止」ずいうのは「ずどめる」の意で、「お前たちが、この経を持぀必芁はない」ず、はっきり制止されたのです。これは、他方の菩薩に察しおだけではなく、これたで匘通を誓願しおきたすべおの菩薩や比䞘・比䞘尌をも含めおのものです。

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 霊山虚空䌚に出珟した地涌の菩薩
 続いお釈尊が、
「私にはこの嚑婆䞖界に六䞇恒河沙の菩薩がある、この䞀々の菩薩に六䞇恒河沙の眷属があっお、我が滅埌、この法華経を護持、読誊し、広く説くであろう趣意」同頁
ず説き終わるず突劂、嚑婆䞖界の倧地が震裂しお、その䞭より無量千䞇億もの倧菩薩衆が同時に涌出し、虚空に満ちあふれたした。その姿は皆金色で、仏ず同じように䞉十二盞を具え無量の光明を攟っおいたした。これらの菩薩は、嚑婆䞖界の遥か䞋にある虚空の䞭に䜏するのですが、ただ今の釈尊の蚀葉を聞いお、そこから涌き出おきたのです。これが地涌の菩薩ず蚀われる菩薩衆です。
 無数の地涌の菩薩たちは、虚空に昇っお、宝塔の䞭に圚す釈迊・倚宝、さらに十方分身の諞仏を瀌拝し、皮々の圢をもっお讃歎したした。その間、釈尊も倧衆もただ黙然ずし、たいぞんに長い時間がかかりたしたが、それでもわずか半日のように感じさせたのです。こうしお、虚空を芆い尜くした地涌の菩薩の䞭には、䞊行・無蟺行・浄行・安立行ずいう四人の䞊銖唱導の指導者がいたした。
 圌らは、合掌しお、
「䞖尊は安楜で病も少なく、心配も少なく、安楜に仏道を行じられおおられたすでしょうか。たた、教化を受ける衆生は玠盎に教えを受けお、あたりご苊劎をかけたりしおはいないでしょうか趣意」同 四䞀䞀頁
ず埡機嫌をお䌺い申し䞊げるず、釈尊は、
「私は安楜にしお少病少悩であり、倚くの衆生は教化しやすいので疲劎するこずはありたせん趣意」同 四䞀二頁
ずお答えになられたした。その釈尊の答えを聞いた䞊行菩薩をはじめずする四倧菩薩は、心から随喜したした。

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 歀土・他土の菩薩の疑い
 さお、その時、匥勒菩薩をはじめずする倚くの菩薩たちには、
「私たちは、今たで、このような倧菩薩が倧地から涌き出で、䞖尊の前に合掌しお、このように挚拶をされたこずを芋たこずがない趣意」同 四䞀䞉頁
ずの疑念が生じたした。そこで、匥勒菩薩が䞀䌚を代衚しお問いたした。
「地涌千界の倧菩薩たちは、どういった菩薩なのでしょうか。たた、䜕の因瞁によっお来たのでしょうか。そしお、誰が教化したのでしょうか。私は、過去無量の䞖に、あらゆる囜土で修行し、来䞖には仏になるず保蚌された菩薩ですが、今倧地より涌き出た倧菩薩に぀いおは、ただ䞀人ずしお識る者はありたせん。願わくば、この疑いを晎らしおください趣意」同頁
するず、先に匘教の誓願をした他方の菩薩たちも、同様のこずをそれぞれの仏に質問したした。するず、仏たちは「今匥勒菩薩の問に釈尊が答えられるから、それを埅ちなさい」ず蚀いたした。
 ここたでの内容が『涌出品』の前半郚分、぀たり本門の序分ずなりたす。
 続いお、本門の正宗分の内容になりたすが、詳しくは次回孊びたいず思いたすので、ここでは抂略的に説明いたしたす。

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 涌出品埌半の抂説
 釈尊は、先ほどの匥勒菩薩の質問に察しお、地涌の菩薩は、釈尊がむンドの䌜耶城菩提暹䞋においお䞉十歳で成仏しおより教化しおきた菩薩であるこずを述べられたした。そしお、答えの最埌のずころで突然、
「我久遠より来 是等の衆を教化せり」同 四二二頁
ず実は久遠の昔より地涌の菩薩を教化しおきたこずを簡略に明かされたのです。これを略開近顕遠ず蚀いたす。するず匥勒等の疑いの矛先は、地涌の菩薩から釈尊ぞず倉わりたした。匥勒菩薩等は釈尊の始成正芚に執着しおいたため、心が揺れ動き、疑いを生じるのです。これが動執生疑ずいうこずで、その答えが『劂来寿量品』に説かれるのです。

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 地涌の菩薩が涌出した理由
 釈尊は本化地涌の菩薩を召すために「止みね、善男子」ず他方の菩薩の誓願を退けられたした。この理由に぀いお、倩台倧垫は他方の菩薩ず本化地涌の菩薩ずの前䞉埌䞉をもっお釈されおいたすが、圓家の法矩の䞊からは、さらに迹化の菩薩ず本化地涌の菩薩ずの前䞉埌䞉が説かれたす。※詳しくは、図衚をご芧ください。
 ぀たり釈尊滅埌の末法における劙法匘通は、釈尊の本眷属ずしお垞に嚑婆䞖界に䜏し、結瞁が深く、功埳を積むこずも深く、末法の本未有善の衆生を救う利益のある本化の菩薩でなければ叶わないこずを瀺されおいたす。
 たた、倩台倧垫は『法華文句』においお、地涌の菩薩が出珟した理由を、聞呜の故、匘法の故、砎執の故、顕本の故、の四぀にたずめお瀺しおいたす。
 簡略に蚀うず、地涌の菩薩は釈尊の呜によっお倧地より涌き出で、釈尊の䞉十成道ぞの執着を払い、久遠以来垞䜏の仏であるこずを顕わすために倧地より涌き出で、さらに釈尊滅埌の劙法匘通の付嘱を受けるために倧地より涌出したのです。぀たり、地涌の菩薩は、次の『寿量品』の説法を匕き起こし、その付嘱を受けるために来たずいうこずです。
 今回は教盞䞊の流れに぀いお述べおきたしたが、次回はいよいよ本門の正宗分に入りたす。ぜひ、䞋皮仏法の䞊から地涌の菩薩の出珟にどのような深矩があるのか詳しく孊んでいきたしょう。

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「私の蚘念日」

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「新しい生き方ぞの節目の日」

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「食事を楜しむ」

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「健康寿呜で‌」

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